こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は108話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
108話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 非現実的な夢
晩餐会がオメルタ城で開かれたのが幸いだと言うべきか、滑稽極まりない。
庭から帰ってくるやいなや体の調子が悪いという言い訳をして晩餐会から抜け出し、私は自分の部屋に逃げるように戻ってきた。
ローニャとルシルが顔色を伺うのを知っていながら、私はそれを全て受け流す。
想像を絶する最悪の状況を迎えたにもかかわらず、かえってそのせいか、なんの感じもしなかった。
羞恥心も恐怖も私が感じなければならない全ての感情も、ただ頭の中をぐるぐる回る単語に止まるだけ。
まるで私がある壁の外に出て、私自身ではなく。他の世界の人物を見守るような気分。
そのままベッドに身をうずめて寝たと思う。
夢の中で私は前世の記憶と現世を行き来した。
どこへ行っても鳥肌の立つ青い目が私を追いかける気持ち悪い悪夢だらけ。
その目に映った表情が私を放してくれない・・・。
「ふふふ」
また目が覚めたとき、周りは真っ暗で、私は裸足で芝生を踏んでいた。
木の枝が風にサラサラと擦れる音が聞こえる。
黒い空の上に丸く白い月が見えた。
夢かな?現実かな?時間は一体どのくらい経ったの?
「ふふふふふふふふ・・・」
よろよろと歩を進める。
優しく耳元を掠める風に沿って、遠くから悲しい泣き声が聞こえてきた。
また幻聴かな?それともバンジーの鳴き声?
だけど、バンジーが鳴くのは、家の中の誰かが死ぬときらしい。
前にも聞いたけど、何事もなかったじゃない。
死ぬ人は私?
早く死ぬようにと伝えてきてるの?
それとも私がすでに死んだ人だということに気づいてああするのだろうか?
そうだね、私はもう死んだじゃない。
死霊魂が身を借りただけの存在。
ある意味ゴーレムと似たようなものだね。
だから魔物たちは私のことが好きなんだね。
「今度はどこへ行かれるのですか?」
変な言い方だ。
私は遠回りする。
真夜中の闇の中で白い月明かりに染まった女性の姿が視野に入ってきた。
エレニアだ。
青白く滑らかな顔に映った表情が読めない。
「またどこへ消えようと」
沈んだ声は、ほとんど囁きに近かった。
もしかしたらこれも夢かもしれない。
そう、現実のエレニアだったら今頃私の頬を叩いていただろうから。
「浮気をしに行こうと思っているのですか?」
紅玉のように濃く赤い目が妙に揺れた。
やはり夢に違いない。
笑いがクスクスと沸き起こった。
「誰も私に聞いてくれません」
「・・・何をですか?」
「「どうしたんだ?」って誰も私には聞かないんですよ」
「・・・」
「まあ、元々いつもそうだったから別に関係ないけど、たまに真実が何なのか私も分からなくなるかもしれませんから」
涼しい風が吹いてきた。
足裏の下に感じられる草の感触が柔らかい。
風に沿って歩いてみようと、また足を運んだ。
「このように歩いてはいけません」
「あれ、エレンが私の腕を掴んだ。不思議だね」
「・・・」
「うわ、霜茸だ!」
エレニアの手を振り切って走り、煌めくキノコの前に座り込んだ。
夢だから可能なことだったけど、夢だから自分勝手にやればいいのかな?
「それは霜茸じゃなくて似てる・・・」
エレニアは何か言っているようだが、よく聞こえない。
ちょっと待って、魔物は霜茸で回復するって聞いたけど、じゃあ、もしかして私にも効果があるのかな?
私はゴーレムじゃん。
汚染されているのだから、何か浄化効果みたいなものが・・・。
「今一体何をしているんですか?」
うーん、エレニアの声がなんだか激しく震えているように聞こえるけど。
とにかく非現実的な夢だね。
「一体何をしているんですか?」
「話しかけないでください。今洗い流しているのですから」
蛍光色のキノコの毛で唇をモゾモゾするが、感触がかなり良い。
香りもいいし、これでリップクリームを作ってもいいかもね。
霜茸のリップバームだなんて、私だけが使えるじゃん?
「ルビ!」
あ、ビックリした。
一日中悪夢に悩まされ、ついにちょっと良い夢を見れるのかと思ったが、突然じっと立っていたエレニアが私を邪魔するじゃないか。
彼女が私のキノコを奪って投げ捨てる。
ああ、私の夢の中で何の仕業なの!?
「ルビ」
「あ、ちょっと離してください。私はあれで浄化しなければならないんですよ。そうしないと、イースケのところに行けません」
首がクルッと曲がった。
正確にはエレニアが両手で私の顔を掴んで見上げるようにした。
離してと癇癪を起こそうとしたが、彼女の表情があまりにもおかしくて思わず立ち止まってしまう。
「もういいですから」
「え?」
「もういいですから。もう・・・、会ってもいいですから」
ルビの心情が辛すぎる・・・。
彼女に救いを与えてほしいです。
エレニアの反応は、ルビを信じようとしている?
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