こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は132話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
132話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 見慣れた夢
「うう・・・」
どこか耳慣れたすすり泣きの声が遥かに響く。
まさか、またバンシーの泣き声だろうか。
そもそもバンシーで合っているのか・・・、声がちょっと違うみたいだけど。
「うう」
「いい加減にしろ」
ああ、私が夢を見ているだけなのか。
なんだか見慣れた薄暗い部屋の風景がゆっくりと周囲を取り囲んだ。
それからバルコニーカーテンをつけたまま、悲しそうにすすり泣いている女性と、その女性に近づき、唸り声を上げる男性の姿が見えた。
この二つの組み合わせ、前にどこかで見た気がするんだけど・・・。
そうだ、以前、これに似たような夢を見たときと同じ。
そう、あの時あの女の人はこことは違う場所で変に笑ってたし、男の人は・・・、今よりもっと怒っていたような。
「ううう」
「その失敗した演技はもうやめる時になったんじゃないか?」
「・・・やめなかったらどうするの?」
「おかしくなりそうだ」
「ああ酷い、やっぱり通じないのね。あなたは本当に縁起が悪いわ」
哀れに見えた姿は一瞬で消え、手の甲で涙を拭いながら皮肉る女性の行動は、まさに毎瞬間変身する俳優のようだった。
それとは逆に、男は一様に頭のてっぺんまで怒ったように見える。
「宮中宴会を乱闘劇にしておいて、よく図々しく騒げるな。なんで髪の毛を掴んで争う?」
「あの場にいなかったくせに何を知ってるの?あなたの妹は友達だから、彼女の味方になったのでしょうね。まったく、仲間同士で遊ぶって言ってたのに」
「口に気をつけろ」
「ああ、大したことないことで大騒ぎしないで。そして、口に気をつけなければどうするの、殴るつもり?どうせ殴れないくせに」
女性の方がそろそろ心配になり始める。
この状況だけを見ると、女性が文字通り、男性の怒りをありのままかき回していた。
すでにかなり怒っている相手を、わざともっと刺激しているような。
しばらく不気味な沈黙が通り過ぎるかと思ったら、すぐに殺気盛んに女を睨んでいた男が再び唸り声を上げる。
「悪女め」
「何か不満でもあるの?あったら言ってみて、名前だけの旦那様」
「君の存在自体が不満だ」
「私もあなたの存在自体が不満よ」
明らかに夫婦喧嘩をしているのに、雰囲気が妙だった。
二人が同じように吠えているのに、その一方でお互いから視線を離さないというか。
どちらか一方がぐるりと振り向いてしまう勢いでありながら、二人の距離はかえって縮まっていた。
そして、とうとう目の前までグッと近づく。
「それでも外見は満足しているみたいだね」
「ただ言ってみただけだから勘違いしないでね?私の故郷には、あなたよりずっとカッコいい奴らがたくさん散らばっているのよ?」
「じゃあ、ここで何をしている?早くそこに戻らずに」
「・・・意地悪な人」
「夫婦は似たもの同士だ。明日宮へ行って形式的に謝罪をして」
「じゃあ、あなたもあの馬鹿な試合に参加しないで」
「無理だ」
「じゃあ、私も嫌よ」
鋭く睨みつけた女性が突然腕を上げて男の首筋を掴んでサッと引っ張る。
女性のほぼ2倍近い体格の男性は、不思議なことに素直に惹かれてしまう。
今にも飛びかかるように喧嘩をしていたはずなのに、急に一体何の炎が起きたのか。
実に情熱的な勢いでお互いに絡み合う風景を前にして、私は「ここはどこで、彼らは誰で、私は誰なのか」という存在論的な悩みに陥った。
男の腕にサッと抱かれて情熱的なキスをした女が、ぼんやりと立っている私の方をチラリと振り返ったのはその時だった。
彼女が私を見ているとは思わなかった。
なぜなら彼らが出てくる夢で、私はその観客みたいな存在だったから。
しかし、女が私に向かってニッコリとして意味の分からない笑みを浮かべてみせた瞬間、いつも薄暗く見えなかった顔が月明かりでも注がれたようにハッキリ映った瞬間、私はまさに驚愕し衝撃を受けてしまった。
いや・・・、あれはまさに私じゃない?
まさに私、ルードべキア・デ・ボルヒアじゃないの?
それじゃあ、あの男は・・・。
男の顔も確認するために動こうとしたが、この隅の席に足止めされたように身動きもできない。
すると、やがて目の前の風景が徐々に遠ざかり、白い霧に包まれるように消えていった。
この夢は一体何を意味しているのでしょうか?
別の可能性の話?
それとも、原作の話?
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