こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は168話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
168話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 脱皮?
「・・・お前は飽きもしないのか」
やむを得ず毎日顔を合わさなければならない間柄なら、憎い情でも美しい情でも聞くべきだ。
しかし、イースケはこの無情な爬虫類の子と情を交わす気など、目やにもなかった。
虚構な日を見る仲になろうがなかろうが、ただうんざりしてたまらない。
「おい」
「・・・」
「死んだのか?」
鼻息にデコピンをはじいても反応がない。
本当に死んでしまったのかな?
とそうしてしまったら願いが別になさそうだった。
とにかく、イースケは自分なりに確認してみようとする。
すなわち、すべての鱗が火の玉のように煮えたぎるドラゴンの片方の耳をつかんでぐっと引っ張った。
「・・・クウゥン」
「死んでないなら反応してよ?いつも食事のたびに格闘するのもうんざりだ。私はあなたが飢えようが食べまいが、妻が悲しむだろう」
その上、このドラゴンはよりによって絶滅危惧種だった。
最後に一つ残った絶滅危機種がこのまま運命することは、北部を守護するパラディンとして防止して当然のこと。
また、その上、この子のために今まで皆昼夜を問わず苦労したことまで考慮すれば、素直に送るには審査が歪んでいるのではないか。
「持ってきてくれるものを飲みたくなければ、早く悪いのか虚勢なのか、脱ぎ捨てるか」
「ポ、ポ・・・」
「お前たちは黙っていなさい」
病気の子に言葉が酷すぎるのではないかと問い詰めるような勢いで腕をバタバタさせていたポポリが落ち込んで口をつぐんだ。
そのようなポポリをあさ笑うように口をつぐんでいたグリフィンが、すぐにダイヤモンド原石で口を殴られ、しばらく気絶した。
「くそ、いっそ殺すのが簡単だが、半分だけ死なせるのがとれほと難しいか知っている」
夕食に持ってきたドレイクはゆっくりと息をのむ兆しを見せていた。
最近になって毎回このようなやり方だ。
食べさせろと持ってきても全く気がつかないので、せいぜい息がついたまま捕ってきた魔物がすってしまう。
ため息を噛みしめながら、イースケはもう息もほとんど立てずに伸びているドラゴンを睨んだ。
いや、伸びているというより、うずくまっていると表現すれば正しいだろう。
今日に限って寝ている姿勢も気に入らない。
どうしてしきりに頭まで折って埋めようとするのか?
亀でもないし、それにイースケは亀が大嫌いだった。
「卵の中の時代の夢でも見ているのか?」
卵の中での記憶が残るかどうかは分からないが、とにかくイースケはこの間、自分をほとんど殺すところだった肥大症の子供が自ら死ぬことを防止しようと動いた。
「爬虫類の頭のレベルとは・・・」
ぶつぶつ言いながら熱が上がったドラゴンの生意気に折れた首筋付近に近づく刹那だった。
しきりにお腹の下に埋めようとした頭が、いきなりばっと持ち上げられ、巨大な口の先が彼を押す。
それでイースケはつい自分が自らボール水害に見舞われた食事の上にずばりと倒れてしまった。
「このわがままな奴が・・・!」
まっすぐ両目を焼き払って、小生意気なドラゴンに向かって、ど一んと降りようとしたイースケは、その次に起こったことについ彼らしくなく当惑してしまった。
「何してるんだ、あなた?」
ドラゴンは返事がなく、相変わらず目も開けずにいた。
ただ、ついさっきまで頭を体の下に埋めようとしていたのなら、今は別のところに埋めようとしている。
ドラゴンの頭の大きさは、あえて比較するとクマの体の大きさほどだ。
言葉では言い表せない恐ろしい気持ちにとらわれたまま、イースケは静かに祈祷文を詠んだ。
この世で彼が自分の胸に入り込んでほしいと願う人はたった一人だけ。
そして、それは決してコネのあるものでは、目やにほどもない霊悪で、礼儀もない肥大症爬虫類の魔物の子ではなかった。
「狂人よ、こんないやらしいことは、むしろあのポポリのやつにでも」
「ポ、ポ、ポ!」
「プルン、プルルルン!」
その時だった。
ポポリに続いてグリフィンまで急にうるさく叫び始めたのは。
そして、イースケは今度だけは彼らを放っておいた。
いや、放っておくしかなかった。
「あなたは・・・」
約100年ぶりに会った実の父親でもいいというように、熱烈に彼の胸に鼻をつついていたドラゴンが熱い息を大きくする。
揺れる藍色のうろこのきめが奇怪だった。
一斉に一方向に折れたり、反対方向に折れたり、勝手に波打っていた。
そうして波動がますます大きくなっていく。
今何が起ころうとしているのか、イースケは気づいた。
そうするしかなかった。
団長が一日に何回も耳にたこができるほど教えてくれた現象だったから・・・
「・・・イースケ!イース!イースゥゥ!」
よりによってこのような重大な瞬間に出入り口側から同僚の奴の嘆きの叫びが切々と響き渡った。
イースケはドラゴンの口を胸にギュッと抱えたまま、同じ姿勢のまま首をかしげた。
「静かに・・・」
王道の核心的な軋礫がこの数十日間、指折り数えて待ってきた瞬間だ。
ちょっとした雑音でも気をつけないと、ご飯を目の前にして大きな失敗を味わうことになるかもしれない。
だから静かに黙れと囁こうとしたとき。
だが、息がぐっと上がった状態で飛び込んできて宝石の山でごろごろと転がり落ちるようにしながら近づいてきたアイバンの顔と向き合った瞬間、妙に何も言うことができなくなった。
凍りついた淡緑色の瞳にちらつく、計り知れない恐怖と怒りの炎を見た瞬間、襲ってきたある予知にそのまま自己が停止してしまったのだ。
いよいよドラゴンの脱皮?
アイバン卿の話を聞いて、イースケはどんな反応を見せるのでしょうか?
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