こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は87話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
87話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side イースケ
剣闘大会の祭り期間は計4日。
初日は外国の貴賓と選手たちを迎える日で、その次の2日間試合が行われる。
最終日は祭りの締めくくりだ。
初日の宴会であるだけに、ロマーニャの偉い方々や国交正常化国の使節たち、競技参加人として他国の実力者たちなどと交流を深め、実力を見極めるのに良い場だった。
外国の異性との甘い火遊びを夢見る若い男女たちにも同じこと。
いつものように初日が一番活気に満ちている。
祭りが終わると、一緒に消えてしまうときめきと興奮、その他のすべての欲望が色とりどりに輝き、華やかな宴会場を埋めていた。
しかし、イースケはそのようなことに関心がない。
柱にもたれかかり、タバコを吸いながら杯をすすっている彼は、ダンスフロアの方だけを見つめていた。
何人かが彼に話しかけようと近づいてきたが、なかなか接近を許さな殺伐とした雰囲気にすぐに引いてしまう。
幻想的な彫刻そのもの。
文字通り見応えのある彫像。
遠く離れて鑑賞するのが一番いい、そんな。
「意外と豪快な人みたいだな、悪名に比べて」
ダンスを終えて帰ってきたアイバンが、彼の肩に片腕をかけて呟く。
「そうみたいだな」
「私はまだお前がなぜ私たちにあんなことを頼むと言ったのか分からない。誰かがお前に変なことでも言ったのか?」
「何を言っている?」
「・・・もう少し緊張をほぐせよ。誰が見ても女房の尻を追う奴みたいじゃないか。お前のようにしつこいと、いくら天使のような公子妃だとしても飽きるかもしれないぞ」
ブツブツ文句を言うアイバンは、今日に限ってとても気分が良さそうだ。
たぶん、今エレニアと踊ってきたせいだろう。
これらが最近尋常ではないとう考えを流し、イースケはダンスフロアを横切る兄妹に再び集中した。
兄の手を握ってグルグル回っているルードべキアはとても楽しそうだった。
アイバンの言うとおり意外だった。
バレンティーノ枢機卿だけでなく、ルードべキアの態度が。
再開した瞬間から今まで、驚くほど心から喜んでいるように見えたのだ。
自分を何度も売った兄を。
もちろん、彼女の婚礼には誰よりも法王の意志が絶対的だっただろう。
それにもかかわらず、イースケはチェシアレをひたすら綺麗に見ることはできなかった。
らしくなく徹底的に礼を尽くしているのは、ひたすらルードべキアのためだ。
彼女が自分の顔色を伺って不安に思うことを望んでいなかったから。
この前の馬小屋でのことがまた浮かび上がる。
チェシアレは彼女を傷つけた張本人なのか、傍観者なのか、あるいは実は彼女と変わらない複雑な内情を持ったスケープゴートに過ぎないのか。
目で見れば分かると思ったが、もう少し見守らなければならないようだった。
ここまではチェシアレもルードべキアも、ただ親しい兄妹にしか見えない。
特に、ルードべキアはいかなる恐怖も動揺も示さなかった。
もし彼女がそのような顔をしていたら、イースケはすぐに気づいただろう。
だから安心しなければならないのか。
そうするうちに、ルードべキアが今まであの奇異な食習慣をよく隠してきたという事実に気が狂いそうになる。
母親の件でなかったら、自分も想像できなかっただろうとエレニアが言った習慣。
何かを隠すのがとても上手ではないと考えていたのに。
ある面ではとてもお粗末に見えながらも、ある面ではベールに包まれた謎の塊。
しばしば彼女を捕まえて、全部問い詰めたい衝動に駆られないわけではなかった。
湖のように澄んだ目を不安そうに瞬きする姿を見るたびに、か弱い体に刻まれた傷痕を撫でる度に、何が君をこのようにさせたのかと聞きたかった。
自分のところに来る前まで一体どんなことを経験してきたのか。
しかし、そうすることはできない。
昔のことを聞こうとするようであれば、すぐに話を変えようと努力する姿が、瞳を暗く染めたまま揺れる姿が凄然だったから。
できないことだ。
何がそんなに不安なのか、どんな人生を生きてきたのか分からなかったが、彼女に口を開けろと勧めるのはできないことだった。
ひいては、問い詰めても彼女は多分口を開かないだろう。
いや、絶対に開かないことをイースケは密かに確信していた。
華やかに飾ったタブーの箱のように、明るい笑顔の裏に緊密に隠した秘密があるという事実を。
そしてもし彼が箱を無理に開けようとしたら、果たしてその後どんなことが起こるか少しも見当がつかなかった。
いずれにせよ別の方法で突き止めなければならないことだ。
強い杯をすすりながら、イースケは視線を逸らす。
この場にレンブラントのビシェリ公爵が来ていることは知っている。
彼がさっきからずっと好奇心いっぱいの思春期の子供のように煌めく視線を送ってきていると言う事実も。
しかし、常識的には、昔の妻の婚約者と会話をしたい夫がどこにいるのだろうか?
イースケの目にもルードべキアに違和感は見えないようです。
それだけ彼女が感情を隠すのが上手なのでしょう。
上手にならざるを得なかったのが正しいかもしれませんが・・・。
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