こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は77話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
77話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side エレニア③
「これは意外なことだな」
黙々とマルタを凝視していたイースケがエレニアの方に目を向け、ゆっくりと口を開いた。
二人の女性の間に流れる怪しい雰囲気を見抜いたようだ。
「うわ言を楽しみにしていたのに、このままでは皆残念じゃないか」
困窮極まりない。
エレニアはこのような苦しい立場に慣れていない人だ。
それも自ら見抜いた格好になってしまった。
決して意図したものではなかったが。
「私が下手に言えることが・・・」
「下手に言えないことなので、あれがルビを揶揄って頬を殴られたのか」
「・・・」
「何より今せっかくぐっすり眠っているのに、そんなことを聞くために起こしたくない。気持ちが汚れてしまうのが心配だからな」
イースケはルードべキアのことなら果てしなく暴走する野生馬のようだった。
何よりも、イースケがルードべキアに直接尋ねると、困ったのはエレニア側だ。
秘密にしてあげることにしたのに。
どうしてこんなに酷く拗れてしまったのだろうか。
マルタのせいにもできないのが、そもそもマルタにそれを打ち明けたのがエレニア本人だったからだ。
その上、他の問題もある。
事実を語るとしても、イースケがそれをどう受け止めるだろうか。
エレニアは父親と同じくらい最近の兄の変化に全く適応できていなかったが、だからと言ってルードべキアと仲が悪くなることを望んでいない。
理由が何であれ、そうだった。
彼女自身でさえ未だに完璧に本質を理解するのが難しい問題だ。
この問題をきちんと論じるためには、母親の話まで切り出さなければならない。
それが果たして賢明な処置なのだろうか。
「とりあえず、席をちょっと移して・・・」
「なんで?私はここが好きなんだけど。彼らも、もう知っているんじゃないのか?」
エレニアはつい唇を噛み締めた。
何も知らない執事長と護衛騎士たちは、ただどうしていいか分からず、彼女を熱烈に見つめるだけ。
「・・・勝手に誤解しないで。私がルビと約束した問題よ。それを下の人たちの前で騒げと?」
「それは驚きだ。もう騒いでいると思ったのに」
「それは・・・、私を一体何だと思っているの?お兄様、ルビにもいつもこうやって皮肉っているんじゃないわよね?」
とうとう彼女は苛立たしそうに飛び出し、むやみに兄の腕を引っ張った。
改めて良心が刺されたのか、どういうわけか、幸いイースケはこれ以上無頼のように振るわず、素直についてきてくれた。
「・・・食べて吐く?」
「それでも最近はかなり良くなった方よ」
「憂鬱で食欲がないとか、気分が悪いレベルじゃないってこと?」
「そう、私が思うに精神的な問題だと思う。我慢して一度に爆発する場合もあるけど、普段は・・・」
「専門家のように話すが、それは全て私たちの母のおかげか?」
エレニアはしばらく黙ってイースケをじっと見つめる。
憂慮した能登は裏腹に、彼は意外とかなり落ち着いた表情で反応していた。
「その通りよ。あの時、お母様は、ちょっと変だったじゃない。お兄様も覚えているように」
「私はそれが鬱病のせいだと思っていた」
「それもあるわ。鬱病は鬱病だったから。それでも激しく、摂食そのものを拒否したなんて誰も思わなかったでしょう?」
「お前は最初から知っていたんだな」
「私はあの時、お母様と一日中一緒にいたから。あえて隠そうともしなかったし、理由は分からないけど」
「父さんは?」
「お父様が何を知っていて、何を知らないのか私にはよく分からないわ。あの時は、お母様と仲が良くなくてほとんど顔を見ることも・・・。まあ仲が良かったとしても、決心して隠せば夫でも想像できなかったことは分かるわ。まさに今のように」
「はあ、弁解の余地がないね」
自嘲的につぶやいたイースケが腕を組んでカウチに背中をもたれる。
紅玉のような瞳が生き生きとした光に沈んだ。
エレニアはその様子をじっと見つめ、澄ましたように付け加えた。
「余地が全くないわけじゃないわ。ルビはお兄様と会う前からそんな状態だったのだから。母のことがなかったら私も全然知らなかっただろうし、ただ食が細いと思っていただけだと思う」
「我慢して爆発するっていうのは?」
いくら強い理性で抑えても生存本能と直結する人間の食欲は圧倒的なものだ。
あの頃、母は一日中断食に近い一週間を過ごしたが、週末の夜遅く突然食堂に行き、2人前の晩餐フルコースを全て完食したりしていた。
エレニアがその話を打ち明けると、イースケは完全に呆れたような表情を浮かべる。
「それからまた吐いて?気が狂いそうだ、死ぬ気でもないのに・・・」
「本当におかしくなりそうだったわ。言えなかったのはごめんね。あの時、お兄様やお父様に知らせたら死んでしまうと言って、ずっと隠してきたの、今まで」
当時、彼女は9歳だった。
柳の枝にぶら下がっている母親を真っ先に発見したイースケは当時13歳。
沈黙が流れる。
外の風景がますます明るくなる間、兄妹はとても長い間黙って座っていた。
エレニアのせいにするつもりはありませんが、マルタに秘密を打ち明けるのはどうかと思います。
イースケと話すことで、彼女の心境にも変化はあるのでしょうか?
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