影の皇妃

影の皇妃【245話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は245をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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245話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • side ベロニカ

ベロニカは一日中イライラしていた。

大したことでもないことを言いがかりに、侍女たちをタンスに閉じ込めたり、残酷なやり方で虐待した。

社交界の集まりに出て、精一杯注目を浴びてきても気分は晴れない。

以前とは違って、自分を仰ぎながらしがみついていた令嬢たちが姿を消したためだ。

自分を見ながらヒソヒソ話す令嬢たちを見ると、腹が立って頬でも殴りたくて耐えられなかった。

ベロニカに苦しみで痩せたアセラスが辛うじて話す。

「明後日、サロンを燃やします」

「また失敗したら、その立場を保つのは難しいでしょう」

ベロニカは脅しをかけた。

ノブレス通りの早期開場が半月後に迫った今、手段と方法を選ばずサロンに打撃を与えなければならない。

そうでなければ、野心的に推進してきたノブレス通り事業に失敗というレッテルが貼られるだろう。

「ご心配なさらず。二重に念を入れました」

「聞きましょうか」

「サロンの中と外、両方から火をつけるつもりです」

アセラスは徹底的にサロンについて調査した。

石材と大理石が主であるだけに、木造が少なく火が広がりにくいだろう。

それにもかかわらず、彼は成功に自信を示した。

「サロンの出入りが自由な者を取り込んでおきました。彼は内部で火をつけ、外でも火をつけて一気にサロンを飲み込むでしょう」

言葉が続くほど、アセラスの声に自信が乗っていく。

「Lと側近たちは、サロンの最上階で生活しているそうです。断言します。火が一階から発生すると降りてくることはできません。窓から墜落するか、煙で窒息死するでしょう」

「興味深いですね。墜落死も悪くありません。落ちて病身になった後、サロンが潰れていくのを見てこそ絶望的じゃないですか?」

「その通りです」

 



 

ベロニカはミスは許さないと警告し、執務室を出ていく。

まっすぐ待機していた馬車に乗り、隠れ家に向かう。

体を落ち着かせていた場所を再び訪れたベロニカは地下に降りていった。

陰気で閑散とした空気が漂う地下監獄の一方に異質に感じられる高級食卓に蝋燭、こんがりと焼けたステーキとワインが用意されていた。

「始めなさい」

ベロニカが椅子に座ってステーキを食べやすい大きさに切った時

彼女が座っていた向こう側の檻の中に男が現れ、監禁されていた囚人たちに向かって無差別に鞭を降りはじめた。

「あっ!うわああ!」

「た、助けて・・・!」

苦痛に満ちた悲鳴に合わせてベロニカがステーキを噛んで飲み込み、ワインを持ち上げて吟味しながら、この瞬間を満喫した。

「この上なく素晴らしい晩餐ね」

ベロニカの満足げな笑みが広がる。

 



 

「サロンを全焼させることにしたって?」

「はい、大公殿下。内部の側近を抱き込み、内外に火をつける計画です」

アルディールは現在進行中の事項について、漏れなくフランツェ大公に報告した。

「失敗の可能性は?」

「ほとんどないように見えますが、カラスの件もありますので、もしもの事態に備えた方がよさそうです」

率直に言って、サロンの全焼計画は特に欠点がない。

アセラスは日和見主義な側面が強いが、計略がずさんなら絶対リアブリックの後任にはならなかっただろう。

(しかし、相手はLだ)

彼にとってリアブリックは天に他ならなかった。

単なる孤児に過ぎなかった自分の聡明さを開発し、育てたのが彼女だ。

そんなリアブリックがLに気をつけろと警告した。

カラスの件もそうだし、Lは甘くない。

「その備えは考えているのだろう?」

「もちろんです。解体したカラスの隊員たちを辺境に送ったのも、彼らの視線をそらして油断を引き出すためです。そして、念の為もう一つの手を出そうかと思います」

フランツェ大公が顔を上げて彼を見る。

「近くの建物の屋上に射手を配置しておく計画です」

「ほう」

「最悪の場合、炎を突き抜けて出たLを狙撃します」

計略の失敗とは、新たな計略の始まりだ。

二重に計略を組むか、三重に計略を組むかで力量が決まると。

フランツェ大公は低い声で笑う。

「今になってまともな役割を果たしているね」

「あ、ありがとうございます」

「シュタインをつけてあげよう」

「シュ、シュタイン卿のことですか?」

シュタイン。

草原部族出身で、フランツェ大公のそばで仕える直属の護衛騎士。

誰よりも忠誠心に優れた彼は、魔術と弓術に長けていた。

フランツェ大公の深い目は、アルディールでは計り知れないほど遠いところを見ている。

「Lの死は良い手本になるだろう」

「・・・」

「立場も弁えずに子馬のように振る舞う陛下、そして飼い主も気づかず吠える子犬」

彼の目に野獣の狂気が漂っていた。

Lに爵位を下した当事者が皇太子シアンだということを知らない人はいない。

Lとシアンが非常に親密な関係であり、Lが次期皇后になるかもしれないという噂まで流れていた。

フランツェ大公はLに注目していた。

Lを殺すことで皇帝リチャードとシアンに警戒心を悟らせるための生贄。

お前たちの主人は私だと、常にそれを忘れるなと。

「ミスのないように処理します」

アルディールは頭を下げた。

その気になれば皇帝までも取り替えることが出来る相手に、誰が彼の意に逆らうことが出来るだろうか。

 



 

ベロニカが狂ってますね。

そういえばリアブリックはまだ生きているのでしょうか?

サロンの放火計画!

今度こそエレナのピンチ?

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