こんにちは、ピッコです。
「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。
今回は117話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
117話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ある噂
翌日、ミルドレッドはリリーと一緒に出てフィリップ・ケイシー卿のギャラリーに彼女を降ろした後、マーフィー伯爵家を訪ねた。
「失礼します」
ミルドレッドとサンドラのためにマーフィ一家の使用人が紅茶を持って入ってくる。
ミルドレッドはデザートにクリームを詰めたシューを出してきたのを見て目を細めた。
これほど人気があるとは思わなかった。
人々が妖精の泉に並んで行ったという記事は読んでいる。
他の店でも「誰」を問わず、それに従って出したということも知っている。
しかし、そのように人気があることを知ることに近い血縁が実際に好んで食べるのを見るのは別の問題だ。
サンドラはミルドレッドの視線がシューに行っているのを発見し、くすくすと話した。
「あなたが助言をしたんですって?そうでなくてもゲリが好きだったので、うちの料理長にも作れと言ってたわ」
「お兄さんがシューを好きだったんですか?」
「以前はクリームが手と服に付いていたので、食べさせないようにしていたの。これはさっぱり食べられるから」
ミルドレッドはゲリがシューを好きだったことも、サンドラが手と服につくという理由で禁止したことも知らなかった。
元々シューはがらんとしたお菓子を半分に切ってクリームとジャムを塗って食べるもの。
そんな中、手にクリームがつくことが往々にして起こった。
なるほど。
ミルドレッドはすまなさそうな表情で言った。
「知っていたら、ここに作って送ったのに」
「何言ってるの。私たちは買って食べればいいのだから」
サンドラは手を振りながらそう言った後、ミルドレッドのティーカップにお茶を注いだ。
今度、ティラミスを作って送ってあげないと。
ミルドレッドはティーカップを手に取りながら考える。
それでも彼女のことをたくさん考えてくれて気遣ってくれた家族だ。
子供たちの面倒を見るためにゲリとサンドラにできることができなかったことが申し訳なかった。
「それより」
ミルドレッドが申し訳ないと思っているのが見えると、サンドラはすぐに話題を変えた。
「フレッド・バンズだと主張する人がいるそうだけど。知ってる?」
ミルドレッドの表情が変わる。
彼女は眉をひそめて茶碗を下ろした。
「誰が言ったんですか?」
「嘘でしょ?何も言うことがなくてそんなことを言っているのか分からない」
「そういう人がいることはいます」
「本当に?」
湯飲みを持ち上げてぶつぶつ言っていたサンドラは、びっくりして止まった。
彼女は、すでにフレッド・バンズが帰ってきたと聞いた親しい妻に、「とんでもない話だ」と一言言った。
ミルドレッドは驚いたサンドラをなだめるために素早く言った。
「本物のフレッドではありません。金目当てにフレッドのふりをしているんでしょう」
「なんと・・・そんな人がいるの?もちろん追い出したよね?」
追い出した。
ミルドレッドは苦笑いしながらうなずく。
しかし、追い出すだけでは十分ではなかったようだ。
「彼が噂を立てたようですね。確実に違うと発表する準備をしています」
「ウィルフォード男爵はどう?」
「男爵様がどうしたんですか?」
サンドラは知らないふりをするミルドレッドを見て笑う。
彼女はすでにウィルフォード男爵とミルドレッドの関係が異常であることに気づいていた。
そして、それに気付いたのは彼女だけではない。
社交界ではウィルフォード男爵がバンズ夫人に関心が高いという噂が少しずつ広がっていた。
他の人なら既に広がってはずだ。
他の人に比べて伝播が遅い理由はただ一つ、彼がダニエル・ウィルフォード男爵だからだ。
女性はもちろん、人にも関心がないダニエル・ウィルフォード男爵。
人はみんなまさか?という視線でミルドレッドとダニエルを注視していた。
「私はウィルフォード男爵様なら、偽のバンズを追い出す程度で終わらないと思っていたのよ」
サンドラはそう言いながら茶碗を持ち上げた。
甘いものがあまり好きではない彼女は持ってきたシューに手を出していなかった。
あくまでも、これはミルドレッドのためのものだ。
彼女はシュガーの入った皿をミルドレッドに押し付けながら続けた。
「男爵様は、噂がちょっと・・・。でもやっばり噂は信用できないみたい」
「噂ですか?どんな噂ですか?」
ミルドレッドは当惑して尋ねる。
ダニエル・ウィルフォード男爵について知っている噂は金持ちだということだけ。
それからもう一つ。
ミルドレッドはゲリとサンドラから聞いた噂を思い出した。
ウィルフォード男爵と問題があった人は、いかなる形であれ被害を受けるという噂。
それでゲリとサンドラは、ダニエルとあまり親しくならないように忠告ではない忠告をしたりもした。
「裏通りが彼の手に入っているという噂があったのよ」
「裏通りですか?」
ミルドレッドは、それが自分が考えているそのような意味なのかと思い、頭を傾けた。
裏通り。
陰の方をぎゅっと握っているということだ。
でもダニエル・ウィルフォードが?
彼女は、最も実力のある彫刻家が一生魂を込めて削ったような外見のダニエルを思い浮かべる。
「噂よ、噂。考えてみたらそうやって悪い噂ではなかったようだね。裏通りの手癖の悪い人たちを更生させて使うという噂があったのよ」
不思議なことにその瞬間、ミルドレッドは自分がとても良い人だと言ったダニエルの言葉を思い出す。
それがこれを意味するのだろうか?
彼女は時々彼が変なことを言っていることを思い出した。
冗談だと思っていた話。
彼はリリーが嫌な男についての悩みに対処すると申し出た。
「ミル」
ミルドレッドが深刻な顔で考え込むと、サンドラは手を伸ばして彼女の手を握る。
余計なことを言ってしまった。
サンドラはミルドレッドがウィルフォード男爵とうまくいくことを願っていた。
彼はハンサムで裕福なだけでなく、ミルドレッドを大切にしているのが目に見えたから。
全ての女性には自分を崇拝してくれる男が必要なものがある。
「私が馬鹿げていたわ。余計なことを言ってしまったね」
「いいえ」
ミルドレッドは首を横に振り、微笑んだ。
そんな噂があったんだね。
彼女は突然ダニエルの指輪を思い出した。
返そうとしたが、まだ彼女の手に残っている指輪を。
戻って話をちょっとしてみなければならないようだ。
サンドラはミルドレッドを心から大事に思っていることが伝わりますね。
彼女の願い通り、ミルドレッドとダニエルが結ばれるといいのですが。
とりあえずフレッドと名乗る人物をどのように対処するかですね。
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