こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は76話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
76話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side エレニア②
「お嬢様」
慎重に呼ぶ声にエレニアは考えから目覚め、頭を上げた。
そうして、いつもは落ち着いている執事長の慌ただしい顔立ちを見ることに。
「レトラー?一体どうしたの?」
「申し訳ありません、お嬢様。ただ今坊っちゃまが・・・」
平静を保とうと努力する落ち着いた顔で言葉を濁すレトラー。
彼がこのように平静を失った姿は滅多に見られない。
最後に見たのは、イースケが4日間にわたる捜索の末、意識のないルードべキアを抱いてきた夜だ。
家臣たちの多くが姿を消したあの夜。
エレニアはまっすぐ立ち上がり、執事長についていく。
「お兄様?」
イースケはホールにいた。
朝方から一睡もしなかったように綺麗な姿で出ている彼を見るのは珍しくない。
しかし、明け方から頭を下げたまま震えているメイド長を見るのは非常に珍しいことだった。
「マルタ?」
マルタは気骨が壮大な女性だ。
昔エレニアの乳母として足を踏み入れた時からメイド長になった今まで、ベテランの侍従たちはもちろん、気難しい護衛騎士たちまで諌めることの出来るしっかりしたおばさんだった。
時には公爵さえ叱りつける人。
しかし、今この瞬間、マルタの姿はただ怯えたずんぐりした中年の女中以上それ以下でもない。
相手が相手なのだから、そういうこともある。
195センチの身長に肩幅が60センチに達する騎士という点はさておき、公爵すら手に負えない存在なのだから。
「これは一体どういうこと?」
頭を下げていたマルタは、頭をそっと上げてエレニアを眺めた。
助けを請うような目つきで。
一方、イースケは妹の方に目を向けない。
剃刀のような目つきに意味の分からない冷笑が光った。
「直接告げようか?」
マルタは滑らかで無感な声にぎくりと動く。
エレニアは眉を顰める。
予感が良くなかった。
彼女の兄は無神経で敏感で乱暴な性情の持ち主だ。
それだけに、むしろ表に出して激怒した方が綺麗だった。
このようにしなやかに振る舞う姿は、あまり良くない信号。
「申し訳ありません、お嬢様。身の程も知らずに奥様を・・・」
ああ、やっぱりルードべキアのことだったのね。
「ルビに何をどうしたの?」
「私はただ心配する気持ちで、奥様はまだここの事情をよく知らないじゃないですか。主題を超えて見えるかもしれませんが、もう名実共にオメルタ城の女主人ですので・・・」
躊躇いながら言葉の先を濁したマルタは、突然うつむいた肩をまっすぐに伸ばし、エレニアをまっすぐ眺めた。
一体どんな心境の変化なのか、突然自信を取り戻したような態度。
この思いがけない変色に、エレニアが思わずイースケの手首を掴もうとした瞬間。
「・・・見る目も多いので、良くない習慣は徐々に減らしていった方がいいのではないかと、そう言いました。すると奥様が怒りながら、私の頬を叩いたのです」
自分に向かって申し訳なく思う目つきを送るマルタを見て、エレニアは頭痛が再び起こるのを感じた。
これこそ予想できなかった爆弾。
それに頬を打ったなんて、エレニアが見てきたルードべキアは誰かに茶碗をかけたり頬を叩いたりする性情とはかけ離れている。
ところが昨日一日中、そのことが相次いで起きたということだ。
「申し訳ありません、お嬢様。私がでしゃばったせいで・・・」
すぐに床に跪いて頭を下げるマルタは、本当に困って申し訳なく見える。
それでも不思議な現象というか、エレニアは意外にも先日マルタが彼女にさえ嘘をついた事実を思い出してしまう。
イースケの誕生日パーティーの日に起きた、あの小さな騒動の内幕が。
あの時、マルタは素直に過ちを認めて頭を下げ、エレニアはマルタを包んだ。
ただマルタだけでなく、家臣の大多数が新妻を好まないという事実は仕方がないこと。
きちんと注意すれば時間が解決してくれると思った。
何より家出騒動の時、あの騒ぎを一度経験した後。
したがって、そのような軽挙妄動なことは2度と起こらないだろうと推測していた。
あえてマルタにルードべキアの秘密を、亡くなった母親との共通点を打ち明けたのもそのためだ。
憐憫でもいいから、二人が仲良くなってほしいという気持ちで。
エレニアは、乳母とルードべキアが仲良くなることを心から望んでいた。
昨日から一日中心の片隅を押さえつけていた違和感がますます大きくなっていく。
この罠にかかったような不快な違和感の正体は一体何なのか。
マルタの態度に腹が立ちます。
イースケは、どのような処分を下すのでしょうか?
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