こんにちは、ピッコです。
「愛され末っ子は初めてで」を紹介させていただきます。
今回は57話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
57話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 手放してはならない手
どうやって入ってきたんだろう?
平和ではあったが、警戒を緩めてはいなかったのに。
もうすぐ私たちは会うことになるよ。
しかし、前回とは違って、状態が少しおかしかった。
形がじりじりしながら、ぼんやりと崩れ落ちそうな。
「その偉そうな心を読むことができないじゃないか」
もし私の考えを読んだら、きっと自分の言いたいことを言うのではなく、一言二言ぐらい言い返したはずの縁起の悪い性格の持ち主だったから。
久しぶりに見たろくでなしは、私の考えを証明するかのように、次の言葉を吐いた。
じゃあ、私を助けてくれる?
この前は君が必要だと言っておいて、今度は助けてくれと?
好き勝手なことを言うやつだ。
そして、それを最後に夢がばたりと途切れた。
「本当に通話マナーなんてない奴」
自分の言いたいことばかり言って消えるなんて。
私も言いたいことがたくさんあるのに!
毎日発信者表示制限で現れたりとか。
とにかく、いろいろともやもやした内容ばかりだった。
すぐに会えるという声も、一緒に自分を救ってほしいという声も。
「何だか妙に落ち込んでいる感じだったね」
ほぼ3年ぶりに会った犬の子は、以前と違って傲慢な気運が少なかった。
「しかも、もうすぐ首都に行くんだけど・・・」
何か事故が起きそうな予感がした。
「寒くないの、アナスタシア?」
「ニエエ」
私の返事に父が冷たい風に足を洗うようになった私の頬を撫でながらさっと抱き上げてくれた。
公爵令よりは気温が少し暖かくはあったけど、冷たい風に変わる肌まではどうすることもできないから。
この前の首都訪問の時と違って、私は父と先んじてタウンハウスに着いた。
姉の魔王城征伐騒動の時、魔王騎士が移動玉を使ったせいで私にはゲート酔いがないと証明されたのと同じだったから。
当然だよ、一人でも瞬間移動魔法を今までどれだけ使ったか。
ただ、一般的に子供たちは10歳になる前までは乗り物酔いがひどい場合が多く、姉と兄は母親と一緒に馬車で移動することにした。
(だから少なくとも3週間後に会えるということだよ)
それでも乗り物酔いさえなければ、長く馬車の旅をするよりゲートに乗って移動する方がずっと楽だからね。
移動時間も2日しかないし。
父はそれを意識したのか、ちょっと申し訳ない顔で私の頭を撫でた。
「うちの末っ子、退屈だったらどうしよう」
「お父さんが書いたから、あの子は冷たいよ」
「本当?お父さんとだけ何週間いても大丈夫ですか?」
「ええ、お父さんがおぶって本を一筆書きするんですよ」
父は私の答えに何がそんなに嬉しいのか、とても感動した顔をした。
「そうだね、うちの娘。パパがたくさん遊んであげます」
私がうなずくと、父が額に口付けをしてくれた。
しかし父はその言葉を守ることができなかった。
訳もなく、公爵様じゃないから。
そうして、それを残念に思うほど、私も子供ではない。
親に義務が多いということぐらいは私もよく知っているもの!
特に、母親が移動時間で3週間ほどを消耗する以上、父親がもっと頑張らざるを得なかったからだ。
ただ、だからといってタウンハウスでの私の生活が静かだったというわけではなかった。
「赤ちゃん、散歩に行こうか?」
同じく首都に早く到着したミハイル・レベンティスが、通りすがりにタウンハウスに出入りしたからだ。
この子もゲート酔いがない。
それで幼い頃から大公領と公爵領を行き来しながら生活することができたのだが。
「ミハイ」
「うん?」
「バケチュオ」
「寒いからといって中にだけいてはいけない。ダミアンがそう言った」
そしてこいつは狡猾にも私がダミアン兄さんの名前に弱いという事実をとてもよく知っていた。
ああ、仕方なく私はコートでぐるぐる巻き、丸いボールばかりして外へ足を運んだ。
「この前、赤ちゃんが温室を見たがっていたじゃないか」
そんなこと言ったことないのに。
ただ本に出てきたものをこっそり見ただけだよ。
そう思いながらも、この子の細かさにはいつも感心していた。
首都に来てミハイルとの3度目の外出。
この数年間、ミハイルは私が本を見る時には何も言わずにそばにいる時があった。
そして最近2回の外出の時も、あの子が連れて行ってくれたところは全て私がふと眺めた童話の中の挿絵と関連したところだ。
最初の外出の時はそりに乗りに行ってくれて、2回目の外出の時は広場で流浪団が妙技を披露する時間を合わせて出かけた。
そして今日は温室。
全て童話の挿絵の中の主人公が幸せそうに見えて、思わず目が行った場所だった。
「もしかして違うの?」
その上、ミハイルは再確認することも忘れなかった。
「いや、行って」
「よかった。もし私が末っ子公女の覗線を誤解したのではないかと心配したよ」
そんな心配は全くしない顔で少年は笑いながら言った。
私はミハイルの顔をじっと見つめる。
時々、このように観察するように眺める覗線も、今は慣れているのか、思う存分見ろというように目を合わせることさえした。
本当にすごい図々しさだ。
しかし、それで良かったと思った。
2年前、首都に来た時、ミハイルの顔に見えた陰がたくさん晴れていたから。
8歳、もうすぐ9歳になる少年は、その時より背がぐっと高くなっていた。
私が成長する成長分まですべて持っていったのではないかと疑わしいほど。
適当にとかすだけの金色の髪は相変わらず美しく、顔は相変わらず綺麗な感じが大きかった。
どうも逆変でもしろという私の望みは叶わないようだ。
「まあ、まだ大きくなってみないと分からないよ」
今になっては本当にそうなることを願う気持ちもなかったが。
正直に言うと、ミハイル・レベンティスは相変わらず私の一人の兄であるかのようにとてもよくしてくれたから。
私もお兄さんだと思うから、ただ良いことが多かったらいいな。
この子は幼い年であまりにも険しいことをたくさん経験した。
子供は良いことだけ見て育っても足りないのに。
夢の中で会う人物との出会いも近い?
一足先に首都に到着したアナスタシアですが、また何か事件が起きるのでしょうか?