こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は89話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
89話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side イースケ③
かなり緊密そうな様子だったので、イースケは黙々とついて歩いた。
そうするうちに意外なことが目につく。
多様な種類の肉類をはじめ、北部風に調理された海産物料理がぎっしりと積もったテーブルの片方、亀肉料理を盛った巨大な亀皿が華麗な姿を誇っていた。
イースケは眉間を狭め、近くの侍従に手招きする。
「はい?」
「これら全部片付けて、他の皿を出してくれ」
「え?ですが・・・」
「私が2回言わなければならないのかな?」
ひんやりとした声に侍従は素早く頭を下げた。
宮中宴会と言っても、相手はオメルタ公子。
国王が寵愛する甥であるだけに、気難しい言いがかりに応じても特に問題になることはないだろう。
とても興味深いという目で見守っていたチェシアレがワインの入ったグラスを手に取り、口を開いた。
「義弟にありがとうと言わなければならないね」
「え?」
「私の妹を心からよく面倒を見てくれているようだから。既に気づいたようだから話していることだが」
控えめに付け加える口調が、かなり意味深長だった。
謎めいた言い方。
イースケは思わず急き立てるように反問する。
「何をですか?」
「そうだね、何と言えばいいのか。痛い子というか」
華やかな顔色が、いかにもほろ苦い気がした。
イースケがじっと見つめる中、チェシアレは躊躇うようにグラスを回しながら話し続ける。
「あの子が幼い頃、しばらく父に認められていなかったということは知っているかな?」
ずいぶん前、ルードべキアの出生成分を巡ってロマーニャが騒がしかったという事実は、イースケも代替は知っていた。
しかし、法王本人が娘の存在を否定したという裏事情は何の知らせもない。
鋭く硬直した赤い目を見つめる青色の目に苦い笑みが広がる。
「驚いた顔だね。確かにそうかもしれない、今は娘で大切で生きていけないけど、最初からそうだったわけではないから。私の妹は4歳になるまで戸籍に名前を載せることができなかった」
「・・・全然知りませんでした」
「知らない方が当然だよ。これはうちの家族だけが知っていることだから。あの時は私も幼くてあまり力がなかったという事実が今でも千秋の悔だ」
「何があったのですか?」
「あなたは13歳の頃、何をして過ごしていた?」
裏庭にぶら下がっている母親の死体を見て、狂っていったというか。
イースケは答えなかった。
チェシアレも、やはりこれといった答えを求めて投げかけた質問ではなさそうだ。
「あの時、父はただ野望の高い枢機卿だったし、長男の私はその時から父に付きながら全てを学ばなければならなかった。そして私の妹は、ボルヒア領修道院で孤児のように育っていた」
「・・・」
「そうするうちにある日、私が突然訪ねた時、久しぶりに会った幼い妹が何をしていたのか想像できるかな?」
下に下がったチェシアレの視線が光明に輝く。
その日の凄然たる気持ちが未だに生き生きとしているようで、鮮明に伝わってくる感情にイースケは両目をゆっくりと瞬かせた。
痩せた体に刻まれた傷痕が頭の中をうんざりさせる。
「私の想像の域外のことのようです」
「想像しない方がいい。田舎町の修道者たちは残虐極まりなかったからね」
「・・・」
「私が彼らをどのように処理したかは聞かないでくれ。とにかく、私はその日にルビを私の母の家に連れていった。そして父を説得して全ての教育を引き受けたんだ。・・・あの子が人目をすぐ見て笑うことができるようになるまで本当に長くかかったね」
イースケは動揺していた。
そうするしかなかった。
なぜなら、それは真実だったから。
ごく一部だけの真実だとしても、真実は真実だった。
チェシアレはワインを一口で飲み干し、固く凍った義弟に向かって捻れた笑みを浮かべる。
「あの子がしばらくとても元気で、幼い頃のことを完全に忘れてくれたのではないかと思った。しかし、錯覚に過ぎなかった」
「勘違いですか・・・?」
「3年前、ひどく辛かったことがあるんだ。半月間ずっと病んでいたが、やっと気がつくやいなや、やることが押し入れの中に隠れることだった」
「・・・」
「苦しんでいる間に何の記憶を蘇らせたのかは、神だけが知っていることだ。本当に残酷なことじゃないか?今はそれでも大分良くなったけど、まだ後遺症が残っているようで心配だね。とにかく義弟がいい男で良かったし、本当の夫婦の縁を結んだのも本当に良かった。私たちの聖なる父は不満だと思うけどね」
チェシアレの話は、どこまでが真実?
ルードべキアの背中の傷痕は、てっきる法王とチェシアレの仕業だと思っていたのですが・・・。
イースケの今の感情が気になりますね。
https://recommended.tsubasa-cham.com/trash-of-the-counts-family-matome/
https://recommended.tsubasa-cham.com/survive-maid-matome/
https://recommended.tsubasa-cham.com/mother-fairy-tale-matome/
https://recommended.tsubasa-cham.com/empress-love-matome/