こんにちは、ピッコです。
「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。
今回は125話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
125話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- エリザベスの主張③
「なんでできないんですか?」
今度はリリーが聞いた。
私は何と言えばいいのか分からなくてエリザベスを見る。
そうだね。
この国は女性に社会的な地位を与えようとしないからそうなのか?
「教えてくれるところがないと思うよ?」
アイリスは静かに答えた。
女性に医学を教えてくれるところがないという言葉に、リリーは呆れた表情をして見せた。
するとエリザベスに聞いた。
「家庭教師が見つからないの?あなたを教えてくださるようなお医者さんとか・・・」
「リリー、医者はそうはいかない」
私はため息をついてリリーを止めた。
医者になるには医科大学に入らなければならない。
「画家とは違う。医者は資格証をもらわなければならないの」
「画家も実は女性がなるのは難しいわ」
アイリスの言葉にリリーの顔はこわばった。
しかし、それほど衝撃を受けた表情ではない。
女性が画家になりにくいということを彼女も知っていたようだ。
これを幸いというか。
私はリリーに手を伸ばして彼女を抱きしめる。
リリーは私の肩に顔をうずめて、離して聞いた
「資格を取るにはどうすればいいですか?」
「医科大学に行かないと」
私の答えにリリーが「じゃあ大学に行けばいいんじゃないか」と聞こうとするかのように口を開く。
しかし、それより先にエリザベスが言った。
「そして大学には男性しか行けません」
「実はアカデミーもそうなんだ」
私は苦笑いして付け加えた。
ゲリはアカデミーに行ったが、私は行けなかった。
アカデミーは基本的に男性だけ受けるからだ。
アイリスとリリーは私の言葉にショックを受ける。
なるほど。
私は2人が自分がアカデミーに行けなかったのは貧しいからだと思ったことに気づいた。
でも今、この子たちは貧しくなくてもアカデミーに行けなかったということに気づいたのだ。
「行くことができても、どうせ私は行けません」
その後まもなくエリザベスが諦めたように話した。
彼女はため息をついて話し続ける。
「両親は絶対に許してくれないですから」
すると、リリーが私を見た。
なぜ?
私が見ると、彼女は突然私をぎゅっと抱きしめる。
なるほど、その時やっとリリーが私を見た理由が分かった。
自分が画家になることを許してくれて感謝しているのだ。
しかし、条件付きだという。
私はリリーを抱きしめて彼女の肩をこする。
「ロジャースさん。私はアイリス・バンズです。こちらは私の妹のリリー、アシュリーです。私は今王子妃候補で試験を受けているんですよ」
その時、アイリスがエリザベスに話しかけた。
エリザベスはアイリスの突然の自己紹介に驚いて目を見開く。
彼女は王子妃候補という言葉に慌てて腰を下ろした。
「無礼をお許しください」
「いいえ、それほど大したことではありません」
アイリスはかがむエリザベスの腕を押さえながら言った。
そして、私を一度見た後、再びエリザベスに言った。
「もし私が王子妃になったら。まだできるかどうかは分からないけど」
そこまで言ったアイリスが唇をかんだ。
そして決心した表情で言った。
「あなたが大学に入れるようにしてほしいと陛下に頼んでみます」
おそらくそれは難しいだろう。
しかし私は何も言わなかった。
アイリスは19歳で、エリザベスも同じ年頃だから同じくらいだろう。
十代の少女たちの決心を早くから崩す必要はない。
その間にもう親しくなったのか、アイリスはエリザベスの手を握ってささやき始めた。
友逹が多いのはいいことだよ。
私は建物の中を右腕にアシュリーを抱き、左腕にリリーを抱きかかえた。
締め切りは几帳面にしたのか、落としたことはないのかを確認した後、建物の外に出ると明るい太陽が私たちを歓迎する。
「姉妹同士、仲が良くていいですね」
建物の外に出ると、心が折れたようにおとなしくなったエリザベスがアイリスに言った。
アイリスは知らなかったという表情でリリーとアシュリーを振り返る。
そしてエリザベスに言った。
「そうかな?普通だと思うんだけど」
今朝も自分のリボンを誰が持って行ったのかと言い争っていた。
私は聞こえないふりをしてアシュリーとリリーの顔を見る。
二人も自分たちが仲良いと思わなかった表情だ。
「私も姉が2人いるんです。医者になりたいという私を一番先にあざ笑ったのが一番上の姉でした」
そういえば、病院長は上に娘がもっといるが、全員結婚したと話していた。
私は知らないふりをして待っていたギルバートにうなずいて馬車の中に入る。
アイリスは私たちを振り返り、エリザベスを抱きしめた。
「私は運がいいと思う」
馬車がサンドラの家に向かって走り出すと、口を閉じていたリリーが突然言った。
「なんで?」
窓の外を眺めていたアシュリーが尋ねる。
リリーは体を傾けて反対側に座ったアシュリーの手を握った。
そして私とアイリスを振り返りながら言った。
「私が画家になりたいと言った時、誰も私を笑わなかったから」
アイリスはニヤニヤ笑ってリリーの手を握る。
アシュリーもリリーを見てにっこり笑った。
私は手を伸ばしてリリーの肩に抱きついて苦笑いする。
確かにそうだね。
愛する人が何かをしたい時に,支持してあげるのが普通だよ。
しかし、このような言葉をフレッドも言った。
「夫が事業をしたければ、支持してあげないといけないんじゃないか」って。
「そう思ってくれてありがたいけど、ロジャースの前でそれを言うのはやめよう」
人の悪いことを私はそうしなくてよかったと言うのはあまり良い態度ではない。
リリーは私の指摘に固い表情で言った。
「分かってますよ」
それならいい。
私はしばらくリリーを抱き締めてぼんやりと座っていた。
家族関係は多様だ。
当然、さまざまな兄弟姉妹もいるはず。
うちの子たちのように仲の良い子もいるが、そうでない子もいるだろう。
私はどうだったっけ。
私はガタガタという馬車の背もたれにもたれかかり、元の家族のことを思い出した。
しかし、何も思い出せなかった。
私がもともと住んでいたところがどんなところなのかは覚えている。
このような乗り心地の悪い馬車ではなく、アスファルトが敷かれた道路にゴムで作った
車輪で走る車があった。
そして手紙じゃなくて携帯で連絡したし。
考えてみると、私の住んでいたところには女性医師もいた。
しかし、自分がどんな人だったのか、どんな事情だったかどうかは思い出せなかった。
おかしいな。
元々こうだったっけ?
私は慌てて腰を立てて座った。
そして、私がどんな人だったのか頭の中を探り始める。
元々私は何歳だったっけ?名前は?職業は?
「お母さん?」
突然、アイリスが私を呼んだ。
うん?
私は立ち止まってアイリスを見た。
「大丈夫ですか?どこか悪いんですか?」
「顔がものすごく白いです」
アシュリーまで私を見て心配そうに言った。
すぐに私の隣に座っていたリリーが私の額に手を当てて言った。
「熱はないんだけど。体調が悪いんじゃないですか?」
「家に帰りましょうか?」
そうするなと言う前に、アイリスはギルバートに叫んだ。
「家に帰ってください!」
私は子供たちが私をこんなに心配してくれるという事実に喜ぶべきなのか、私がそれほど悪く見えるという事実に心配すべきなのか、躊躇しながら背もたれに体をもたせた。
「お腹の調子はどうですか?」
本当に私の顔がひどく悪く見えたようだ。
リリーは私の顔を見ながらもう一度尋ねた。
アシュリーとアイリスも心配そうな表情で私をのぞき込んでいる。
大丈夫だよ。
私は大丈夫だと言おうとして目を閉じた。
突然、ウィンという変な音が耳元に聞こえてくる。
疲れたのかな?
気持ちは大丈夫だった。
頭が痛くもなかった。
めまいがしたり、気分が悪いわけでもない。
ただ耳元に「ウィーン、ウィーン」という風の音のようなものが聞こえてきた。
「早く到着できましたね」
一番先に降りたアイリスが使用人を待たずに私のために手を差し出す。
「エナ!お母さんを助けて!」
後から降りたリリーはメイドを呼んで中に入った。
ジムは心配そうな表情で私を見つめながら尋ねた。
「どこか具合が悪いんですか?」
「いいえ。子供たちが大騒ぎするんです」
歩くこともできるし、話すこともできる。
大したことじゃないのにって、私が大丈夫だと手を振ると、ジムはためらって胸から手紙を取り出した。
「先程お客様がいらっしゃって手紙を残して行かれました」
「お客さんですか?」
ジムは私の質問にアシュリーの顔色をうかがい、手紙を差し出した。
「外の応接間に仕えたあの方です」
女性の社会進出問題をすぐに解決するのは難しいでしょう。
ですが、アイリスなら何か変えてくれるかもしれませんね。
ミルドレッドの突然の異変の原因は?
手紙の差出人も不穏です・・・。
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