こんにちは、ピッコです。
「ジャンル、変えさせて頂きます!」を紹介させていただきます。
今回は121話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
121話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 公爵家の秘密④
そんなルカをじっと見つめていた公爵が突然つぶやいた。
「でも、考えてみれば、君が願い事をするようになったのも全部予定されたことかもしれない」
「・・・どういう意味ですか?」
「今回はさっきの話よりずっと古い、古代の話をしてみようか」
公爵の指先がポンポンと、自分の太ももを叩いた。
頭の中を整えた彼がすぐ口を開く。
「二千年前、ヴィンターヴァルトが公国だった当時・・・人間とは信じられない強い魔法の能力を持った英雄が現れ、当時春秋戦国だった国々を統一した」
「ラムガートの建国王のことですか?」
「そうだ。彼女は奇跡に等しい魔法ですべての国を屈服させ、その時ヴィンターヴァルトもまたラムガートに服属した」
ヴィンターヴァルトの歴史について学んだ時、ふと聞いたことを思い出す。
しかし、建国王がなぜ?
思いもよらない相手の登場に、私は静かに公爵の言葉に耳を傾けた。
「そうして建国王の治世の下、ラムガートの全盛期が繰り広げられた。しかし、歳月が経って英雄も老いていったという。しかし、英雄の子は平凡な人間だった。彼は自分の母の能力を欲しがった。それで他の魔法使いの手を借りて、老いた王の力を一つの媒体に封印するに至ったのだ」
公爵の両手が杯のような形を虚空に描いた。
「しかし、老いても虎は虎。自分の魔力が抜け出ることに気づいた建国王は、手遅れになる前に自分の息子と魔法使いを処断したそうだ。しかし、すでに流れて他のところに溜まってしまった魔力は、再び取り戻すことができなかったという」
好夫犬子の描いたような例。
この場合は虎の母だが、子供が犬の子だということだけは違わなかった。
「たとえそうであっても、ちゃっかりした息子は建国王本人が願い事をしないように、禁制までかけておいた。建国王を除いた建国王の血族だけがその願いの杯を使うことができたのだ」
「建国王の血族・・・」
「そうだよ。王族だけが願い事をすることができる。だからルカの願いが叶ったのだ」
偶然なら本当に呆れるね。
私はぼ一っとしてロを広げた。
しかし依然として疑問として残っていることが多い。
「それなら。王家の宝物がどうしてヴィンターヴァルトに来ているんですか?」
「もちろん建国王も願いの杯を破棄したかった。しかし、願いの杯に込められた魔力があまりにも強かったため、建国王もその杯をどうすることもできなかったという。だからといって、他の子供たちに任せるには、彼らも建国王の魔力を奪った息子とあまり変わらなかった」
やはり子供の農作業が重要なものだ。
建国王がいくらすごいとしても、子供たちがあのようだから晩年に苦労しているのだと思った。
(ランガートが2000年を耐えたのが不思議なくらいだね)
「それで建国王はこの杯を誰も使えないように封印しようとした。そして、杯を守る番人を選んだ。そのように選ばれた家門が私たちヴィンターヴァルト家だったね」
「なぜよりによってヴィンターヴァルトだったのですか?他の家門も多かっただろうし、誰も知らないところに隠しておく方法もあったはずですが」
「魔法の物というのは、決まって意志を持っていて、自分の望み通りに状況を操ったりする。だからその物に振り回されない強靭な精神力を持った血統が必要であり、それがまさにヴィンターヴァルトだったためだという」
それだけは同意した。
リューディガーや目の前の公爵は、願いや魔法のようなものに振り回される人々ではなかったから。
終始一貫して冬の地域で定着して生きてきたからだろうか。
彼らは与えられたものをかき集めて、一つの季節の冬を十分に過ごせば、次の冬を耐えることができないという事実を本能的に知っている。
欲張らないこと。
これが彼らの家門の特性なら、先代は加えたとすれば、もっと多く、少なくはなかっただろう。
(もちろん欲張らないからといって、何も持っていないというわけではないけど・・・)
いくら欲がないとしても、握っている刀をまともに振り回すことができない臆病者もまた冬の森で生き残れないものだった。
彼らは権力と権力を行使することも躊躇わなかった。
それでも時々自分が握っているものを置くことに少しの躊躇もないという点で先代の血統を感じることができた。
「ラムガート王家では願いの杯の存在をどこまで知っていますか?」
「王家でもちょうど君たちが知っていた情報まで知っているだろう。徹頭徹尾な建国王が願いの杯に関する情報をすべて破棄させたのだろう。ヴァネッサ王女との縁談が交わされた時、先王が鉄道敷設権を条件に条約を付けるので、念のために探ってみたが、やはり何も知らなかった」
公爵は協力的だった。
2000年間代々守ってきた願いの杯が突然壊れたということにも何ともないように見える。
もうこれ以上願いの杯を守らなくてもいいためか、それともいつかこんな日が来ると思ったためか・・・。
その時、脳裏をかすめる思いがあった。
今まで努めて見なかったふりをしたことが、一つ二つと喉にかかった棘のように目に障るようにちらつく。
私は乾いた口を甘やかした。
あえて聞きたくなかった。
暴きたくなかった。
リューディガーの言うとおり、世の中には分かって良い真実だけあるわけではない。
しかし、聞いて確認してもらわなければならなかった。
何でもない、ルカの安全のために。
私は公爵をじっと見つめながら尋ねる。
「それでは・・・公爵の言葉を推してみると、ヴィンターヴァルト家が代々願いの杯を王族の手に入らないように守ってきたにもかかわらず、王族のヨナスを後継者にしたということですね」
「・・・」
私をじっと見つめる公爵の青灰色の瞳は揺らぐことなく真っ直ぐだ。
私を愛している切切と告白する男にそっくりな瞳。
しかし、その瞳の温度は違う。
少しの温もりも感じられない瞳は、私の言葉に肯定した。
心臓がもっと大きく鼓動する。
「それでヨナスを殺したんですか?家主になったヨナスが願い事をするかと思って?」
『ヨナスを殺したのは彼の父親、ヴィンターヴァルト公爵だ』
フランツの言葉を完全に信じてはいなかった。
しかしあの言葉だけは、ずっと後頭部にくっつき、忘れかけていると、時折、その存在を誇示するかのように露わにしてくる。
ヨナスがヴィンターヴァルトの血を引いていないという話を間いた時、まさかそのために処理されたのかと思った。
しかし、今見るとそうではなく、ヨナスが王族であること自体が問題だったことに気づいた。
私の言葉に、私を除いた皆がびっくりして目を大きく開ける。
面白いことに、3人の男が私を見つめる姿はそっくりだ。
やっぱりヨナスを殺したのは公爵?
それが真実だとしたら、彼はなぜヨナスを殺したのでしょうか?
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