こんにちは、ピッコです。
「ジャンル、変えさせて頂きます!」を紹介させていただきます。
今回は119話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
119話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 公爵家の秘密②
そして、ちょうど約束した時刻になると、公爵が登場した。
リューディガーも一緒で、私は彼に目礼をする。
私が起きたことで一安心したのか、ハエだった顔色がかなり良くなっていた。
並んで立っている公爵とリューディガーは本当にそっくりだ。
リューディガーが年を取ったらああなるだろうか。
しかし、それがただ喜んでばかりではないほど、公爵の勢いは鍛えた刀のようだった。
公爵は私と向き合うやいなや頭を下げたまま無愛想に謝罪を渡す。
「私の家族のせいで不幸なことを経験されたとお聞きしました」
「いいえ。そして気楽に話してください。王族とはいえ傍系。公爵様に比べるとまだ随分足りません」
「それでは私の話を楽にさせてくれ」
ただ形式的な言葉だったのか、彼は手のひらを返すより早く言葉を戻した。
公爵は席に座った。
一生誰かに頭を下げるのを見たことがあまりないということが彼の態度からぽつりぽつりとにじみ出ている。
「そうでなくても君の消息を聞いて妻と一緒に首都へ下りてきたところだ」
消息と言えば、私が王族であることと、ヨナスとは何の関係もない他人であることだっただろう。
公爵と対話らしい対話をするのは今回が初めてだ。
何度も会話したことがあるルカも、このような状況がぎこちないようで、とても硬く緊張した状態だった。
「しかし、その間にも多くのことがあった。うちの次男があなたにプロポーズしたんだって?びっくりしたよ」
全然驚かない表情ですが、口では驚いたというが、彼の顔はこの上なく穏やかだ。
「でも、それは明らかに知っていることについて話すつもりはなさそうだし。それで私に言うことは何かな?」
いや、あなたの息子がプロポーズしたそうですが、その反応は何ですか?
嫁かもしれないと思っていた女性が他の息子の妻になるそうですが、本当にそれで終わりですか? .
しかし、公爵は本当に彼について何も考えていないように見える。
もちろん結婚反対だとか何だとか言うほど、リュディガーに関心が高いようには見えなかったが。
そうでなくても先王が反対するだけでも疲れが取れるのに、詩歌であるそちらからこちらに出てくれれば私の立場では歓迎だ。
しかし、果たしてこれでいいのだろうか。
私はリューディガーをちらりと見た。
リューディガーは見慣れた仕事のようで、いつものように淡々としていた。
(リュディガーさんを経験しながらヴィンターヴァルト式話法に慣れたと思ったが、まだ私は遠いんだな。公爵は一歩進んでるね・・・)
マクシミリアンからは少しでも無駄な話は聞きたくないという、妙な威圧感が感じられた。
この機会に面倒なことをすべて処理するという考えのようだ。
だから気がつくのだ。
ああ、この人は本当に他人に一抹の関心もないなって。
それがリューディガーでも、私でもルカでも。
ソフィアがこの場にいたら、公爵である彼よりもう少し激しい反応を見せただろうか?
怒るか、喜ぶか・・・。
(あ、やっとわかった。・・・なぜ公爵がわざわざ王宮まで訪ねてくると言ったのか)
彼は私に配慮したのではなく、余計な話がソフィアに入らないように事前遮断をしに来たのだ。
(そうだね。誰が誰を配慮するの?)
私は深いため息を喉越しに飲み込む。
しかし、公爵の意図がそうなら、むしろ安心だ。
望み通りに核心だけ打ち明けよう。
私はにっこりと笑いながら、公爵の望み通りに本題を切り出した。
「それなら、失礼を承知の上で、早速本論を取り出そうと思います。ヴィンターヴァルト公爵、ルカのヴィンターヴァルト入籍を取り止めてください」
「え?」
公爵の片方の眉がつり上がった。
誰かが北部公爵ではないかと思い、寒気が漂ってくる。
公爵は私の話が続くのをじっと待った。
対話ではなく、私が彼に報告でもしているような感じだ。
分からない圧迫感が肩を押さえつける感じがしたが、そんなことに怯えている場合ではなかった。
私がここにいるのは他の何でもない、ルカのせいではなかったか。
プレッシャーを払いのけた私は、公爵をまっすぐに見つめながら言った。
「ルカはヴィンターヴァルトの後継者になりたくないそうです」
「後継者?ヴィンターヴァルトだよ、リュディガーが繋がればいいんだ。君にプロポーズしたというから、鉄道敷設権も安心だし。しかしルカはヨナスの息子だから、入籍は当然のことではないか。君の家門であるマイバウムは爵位がないから、あえて入籍を緩めてマイバウムに戻る理由もないだろう」
公爵の疑問は当然だ。
私が彼を説得するために口を開いた瞬間、話をじっと間いていたルカが突然割り込んできた。
「禍根の芽を残しておく必要はありませんから」
「禍根の芽?」
「はい。あの、公爵様と血一滴も混じっていない人です」
ルカの言葉が落ちるやいなや、じっとルカを眺める公爵の顔がまるで鏡に霜がついたように冷たく冷静に急変する。
青灰色の瞳が北風のようにルカを見回した。
しばらくして彼は口を開いた。
「そのことを知っているのは私だけなのに、どうして分かったの?」
「・・・」
息をのんだ。
公爵はヨナスが自分の血筋ではないことをすでに知っていた。
いつから?まさか・・・。
「そもそも・・・知ってヴァネッサ王女様と結婚されたのですか?」
「もちろん。それが条件だったから」
公爵は私の質問に平然と答える。
秘密がばれたのに少しの刺されもないのはもちろん、むしろ堂々としていた。
公爵は隣にいるリューディガーに目配せをした。
「リュディガー」
「はい」
リューディガーは女中たちをかじり、周辺を点検する。
付いた耳がないことを確認した後、ようやくリューディガーは席に戻った。
私はつばをごくりと飲み込んだ。
王室に漏れたら困る話をするつもりのようだ。
公爵はルカを眺めながら尋ねる。
「もう一度聞く。ヨナスが私の血筋じゃないってどうして分かったの?」
「・・・私が願いの杯を使って回帰し、過去に公爵様が残した日記を見たことがあるとしたら信じますか?」
「・・・」
ルカが決然と答えた。
公爵をじろじろと見上げる青い瞳が先鋭に輝いている。
果たして公爵はルカが回帰したという言葉を信じてくれるだろうか?
リューディガーは私たちに対する信頼があったし、続けて一緒にしながら変な点があるということに気づいたので、回帰や憑依のような言葉も簡単に信じてくれた。
しかし、公爵とはそのような信頼が存在していない。
「冗談を言っているのか」と叱責しないのがおかしい状況だ。
しかし、公爵はむしろニッコリと笑った。
「願いの杯か」
彼はすぐにけらけらと音を立てて笑う。
リューディガーもまた、公爵が声を上げて笑うのを初めて見たのか、顔を怪しく歪める。
しばらくして、公爵は笑いを止めた。
かちかちに挟まっていた霜が全部溶けた。
ルカを眺める公爵の視線は揺れる冬の海のように揺れる。
「そうだね。君はランガートの血を引くから・・・そうかもしれないね」
「信じて・・・くださるんですか?」
「信じない理由がないから」
公爵は快く答えた。
誰かがリュディガーの父親ではないかと思い、深刻な話を快く受け入れた。
むしろ、あまりにも簡単に受け入れて、戸惑うほどだ。
公爵はソファの背もたれにもたれかかり、深呼吸をする。
これまで一人で守ってきた秘密の共有者が現れたためだろうか。
公爵にちょっとしたすき間が見えた。
普段ならとんでもないことだったが、今なら気になったことに対する答えを間くことができそうだ。
公爵との対話。
彼が抱えている秘密とは?
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