こんにちは、ピッコです。
「愛され末っ子は初めてで」を紹介させていただきます。
今回は49話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
49話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 代理復讐②
「どうしたの、あなた?」
首都から公爵領地へ出発して2週間ほど経った時、父親が複雑な顔で母親の問いに口を開いた。
「それがですね。国王殿下が魔塔主と交渉してくれないかとおっしゃったので」
「お兄さんが魔塔主との交渉を頼んだんですって?」
母が信じられない顔で問い返す。
それもそうだろう。
今、国王一家は魔法を相対的に排斥し、神殿を盲信したからだ。
「ええ、それが王女様の誕生祝いパーティー以降跡王妃殿下と乳母が大きく病んでいるようです」
「本当ですか?」
「ええ、普通の病気ではないのか、王宮の意図を知らないというだけで、それに大神官さえもわけが分からないと言っていましたね」
「あら・・・」
母が気の毒そうな表情を浮かべる。
「それで殿下が最後に魔塔主に確認でもしてもらいたいとおっしゃっていました」
「呪いの魔法のようなものがかかっていると推測されているんですか?」
母が私が思ったよりずっと驚いた顔で問い返した。
「本当にそれは大変じゃないですか」
「はい、王妃殿下は抜け道があると思いますが」
父は首を横に振り、短いため息をついて口を開いた。
「神殿であげた人が呪いの魔法にでもかかったとしたら、大きなスキャンダルになるでしょう」
「・・・そうですね。聖力を持った人が呪いの魔法にかかるなんて話にならないことじゃないですか」
「普通、悪心をして誠実さが消えない限り、呪いの魔法はかからないそうですから」
え?マジで?
思いがけない収穫だった。
神前で魔法をそんなにタブー視しているとは。
おかげで私は少しすっきりした。
(呪いの魔法みたいに、汚い訳じゃないけど)
何のために私が損することをしたのだろうか。
呪いの魔法は代償が伴うのに。
私が書いたのは、それよりずっと上のレベルの精神操作の魔法だ。
かけるのがちょっとややこしいからであって、きれいで後腐れもなく、跡も残らず、ぴったりだったから。
「(しかし、ある程度の魔法使いは呪いだと判断するだろうね)
それから数日が経った時、首都が大騒ぎになったニュースが伝えられた。
「破門されたようです。あの乳母は」
「本当に呪いの魔法だったんですか?」
「ええ、乳母は最後まで否認したそうですが」
父の言葉に母は少し心配そうにまた尋ねる。
「それでは王妃殿下は?それでもシャルロッテがまだ幼いのに・・・」
「幸い、魔塔主が王妃殿下から呼び寄せた呪いの魔法ではないと言ったようです」
母はその言葉に安堵のため息をつく。
本当に優しい方だ。
王妃よりも幼い甥っ子を考えたのでしょうが。
(・・・私も赤ちゃんが親を失ってほしかったわけではない)
子供には罪がないから。
それだけに、2人が返してほしかっただけだ。
魔塔主は何とか実力のある者だったようなのか、魔法を解除することはできなくても秋まで期限がかかっているということに気づいたようだった。
(おかげで神殿は疑われちゃった)
彼らが推薦した人だったから。
ドロリスはこんな時だけは本当に確かな活躍をしてくれる人だ。
「う、乳母が私を病気にさせました!これまで、聖力治療を受けながら一度も病気になったことがなかったのですが、彼女が浄化してくれると言うたびに、とても辛かったんです」
おかげで乳母は宮から追い出されることになった。
呪いの魔法でさえ、彼女が悪い心を持っていると皆が信じるようになる。
今度の仕事の収穫はそれだけではなかった。
呪いの魔法を大神官が解除することも、気づくこともできなかったのではないか。
そのおかげで神殿は面を丸めてその能力が大いに疑われるようになった。
(ミハイルもこの知らせを聞いただろうか?)
少しはすっきりしたと感じたのだろうか。
それならいいんだけど。
子供が悪い言葉に慣れているのを見るのは、私が数え切れないほど見てきた私の顔だけでも十分だったからだ。
公爵邸に向かう旅行がすっきりしたこととは別に、実は旅行の道はそれほど快適ではなかった。
少し早い梅雨の時期に出くわしたからだ。
ぬかるみの地にある日は一日中雨が降る。
馬車の中で食事を済ませなければならない日もあった。
しかし、私にはそのような環境的なものではなく、もやもやするもう一つの理由があった。
「うちの末っ子、ミハイルがそんなに好きなの?」
お父さんが時々あんな質問をしたりしたから。
一体どうしてずっと聞くの?
もちろん、私は公爵家の末っ子として立派な答えを出した。
「私は、お父さん」
「やっばり!やっばりうちの末っ子はお父さんが一番いいですよね?」
父がこんなに好きなのを見ると、間違いなく最高の答えに違いない。
普段お姉さんがすることを熱心に観察してよかった。
私の可愛いラウレンシア姉さんは好奇心が絶えなかった。
そのため、その都度、一番関心を持つ人が違う。
ある時は本人の侍中の女中の一人でもあり、またある時は護衛騎士だったり、おやつをあげる厨房下人になる時もある。
当然、率直な姉は感情を隠さず、そのまま表現した。
父親は数日に一度ずつ顔を見せる場合が多かったが、そのため姉は普通他の人に集中する時が多かった。
すると、父は寂しがって質問したりする。
「うちの娘、あの子がそんなに好きなの?」
「ララはパパが好き!お父さんが一番かっこいい!最高だよ!」
姉のその一言に父はすぐ満面の笑みを浮かべた。
その機知に富んだ答えに父親の補佐官たちが何度も生き返ったのはおまけだ。
私もそういう普段の姿をよく観察したおかげで無事に危機を乗り越えたから、お姉さんは平和の妖精に違いない!
とにかく父が私をちょっと苦しめたが、実はこの旅行には大きな助けになった。
私は首都の仕事を終えるのに疲れていたので、魔物まで片付けることができなかった。
しかし、それは本当に何の問題にもならなかった。
どこかで魔物の鳴き声が少しでも聞こえると、父が騎士数人だけ連れて、さっさと整理してきたから。
行く時と来る時、服の土ぼこりを除いては差がなく驚くほどだ。
その快適さに,母はとうとうこの長い旅路についた父の効用を認めた。
「それでも仕事はおろそかにしないでください」
「もちろんですよ、奥様。義務を守らないそんな情けない男ではないんですよ」
実際、本来なら父はこの旅行にいてはいけない。
エンデブラン公爵であり、公爵邸も首都の方も長く空けることはできない立場だから。
ゲートを利用すれば、2日しかかからない距離をあえて1ヵ月近く席を外すとは。
当然、母が許すはずがなかった。
「今、公爵としての業務を疎かにされるとおっしゃっているんですか?」
「そ、それでも私もうちの赤ちゃんたちと一ヶ月ずつ離れたくないんですよ!お、お父さんの義務も守らせてください」
だが、父が泣きながら頼んだ末に許してくれた。
父も母との約束どおり、魔法の通信具を利用して旅行中ずっと仕事に苦しんでいた。
おかげさまで首都の状況になり途中でも聴き続けることができ、途中からは私も偵察するのをやめられた。
(それでも私が父だったら、ただ一ヶ月間離れている方を選んだと思うけど)
仕事は効率的なのが一番のものだったから。
そういう些細な事件を経験して、3週間が少し経った時。
「家が見えます!」
兄が喜んで馬車の窓越しに見える公爵邸を歓迎した。
そのようにエンデブラン公爵家の家族は半年を少し過ぎて公爵邸に帰ってきた。
公爵の家族大好きっぷりがいいですね!
部下たちは苦労しそうですが。
ようやく帰ってきた公爵邸。
しばらくは平穏な日々になりそう?
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