こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は82話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
82話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 元婚約者
薄くて白い日差しと霧が調和したエルモス港には二つの旗が舞っていた。
オメルタを象徴する旗と、ロンギヌスの槍が描かれた旗。
その下には青いマントを巻いた騎士たちと共に、エレンディル神殿の聖職者数人が神聖な貴賓を迎えるために列を備えている。
ついに船着場を踏んだロマーニャ随行団は、一面赤い波だった。
真紅のマントをかけた法王庁の枢機卿たち。
その中で一番先頭に立ったバレンティーノ枢機卿だけが唯一秀麗な燕尾服姿だったが、服装はともかく非現実に近い容貌のため、さらに目立つ様子だった。
あの若い枢機卿がチェシアレ・デ・ボルヒア・
法王の長男、バレンティーノ枢機卿であり、サヴォア公爵及びロマーニャの知事。
歓迎団の間に静かなざわめきが広がる。
一気に目を引く容貌という点は同じであっても、オルメタ公爵妃とどこも似た箇所がない。
馬から降りたエレンディル神殿の大司教が若い枢機卿の前に近づき、片膝をつく
「遠いところまでお疲れ様でした。聖霊に感謝を」
恐縮して付け加えた大司教が退くやいなや、馬の蹄の音が聞こえてくる。
チェシアレは反対側から馬を走らせ、近づいてくる銀色の騎士をじっと見つめた。
指輪に刺さった濃い青色のサファイヤのような瞳が涼しい光で閃いている。
その目を見渡す無感な瞳は、燃え上がるようなルビー色。
細い日差しが二人の男の間に落ちた。
船着場に集まった人々が一斉に原因不明の不安感に包まれ、乾いた唾を流すまさにその瞬間に義弟の方が口を開く。
「ようこそ」
「ありがとう」
安堵のため息が波のように広がった。
まさに祭りに始まりだ。
フレスコ画が覆われた高い天上の宴会場は、キラキラと華やかに輝く人々と異国的な身なりの外国人で賑わっていた。
数日前にエレンディルに到着した貴賓たちと、後で続いて続々と到着する使節団まで、一様に知らない顔で楽しく笑って飲んで騒いでいる。
外国の貴賓が出席する宴会はロマーニャでも何度か経験したが、この程度の規模は初めてだ。
私が剣闘大会という国際的な行事を甘く見ていたらしい。
とにかく、今のところは慌ただしい方が雑念もなく良かったので、私はオルメタ公爵妃として勤勉に歩き回り、貴賓たちと挨拶を交わし、つまらない対話を交わした。
中にはロマーニャで何度か見た顔も混ざっている。
例えば・・・。
「ここでお会いできるなんて感慨深いですね、レディー・ルードべキア」
私の昔の婚約者とか。
「私も嬉しいです、オーソレル公」
「枢機卿団はまだ到着していないようですね、一人でいらっしゃるのを見ると」
私は挑発的に微笑む旧婚約者に向かってニッコリと向き合う。
「ええ。おかげで公爵がまた私の首筋を握って急き立てることは起こらないでしょうね」
「そうですね、今度夫人の首筋を握る男は私ではなくなりそうです、運よく。聞いてみると、とても仲が良いそうですが、なかなか楽しいお祭りになりそうです」
「こちらこそ運が良かったです。私の夫はデマを聞いて、独身者に八つ当たりする醜い男ではありませんから。それでは失礼します」
ふう、緊張をほぐそうと一生懸命歩き回ったのに、よりによってあんな人間に出会うなんて。
「奥様、大丈夫ですか?」
「ああ、エンディミオン卿」
「こちらをどうぞ。ピリッとした感じがとても涼しいですよ」
ちょうど喉も乾いていたので、私は素直にエンディミオンから貰った黄色い飲み物のグラスを受け取った。
ありがたいけど、この前から君がしきりに私の周りを彷徨いているような気分は錯覚なのかな?
君の上官が私を監視するように指示してる?
「ところで、今日は本当に目が眩むような気がします、奥様」
「ありがとう。卿も素敵ですよ。この前より少し背が伸びたようですが」
「ほ、本当ですか?本気ですか?」
もちろん本気だ。
最後に見た時よりも何センチも大きくなっていると思う。
確かに成長期ではあるよね。
このままなら、私の兄くらい大きくなっちゃうんじゃない?
「でも本当に人が多いですね。今年は特に外国の貴賓が多く来られたようです」
「そうなのですか」
「ええ、以前は私も子供でしたが・・・。あれ、見てください。レンブラントからも使節団が来たようです」
うっかり持っていたグラスを落とすところだった!
「奥様?」
自分の目が信じられない。
一体なぜ今日この時点でここに来ているのだろうか?
原作ではエレンディルに来なかったと思うけど。
ひとまずここから退出しないと。
これ以上、旧婚約者とぶつかるのは避けなければならない。
ましてレンブラントのヴィシェリエ公爵は他の人物とは比較にならなかった。
今でも国際的な告げ口として嘲弄されるのが常だが、もし彼がオーソレル公のように私に恨みを抱いていたら、そうでなくても気にすることが多いのに・・・。
旧婚約者と出会うルビ。
イースケがこの光景を見たら嫉妬で狂うのではないでしょうか?
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