ジャンル、変えさせて頂きます!

ジャンル、変えさせて頂きます!【126話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ジャンル、変えさせて頂きます!」を紹介させていただきます。

今回は126をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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126話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 彼女たちのこれから

先王の許可も下りただろうし、ヴィンターヴァルト公爵夫妻も首都に来ているだろう。

婚約は抜きにしてそのまますぐ結婚の準備に突入した。

先王がまたいつどのように気まぐれになるか分からないとし、機会が届いた時に取り返しのつかないように判子を押しておかなければならないというのがリュディガーの要旨だ。

それには私も同感だし。

そうしてリュディガーとの結婚に拍車がかかる。

私を紹介する宴会も忙しかったが、今度は結婚式だ。

気をつけなければならないことが一つや二つではない。

そんな時こそ光を放つのがまさにローラの能力だった。

ヴィンターヴァルトの溶接士はその間にラムガート王家でも認めてくれるやり手になっていた。

私は仕事をてきばきと片づけるローラに感謝の気持ちを伝える。

「ありがとう、ローラ」

「何をですか。これくらいなら軽いでしょう!」

「それでもいつも君にだけ頼んですまないね」

「奥様が他の人にお願いしていたら、かえってプライドが傷ついたでしょう。この私のことを!と思ったはずです」

口ーラは元気よく叫んだ。

自分の仕事に誇りがあるだけに、私が結婚という大きな慶事を全て自分に任せたという事実が胸がいっぱいになったようだった。

しかし、だからといって仕事が少ないというわけではない。

もう10代後半のローラを酷使するような罪悪感から、私はできるだけローラを助ける方法は何か考えてみた。

(うん。手が足りないように見えたよ)

今も王宮の侍女たちと一緒に仕事をしながら色々とお願いをしてはいるが、どうしても相手が侍女であるだけに思う存分仕事をさせることは難しそうだ。

「どうしてもそのすべてのことをあなた一人で処理するのはちょっと大変だから、下に女中たちをくっつけてあげる。何人くらい必要なの?」

「正直、手が20個あればいいですね」

「じゃあ、10人ね」

私の言葉にローラの丸い目が大きく開いた。

顔色を隠すことができないように口元がびくびく音を立て、鼻筋のそばかすも揺れている。

「本当ですか?それくらいなら、私、女中長に違いないじゃないですか」

「あなたなら女中長待遇を受けてもいい。私を担当しているじゃないか」

ローラが言ったように,下女が下女をするというのは実質的な出世だった。

ローラのキャリアはかなり長いとはいえ、異例の速さではある。

「本当に嬉しいです、奥様。本当に異例の出世でしょう。うちの母もキッチンで20人を使うことはできないんですよ」

口ーラの顔は真っ赤になった。

そんなに嬉しいのかな。

口ーラが喜んでくれて私も嬉しかった。

「君が直接選ぶようにしなさい。君が下に置いて使う下女だから君の好みに合う下女を選んだ方がいいだろう」

「イザベラみたいなやつが入ってくればいいのに。あれでもイザベラは仕事が上手ではあったんですよ」

思わずつぶやいていたローラが後になってしまった。

口ーラはぎこちなく微笑み、首筋を掻いた。

「あらまあ、もう昔のように名前を勝手に呼んではいけないのに。これから貴族の奥さんになりますから」

そうだった。

フランツの死後、バーケンレース家は爆弾が爆発したように騒然としていた。

拉致、暗殺、テロ、反逆・・・フランツの犯した罪も罪だったのに、一人息子の彼が死んだことで、バーケンレースの代も途絶えることになってしまったのだ。

すべて蒔いた通りに刈り取るもの。

バーケンレース家でのフランツの欲望について、まったく知らなかったのだろうか?

私はいつも兄の顔色をうかがっていたアドルフ伯爵のことを思い出す。

彼の中に隠れていた隠密な期待が、フランツの行動を黙認したかもしれないことだった。

バーケンレース家に絶望が降り立ったというわけで、その状況を私が利用しない理由はなかった。

そうでなくてもイザベラに心の借りがある状況だ。

私はこの状況を利用することにした。

まさにイザベラの子供、デイビッドをフランツの後継者にすることを。

 



 

「私が・・・伯爵夫人ですか?」,

「もっと正確にはフランツの妻になるだけで、伯爵夫人になるのではない。まだバーケンレース伯爵が健在だから」

「でもフランツ。彼は死んだじゃないですか」

「そんな書類上の問題は私が全部解決してあげる。重要なのは君の支持だよ。もちろんフランツの妻になるのは辛いかもしれないけど」

私はイザベラの顔色をうかがいながら言葉を濁した。

あれほど人を見下して利用した男だ。

フランツといえば歯ぎしりする分、書類上だが彼と絡みたくないこともあった。

しかし、イザベラはあまり気にしていないのか、明快な声で私の心配を吹き飛ばした。

「どうせ死んだ人だから別に。私がフランツの妻になったらダビは・・・」

「うん。ダビは次期バーケンレース伯爵になるよ」

私の確答にイザベラの顔は歓喜に満ちていた。

考えるだけでも嬉しいのか、いつも淡々としていた彼女とは信じられないほどだ。

イザベラは喜びを抑えながら落ち着いて尋ねる。

「でも、どうやって・・・バーケンレース家で果たして私を認めてくれるでしょうか?」

「認めるしかない。そして認めさせる」

ダビはフランツの血を引く唯一の子供。

本来なら貴族家に私生児を入れることはめったにない。

ルカの場合だけでも、「彼」ヴィンターヴァルト公爵が強行したことであるにもかかわらず、傍系の反発を買ったではないか。

しかし、バーケンレースは冷たい水やお湯を選ぶ時ではなかった。

とにかく、遠い親戚を養子にするよりは、自分の血が混じった人の方がましだろう。

バーケンレース家でもイザベラを両手を広げて歓迎するだろう。

イザベラも私の確信にうなずいた。

「いいですよ。ダビが不足することなく堂々と生きていくことができれば、私はそれよりもっと嬉しいことはないでしょう」

イザベラの返事を聞いてからは、仕事が一潟千里に進められた。

できるだけダビの立場を潔くするために、私はフランツのテロ行為をはじめとする犯罪行為を隠してほしいと王に頼んだ。

いくら貴族になったとしても、父が反逆者であることは良くないだろうから。

当事者である私がそう願っていると、王はしばらく苦心の末にうなずいた。

その結果、王宮にあった爆弾テロは軍隊における爆発物の管理を怠ったものとして扱われることに。

その爆発物担当者の名前にリュディガーが書かれていたのは、王なりの小心な復讐だったに違いない。

もちろん、リュディガーは懲戒も何も少しも気にしなかったが。

面白いのは、そのように懲戒を受けた後、リュディガーの階級が准将に上がったということだ。

おそらく先王が「私の夫が大佐であるのは話にならない」と言い張ったからだと思う。

フランツに殺された召使いたちも軍の仕事に巻き込まれた殉職として公表した。

王室では彼らの爵位を一段階高め、巨額の慰労金を渡した。

しかし、人の死をそのようなことで代わりにすることができないだけに、まだ消せなかった罪悪感が私の心の片隅に残っている。

とにかくイザベラはフランツの妻になり、ダビは私生児ではなく実子になった。

フランツの意思は全く入っていなかったが、もともと死者は言葉がないものではないだろうか。

買った人たちとしてはそれに勝る方法はなかった。

フランツの死もそうだ。

フランツが犯したことを聞くと、そのの死の理由もまた新たに作り出さなければならなかった。

最初はヨナスの死のように落馬とか事故死として処理するつもりだった。

しかし、リューディガーはあえて「私との決闘でやってほしい」と言い張ったのだ。

 



 

「あえてそうする必要はないじゃないですか?人殺しの数が増えていいこともないし」

「あのクソの死を痛ましい事故死くらいで終わらせたくないからです」

「ですが・・・」

「実際にフランツは私が殺したので、どうかそうしてください」

リューディガーの意志は強かった。

こうしてフランツは、リュディガーの公式決闘成績44戦44キルの主人公として残ることになる。

フランツはもともと私の死のかなり後になってようやく土に葬られるようになった。

そのため、イザベラがフランツの妻として、喪服を着たままフランツの葬式まで参加する喜劇ではない喜劇が起きたりもした。

フランツの棺が地中に埋もれるのを見て、イザベラはどんなことを考えていたのだろうか。

黒いベールの下に隠された彼女の口元がにっこり笑っていることだけは確信できた。

しばらくイザベラとのことを思い出した私は、すぐに笑いながらローラを慰めた。

「まあ、イザベラも気にしないだろうから、どうでもいいんじゃないか」

「こういうのはもともと親しいほど、もっと徹底的にしなければならないんです。下手をして人前でミスでもしたらイザベラにも問題が生じるんですよ」

口ーラは不平を言いながら私が空にした茶碗を片付ける。

私はそっと目を輝かせながら、ぶっきらぼうに尋ねた。

「もう親しくなったみたいだね?」

「私が親しいと言いましたか?イザベラと?何てことでしょう。いいえ、親しくないです」

口ーラはびっくりして否定した。

どれほと驚いたのか、ローラの手に持った茶碗がガタガタと音を立てるほどだ。

いつも平然としていた口ーラがこんなに慌てるのはまた初めてだ。

私は漏れる笑いをこらえながら首を縦に振った。

「そうだね、そういうことにしよう」

「奥様、だんだん末っ子の坊ちゃんに似ていくの知ってますか?」

「あの子が私に似てるんだよ?」

そうして私たちはお互いにいがみ合って冗談を言った。

そうしているうちに時間があっという間に過ぎた。

時計を確認したローラは言った。

「そういえば、時間がいつの間にかこんなに。今日外出されるとおっしゃいましたよね?」

「うん」

「二番目の坊ちゃんが一緒にいらっしゃるというので心配はないですが、気をつけてください」

「心配も本当に。もう大したことないんだって」

私は手を振った。

しかし、ローラは依然として心配を拭えないようだ。

「私のことは心配しないで。私が行ってくる間、結婚式の準備をお願い。今日すべきことは・・」

「結婚式に使う花と招待リストを整理するんですよね?心配しないでください、最年少の女将になれるような実力をお見せしましょう」

ローラは堂々と答えた。

ローラなら完璧に仕事をしておくだろう。

私は信頼できる目でローラを見た。

 



 

イザベラも報われて良かったです。

結婚式の準備も忙しいようですが、ローラがいれば安心ですね。

 

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