こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は106話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
106話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ガラスの庭④
「あ、昔ここで転がって頭が割れたのを覚えています。9歳の時だったかな?」
「そうでしたか・・・?」
「覚えていませんか?あの時、公女があそこでかくれんぼをしていたのですが」
「そうですね、あまりにも幼い頃ですから」
何気なく誤魔化したが実は思い出した。
ぼんやりとした昔の思い出の残像。
オメルタ公爵邸の庭のあちこちで走り回っていた時代。
微かに立ち昇る記憶の一枚を遠くへ押しのけながら、エレニアは煌めくガラスの建物の方をじっと見つめる。
透明な壁越しに見える兄妹は動く気配がなかった。
背を向けた公子妃の長い金色の髪束が揺れている。
「争うのでしょうか?」
「そんな気もするし・・・」
アイバンは首を傾げて頭を掻いた。
彼も同様に追いかけてきたことを後悔している様子だ。
「この辺で・・・」
「エレン!」
この辺で帰ろうとした瞬間だった。
突然聞こえてきた滑稽な声にエレニアは一瞬ビクッとする。
同時に、自分がなぜ相手の登場に忌まわしい気持ちになったのか疑問に思った。
「フリ?なんでここまで出てきたの・・・?」
「あなたを探しにきたのよ、散歩も兼ねて。ずっと座ってばかりいたら、頭が痛くなって」
ブツブツ言いながらこめかみを押すフレイヤのそばには、水色の髪の男、カミュ卿が彼女をエスコートしていた。
エレニアは、彼とアイバンがお互いに妙な視線を交わすのを見ていないふりをする。
「そろそろ戻ろうと思っていたわ」
「そうなの・・・。あら、あそこヴァレンティーノ枢機卿ね?温室を見物にいらっしゃったのかな?」
「戻りましょう」
エレニアはすぐにフレイヤの手を掴んで急いだ。
理由は依然として分からないことだったが、フレイヤがこの場にいるのが果たして正しいことなのか混乱した。
正確には彼らを見守ることが。
「ちょっと待って」
ところが、どういうわけか、一緒に体を回そうとしたフレイヤが立ち止まるではないか。
イライラする感じで顔を少し固めていたエレニアは、すぐにその場で凍りついたまま一箇所を凝視する人がフレイヤだけではないという事実に気づく。
カミュとアイバンも完全に魂が抜けたように見えた。
それで彼女もまた温室の方に目を向ける。
これまで感じた衝撃は衝撃でもなかった。
チェシアレの手が突然私の片顔を傷めるまで、私は正確に何が起こっているのか全く見当もつかなかった。
本当に面白いことに、私は彼が私を殴ると思っただけ。
私が知っているのはそれだけだったから。
これまでは。
他の目的で私の顔に手を置く人は、これまでただ一人だけだったから。
私が無知だったのだろうか?
見当もつかない私が馬鹿だったのだろうか?
分からない。
生き残るためには他人の心中をどれだけ察しなければならないのか?
本人さえ抑えようと努力する滅茶苦茶にもつれた感情を、私がすべて把握しなければならなかったのだろうか?
頭の中が一面真っ白だった。
文字通り、何も考えられなかった。
チェシアレが私の唇に短くキスをして退くその短い瞬間がスローモーションのように遅く非現実的に感じられる。
「いつまでも君と僕だよ」
チェシアレが何か言ったようだが聞き取れなかった。
黒いスーダンの裾がはためいている。
彼が振り向いて離れ、完全に姿を消すまで、私はその場で立ち往生した。
一面に何かに取り憑かれたように呆然とする。
まるで何かが私の肩を引っ張ったかのように、サッと後ろを振り向くまで。
その瞬間、何が私に背後の壁を見せたのかは分からない。
ガラスの壁越しにそれほど遠くないところに立っている、私と同じくらい魂が抜けた4人の青くなった顔と向き合った瞬間、四方が割れて爆発するような轟音が鳴った。
それは私にだけ聞こえる幻聴に過ぎない。
知らなかったはずがなかった。
チェシアレが彼らの存在を認識できなかったはずがない。
これから悟ることになるという言葉が、まさにこれを意味するのだった。
言葉では言い表せない驚愕で広がったエレニアの赤い目を見て、私はふとイースケもすぐに同じ目になるのか気になる。
さらに、私がどんな感情を感じなければならないのかも疑問だった。
羞恥心?悔しさ?挫折?恐怖?それとも全部・・・?
チェシアレ・・・!
エレニアたちの存在に気づきながら、わざと見せつけるようにルビにキスをするとは。
彼女たちに弁解するのは無理があるかもしれないですね。
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