ジャンル、変えさせて頂きます!

ジャンル、変えさせて頂きます!【124話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ジャンル、変えさせて頂きます!」を紹介させていただきます。

今回は124をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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124話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 公爵家の秘密⑦

私は公爵に似たリューディガーの横顔をじっと見る。

依然として頭の中が複雑なようで、眉間にしわをつかんで苦悩している姿の上に公爵の顔が映った。

私は注意深く彼の肩に額をもたせた。

以前だったら飛び跳ねたはずだが、だいぶ慣れてきたのか、彼の腕が自然に私の肩を抱きしめた。

私は静かにつぶやく。

「公爵様も。一人であまりにも多くのものを背負っていたのでしょう。しかし、私はリューディガーさんが今回のことであまり傷つかないでほしいです」

「私がですか?どうしてですか?」

リューディガーが理解できないかのように反問した。

感情を隠そうとする様子は少しもない。

本当に自分が傷つく理由がないというような態度に、私は慌てて答えた。

「・・・公爵夫人がヨナスをとても大事にしていたそうですね。ところが、ヨナスはそんな公爵夫人を・・・」

「そんなことで傷つくことはありません。いずれにせよ、お母さんの選択ですから」

リューディガーは首を横に振る。

公爵夫人が1回目でリュディガーの死を知って人生を諦めたという話を聞いた時は動揺したようだったが、その間に心を引き締めたように断固とするほど冷静な態度だ。

「父は母に話すなと言ったし、私も申し上げるつもりはありませんが・・・もし母がヨナスのことを知っていたとしても、そんなに慌てることはないでしょう」

「その話は」

「お母さんは、ヨナスのことを、思ったよりよくご存じなんです」

私は疑問に満ちた目でリューディガーを見る。

実の息子よりも大事にしていた人にそんな扱いを受けるのに何ともないというのか?

私なら裏切られた気持ちで胸が張り裂けるだろうに。

理解できなかった。

しかし、続く言葉はさらに理解しがたい言葉だった。

「むしろ私は、私よりヨナスがかわいそうですね」

「ヨナスがですか?」

「ヨナスはたくさん持っていました。しかし、いつもそれ以上を欲しがっていました。いつかはその性情が問題になると思っていたのですが・・・事がこうなったとは」

「それはヨナスのカルマです。リューディガーさんは彼に奪われたばかりです。一体誰が誰をかわいそうに思っているのか」

私は不満そうな声でぶつぶつ言った。

母親の愛も後継者としての地位も今のリューディガーはどちらも必要ないと言うだろう。

しかし、果たしてそれが本当に必要ないのか、それとも必要ないと思うようになってしまったのかは分からなかった。

「しかし、私はヨナスのおかげで、こんなに幸せを手に入れることができたのではないですか。実際、それだけでもヨナスを許すことができます」

そう言いながら、リューディガーは私をじっと見下ろした。

ヨナスのおかげで私に会った話す目つきに、訳もなく恥ずかしくなった私は視線を避けた。

「そして・・・」

そして、もう一方の手を伸ばして、依然として呆然としているルカの肩を引き寄せる。

「こんなに立派な息子がいるのに、ヨナスはその存在さえ知らないじゃないですか。彼は本当に人生を損したと思います」

急に話題が自分に飛び散ると、ルカの顔が真っ赤になった。

恥ずかしかったのか、ルカはリュディガーの腕を振り切って遠くに逃げた。

「褒めても無駄だよ?そしてお互いにくっつかずに離れて!」

ルカはリューディガーと私がくっついているのを見て、怒ってまた飛びかかった。

しかし、リュディガーは私を抱きしめた腕にもっと力を入れてきっばりと言った。

「それはできない」

「私はいくらか2人の仲を認めた。しかし、もう結婚したように振る舞うな!まだプロポーズ状が届いていない!」

ルカはさらに声を荒げる。

「結婚式場さえ来れば結婚したように振舞ってもいいんだね」

「う~ん!」

ルカの顔が真っ赤になった。

さっきはただ褒め言葉に恥ずかしくて、だったら、今は薬が上がって血圧がすごく高くなったような気がする。

血は争えないというのに、あんな姿を見ると本当に先王と同じだ。

 



 

リューディガーとルカはしばらくもめていた。

私はため息をついてつぶやく。

「とにかく2人は同じだよ、本当に」

リューデイガーとルカが同時に私を振り返り、呆れたように叫んだ。

「この頑固さと私が?人間的に酷くない?」

「ユディットさんのおっしゃることは、私がルカのように幼く振舞ったということですか?」

「なんで私が幼いって言うの?大人らしさの鑑だよ!」

「現実を認めずに言い張ることを幼いと言うんだよ、ルカ」

「手続きも何も無覗する人から間きたい言葉ではない!」

そう、血を欺くことができないだけに、育てた情もまた同じ。

長い歳月の間、着実に積もった記憶は時々思いもよらない瞬間、ポンと飛び出す。

血筋とは少しも混ざっていない二人の男が同時に私を眺めた表情がどれほと同じなのか。

二つの顔を見合わせた瞬間、思わず大声で笑ってしまった。

「・・・いや、この喧嘩は叔母さんがつけておいて何をそんなに笑うの?これが面白いの?え?」

誰も否定できない家族の証拠がそこに残っていた。

 



 

ルカが願いの杯に願ったのは、ただ幸せになりたいという願いだった。

しかし、願いの杯が聞いてくれたのは、突然の子供時代への回帰。

そして、その余波は私にまで及んだ。

前世の記憶が浮び上がって人格が蚕食され、それだけでなくルカの記憶も私に流れ込んできた。

それも小説のような形で、不完全に。

この全てが果たして偶然だったのだろうか?

公爵は魔法の物が意志を持つと言った。

それなら、もしかしたらこのすべては願いの杯の按配であり意志ではなかっただろうか?

願いのグラスが持ってきてくれたのはルカだけの幸せではなかった。

1回目では不幸な死を迎えたリューディガーと私、ヴィンターヴァルト公爵夫妻、そして多くの人々の未来が変わった。

特にヴィンターヴァルト家は直系の代が絶たれていた。

もしかしたら、願いの杯がルカの願いを叶える道に長い間聖物を守ってきたヴィンターヴァルト家に対する義理もついでに守ったのではないかという漠然とした気がした。

「願いの杯が何を考えているのか分からないから、この全てはただの私の推測に過ぎない・・・」

しかし、依然として分からないことがある。

ルカの数多くの周辺人物の中で、ルカの記憶を分け合ったのがなぜよりによって私だったのかということだった。

ルカが願い事をしたその瞬間、唯一残った後悔と未練だったから?

寂しがるルカに唯一残った血肉だから?

それなら私は・・・ルカの幸せを作ってあげるための相手として、願いの杯に選ばれたのだろうか?

ユディットとしての記憶が浮び上がったが、前世の記憶がなくなったわけではなかった。

おそらく二人の人格は徐々に混ざることになるだろう。

そうなった私はユディットかな?

それとも前世の私かな?

私がこんなに変わったからルカが幸せなのか?

元の私ではルカが幸せになれないのかな?

私は首を横に振る。

ユディット、あるいは前世の私。

どちらにしても結局は分離することも、区分することもできないほど混ざってしまった。

結局、全部私なのに、コインの表と裏を分離して考えても意味のないことだ。

「そして・・・ルカの幸せを断言するにはまだ早い」

願いの杯はただ幸せになれる状況になるように助けてくれたに過ぎない。

この状況で本当にルカが幸せになるためには、それは私たちの手にかかっているだろう。

私はただ前世と現世、二人の記憶と同じくらいルカを幸せにしてあげればいいんだ。

この小説を温かくて若々しい成長小説に変えようという私の決心はまだ終わっていない。

私はきらめく幸せを描きながら、決然と目を輝かせた。

 



 

年相応の反応をするルカが可愛いですね。

回帰した世界でルカにも幸せになってほしいです。

まずはユディットとリューディガーの結婚?

先王は許してくれるのでしょうか?

 

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