こんにちは、ピッコです。
「愛され末っ子は初めてで」を紹介させていただきます。
今回は54話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
54話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 赤ちゃん画家
「雨がやんで本当によかったです」
「そうですね、ここ数日ずっと雨が降っててどうしようって思ってたんですけどね」
目が覚めるやいなや、下女たちが大騒ぎしながら話している。
今日は何の日なんだ?
お姉ちゃんとお兄ちゃんと遠足に行くことにしたっけ?
私は数日前に二人と交わした約束を思い出し朦朧と思った。
メイドたちの手でいつもより早く洗われた私は、彼らが持ってきたドレスを見てやっと気づいた。
(あ、そうだ。私、今日・・・)
誕生日だった。
この世界に来て2度目に迎える7月3日。
昨年に比べると規模の小さいパーティーだった。
だから私はむしろ気に入った。
大げさではなく、家族に構成員としてきちんと受け入れられた感じというか。
もちろんあくまでも去年と比べてだったんだけど。
私が大きなおかげでシェフは幼児食にもう少し実力を発揮し、ケーキは3段になった代わりにデコレーションがさらに華やかになった。
そして昨年と違ってお客さんがもう一人いた。
それは。
「末っ子の公女はその間に一つも育っていないようだね」
孫と同じように憎らしく言うレベンティス大公だ。
(この前に会ってから一ヶ月半ぐらいしか経ってないのに・・・)
それとなく気にしているところなのに、それを指摘するなんて。
早く大きくなりたいのは、この中で私が一番思っている。
でも、あの祖孫は私を見ると毎日小さいんだって。
私がぶっきらほうに表情を固めると、大公のそばにいたミハイルは何が楽しいのかにこやかに笑って相づちを打った。
「赤ちゃんは小さくて可愛いです」
「うん。同意する」
はあ・・・話さないでおこう。
私はそう思って聞こえないふりをして食事に集中した。
すると、また何が面白いのか、ミハイルが小さく笑う声が聞こえた。
あいつが来た時だけでも聴力強化をなくそうか。
私は習慣性の偵察を捨てるか悩みまでして、細かく切っておいた肉を熱心に噛んだ。
頑張ってあごの筋肉も発逹させて、美味しいものをたくさん食べないと。
食事が終わった後は、昨年と同様にプレゼントの開封式が続いた。
最初に開いたのはミハイルのプレゼント。
期待値がなかったから。
(ルビーに続いて今度は紫水晶?)
それも加工されていない大きな原石だ。
孫が渡したものをじっと眺めていたデゴンは、悩みに陥った顔でつぶやいた。
「末っ子の公女は宝石が好きなの?」
いいえ、全然です。
今、紫水晶を見て、つまらない私の顔が見えませんか?
しかし、大公は私の心の中の声は少しも聞こえないのか、何か決心したように話した。
「どうやら鉱山をもう少し買い取っておくべきだね」
え?今、財産管理について悩んでるんですよね?
私はミハイルがおかしいと思ったのに。
考えを少し訂正する必要があった。
祖孫が同じようにおかしい。
それでも幸いなのは、デゴンの誕生日プレゼントとして持ってきたのがミハイルよりは少しましだったということだろうか。
虎の人形のようなルビー。
何とも反応しがたい賭り物だったが、私は着実に感謝の言葉を伝えた。
両親の娘として礼儀がないという話を聞くことはできない!
「ガンシャハミだ」
「・・・」
すると、大公の口元が少し動いた。
目元は満足感を隠さずにいたし。
そして彼の孫は。
「赤ちゃん、私は?私のプレゼントはありがとう?」
愛嬌ときれいな笑顔で誕生日プレゼントの不足を満たそうとしていた。
それでも他のプレゼントは悪くなかった。
使用人や家族のプレゼントはすべて私が手に握って遊べるようなものだったから。
特に良いのはダミアン兄がくれたものだ。
兄は色とりとりの鉛筆と質の良い紙の練習帳を用意した。
「アナスタシアが私とラウレンシアが勉強する時、退屈しているようで」
理由もとてもお兄さんらしく優しかったからだ。
そして、そっと私にだけ聞こえるように小さく言葉を付け加えたのが・・・。
「絵が難しければ必ずお兄さんを呼んでくれる?」
少し照れくさそうな笑みから、一緒に過ごす時間をさらに増やそうとする気持ちが伝わった。
私は誕生日プレゼントでもらったものをすぐ使う真面目さを見せることにした。
2千年近く前の記憶ではあるけど、そういう時に友逹が好きだった記憶が残っていたから。
私も友逹にプレゼントした時、すぐに使うのを見ると嬉しかったし。
そのため、私は翌日からまっすぐ姉と兄が勉強する時間には色鉗筆を握って線引きの練習をした。
2千年近く努力してみたけど、ダメなのを見ると、私は素質がないね。
いいよね、絵が下手でも。
私にはカメラもあるもん。
しかもサバイバルや戦闘などに限っては着実に実力を伸ばしてきたからというわけで私は絵を描く才能というよりは、小筋肉の発逹のための線引きだと思った。
私は絶対にできないことに努力しているのではない。
「わあ、どうしてお嬢さんの絵を描いているんですか?」
「なんと、これは子犬ですか?」
いや、ただ直線を描いたんだよ。
「トラみたいだけど?お嬢さんは虎がお好きじゃないか」
ただ円と直線を描いただけなのに・・・。
せっかく私の筋肉発逹行為に意味を付けようとするのがもっと悲しい。
私はそう思いながらも、屈せずに線を引くのを止めなかった。
ひょっとしたら分からないことだ。
幼い時から小筋肉の発逹に力を使えば今生はそれでも花ぐらいはきれいに描くことができることもあるじゃない?
私が考えても無駄な希望だけど。
とにかく、それでも本当にいい余裕だった。
おいしいランチを食べて、静かさを満喫しながら絵の練習ができるなんて。
甚だしくは周りには私に好意を持った人たちでいっぱいで。
いいニート生活だね。
ままともに迎えた休暇のようだと思って、私は色鉗筆を持った手に熱中する。
「赤ちゃん、 絵を描くの?」
まさにこいつが現れるまではだ。
今日も堂々と昼休みが少し過ぎるやいなや現れたこいつは、自分の席であるかのように私のそばに腹を立ててうつ伏せになった。
「ミヤイ」
「うん?」
「ぼうっとして」
「髪を乾かしてきたんだよ、これくらいは大丈夫だよ」
依然として大変な能力だった。
他の人と話す時と違って、私はミハイルを相手には発音に少しも気を使わなかった。
舌の発逹にあまり良くないということは知っているが、適当に言ってもよく聞き取れるから。
・・・もしかして私の話が増えないのがこいつのせいか?'
役に立つのか、役に立たないのか本当に分からない子だった。
とはいえまだ水っぽい残った髪の毛は気になってしまう。
ミハイルは訓練を終えて私のところに来る時、一度も洗うのを忘れたことがなかった。
お兄さんが最初に言った言葉を徹底的に守っているというか。
「赤ちゃんは簡単に弱るから、抱っこしたりする時に手をよく洗わなければならないとお母さんが言ってた」
そもそもむやみに触ったりすることもほとんどありませんが。
「マーイ」
私は再びミハイルに髪を乾かすように話した。
すると何が嬉しいのかへらへら笑って傍にいた女中からタオルをもらった。
「赤ちゃん、私のこと心配してくれてるの?」
この子は必ず一言が多い。
私は答えに慣れておらず、色鉗筆を動かすことにも気を使った。
その間ミハイルは髪を乾かして、また私のそばに腹を立ててうつ伏せになった。
この子は飽きてもいないのだろうか、公爵邸にいる間、訓練か私のそばだなんて。
「この髪飾りはラウレンシアがくれたの?」
私はその言葉にミハイルの方を見ないでうなずく。
その他にもミハイルは私が今使っている幼児用の机とか、そばにいっぱい積んでおいた童話の本を見て、仰向けになって少し拗ねたように話した。
「なんで私のは書いてくれないの?」
どういうこと?
「私も私があげたプレゼントを使っているのが見たいんだけど」
私はその言葉に静かに引き出しの上に視線を向ける。
あそこにちゃんと飾ってあるじゃん。
じゃあ、あれでボール遊びでもするの?
私は大きな原石の塊を見て悩んだ。
飾っているから、それなりの役割をしているんじゃないの?
見えないところに入れておいてはないのだから。
あの子が準備したルビー原石も一年中よく飾っておいたがやっと入れたのに。
「私はお姫様が直接着用してほしいんだけど」
原石を?
自分の顔くらいのものをどうやって着けろって?
背中に担げと?
もちろん本当に知らないから言っているのではなかった。
「それでもそれなりに原型のまま維持しようとする気持ちが込められたものだったのに。
私が手も止めて瞬きをすると、ミハイルは席から立ち上がってまっすぐ座った。
「ねえ、赤ちゃん」
「うん?」
「私を描いてくれない?」
そう言う少年の顔から少しの寂しさと期待感が見えた。
・・・この子、今何を言ってるのか分かるのかな。
ミハイル・レベンティスは憎らしいが、最初から今まで一度もあの容貌のずば抜けたことに対して疑ってみたことがない。
でも、今。
(私にあのきれいな顔を台無しにする絵を描けというの?)
あなた分からないからかもしれないけど。
私の絵の実力は2000年を通して底辺ではなかったことがないんだよ!
私は描きたくなかった。
もちろん常識的に赤ちゃんに大げさなことを期待するとは思わないけど。
目と鼻と口だけ元の位置に描いても上手なんじゃないかな?
それでも・・・。
(何を描いても、私がそれをミハイルだと認めたくないと思うんだけど)
それを他の人たちが認めると想像するだけでも・・・。
うん、ダメだ。
いくら考えても私があまりにも惨めだと思う。
それなのに。
「うん?」
ミハイルは私の心も知らずにきれいな笑みを見せた。
「アンデ」
「なんで?」
「分からない」
「描けると思うんだけど」
私の率直な答えにもミハイルは私が描いた線を見ながら優しく話した。
「この子犬もこんなに上手に描いたじゃないか」
ただ直線を描いただけなのに・・・。
おかげさまで分かった。
こいつは私が丸の中に直線4本だけ描いても本人だと喜ぶだろうという事実を。
それで事実を知らせることにした。
「そうじゃない」
「そうなの?じゃあ、トラなの?」
なんでそこに飛ぶんだよ、犬と虎が一体どこが似てるんだよ。
下女たちもそうだし、ミハイルもそうだし、あまりにも良く考えてあげようとしたので、むしろ恥ずかしかった。
「違うよ」
私はそう言った後、わざとこれ以上話しかけないように首をかしげた。
すると、ミハイルは何を誤解したのか。
「私が赤ちゃんが描いたものをちゃんと当てられなかったから?ちょっと待ってて、何を描いたのかすぐ合わせるから」
いや、それ自体が無駄足だって。
「犬でも虎でもなかったの? 」
「それでは猫?」
「私たちが間違って、お嬢さんが気を悪くしたらどうしよう?」
私とミハイルの会話に下女たちまでもっと深い誤解をしているという点だった。
致命的に絵が苦手なアナスタシア。
ミハイルは自分の絵を描いてもらうことができるのでしょうか?
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