こんにちは、ピッコです。
「幼馴染が私を殺そうとしてきます」を紹介させていただきます。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
126話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 賢者の石
セナと約束した日の朝。
あの日以来、オスカーとはまったく言葉を交わさなかった。
オスカーが数日間また幻影に襲われていたからだ。
気まずくて落ち着かなかった。
オスカーの顔をもう見られないと思うと、効果が切れたのかと混乱した。
しかし、オスカーを置いていくのは申し訳なく、切ない気持ちが先立った。
幼い頃とは違って、ずっと大きく強くなったオスカーだったが、それでも自分が守ってあげなければならない存在のように感じられた。
彼の傷を癒してあげて、守ってあげて、抱きしめてあげたかった。
宿の外に出ると、どこから現れたのかオスカーがすぐ隣に寄り添ってきた。
「オスカー。」
「……」
しばらくの間にオスカの顔色が悪くなっていた。
頬が痩せて、やつれたようにも見えた。
大丈夫かと声をかけようとしたその時、オスカーが先に歩き出した。
レリアは仕方なくその後をついていった。
オスカーの様子がよくないように見えて、そればかりが気がかりだったが、村を通り過ぎるとき、人々の会話の中から聞き覚えのある名前が聞こえてきた。
「聖女だって?」
「そう、神殿が急いで探してるんだってさ?」
「グリピス様が神聖力を認めた聖女らしい」
「!」
グリピスだって?
レリアはしばらく足を止めて話す人たちを見回した。
しかし通り過ぎる人が多すぎて、きちんと聞き取ることはできなかった。
「とてつもない神聖力だそうで、その方だけが感じ取れるって。普通の神官には感じ取れないって!」
「うわ… 神病を治す聖女だなんて、まさに神の化身じゃない?」
「その方が直接、聖女を新しい聖域に招くそうよ。中央区域が活性化したら、すぐ隣のこの領地ももっと栄えるわね!」
オスカーが眉をひそめながら彼女を見つめた。
レリアは人々の会話がよく聞こえなかったが、大体の意味を耳で拾いながらオスカーの後を追った。
「さっきあの人たち、グリピスの話をしてたよ。」
「……グリピスがくだらないことを言ったみたいだ。」
オスカーの言葉に、レリアはあまり気にしないことにした。
グリピスが危険な目に遭ったわけではないなら、今はこの状況の方がずっと重要だった。
母親を見つけたのだから。
今日、レリアは母を連れてシュペリオンの領地へ行くつもりだ。
オスカーにはまだはっきり伝えてはいなかったが、必ず聞き入れてくれるだろうと予想していた。
どうしてもダメなら… お母さんだけでも領地に送ってくれと言えばいい。
昨日の夜ふと思ったのだが、フレスベルグ帝国について行くのも思ったより悪くないかもしれないと思えた。
オスカーに少し安心させて逃げたりしないと伝えれば、徐々にオスカーも安心して落ち着くだろう。
その後、均衡を保つと言って使者として領地に行ってくるのだ。
もちろん、まだオスカーの気持ちを受け止める自信はないが…もしかするとオスカーへのときめきが副作用ではないかもしれないという気もしてきた。
もっとよく考えなければならないが、ひとまずはそうだった。
レリアは前向きな思考をしながら力強く歩き出した。
しかし希望に満ちていた心は、もろく崩れて粉々に砕け、塵となって消えた。
「…セナ様?」
ノック、ノック。
奥の間の前で扉をノックしたが、いくら叩いても返事がない。
まさか、一人で逃げたの?
確かに約束したはずなのに…。
後ろを振り返ってオスカーを見ると、彼は目線を下げて地面をじっと見ていた。
「…血のにおいがする…。」
「え?」
「血の匂いがすごく強い。」
オスカーの後に従って床に視線を落とすと、土の床に赤い染みが見えた。
「………」
血。
こんな場所に血が溜まっている理由が……一瞬で不安感が押し寄せてきた。
レリアはすぐに小屋の扉を開けて中へと入った。
「…あ。」
そしてかすかな声とともに崩れ落ちた。
夢?悪夢でも見てるの?
部屋の中は血だまりでいっぱいだった。
そしてその中央には――
「お母さん……?」
レリアは初めてセナの前でその言葉を口に出した。
足元が崩れるような感覚だった。
世界がすべて崩れ落ちた。
「……お母さん……」
呆然とその名を呼びながら近づいた。
膝をついて床に倒れている遺体を確認した。
亡くなってからあまり時間は経っていないようだった。
しかし、握られた手は青白く、冷たかった。
その冷たい手に自分の手を重ねてみた。
何のぬくもりも感じられなかった。
鼻先にはかすかな息遣いすら伝わってこなかった。
レリアは床に流れた血が自分の体から流れ出しているような感覚を覚えた。
頭の中が崩れていくような思いだった。
こんな絶望感を感じたのは初めてだった。
「…あ…あ…ああ、お母さん…お母さん….」
生まれて初めて言葉を話す人のように、驚いたようにどもっていた。
初めて呼んでみるその言葉には、徐々に感情が混ざっていった。
「………」
後から入ってきたオスカーは冷たい目でレリアと遺体を見つめていた。
「ひっく…お母さん、ああ、お母さん…そんな…お母さん。」
「………」
「起きてください、お母さん…お母さん….」
家族が待っているんです、おじいさんが…おばあさんが…おじさん、おばさんが…みんなお母さんを恋しがってるんです…今やっと生きていると知ったのに、まだ「お母さん」と呼んだこともなかったのに。
記憶を取り戻す薬も、また作っておいたのに。
「お母さん、お母さん……」
「レリア。」
自分の名前を呼ぶ声に、レリアは顔を上げた。
ああ、その瞬間、オスカーが救いの天使のように感じられた。
「オスカー、オスカー…ねえ、お母さんを生き返らせて。ね?」
「あなたならできるでしょう、オスカー。お願い……。」
血まみれの手でオスカーの脚にすがりついて懇願した。
オスカーは、そんなレリアを痛ましそうに見つめた。
彼女はしゃがみ込むよりも先に、膝をついた。
「もう死んでいる。」
「ひっく…だめ、そんなのありえない。どうして?急にどうして?一体誰が……」
「熟練者の仕業だ。剣を扱い慣れている。」
「……だ、誰が一体……」
レリアはもう言葉を続けられなかった。
喉から嗚咽が込み上げた。
理性を失い、喉を絞りながら泣き始めた。
息苦しい胸を叩きながら、泣き崩れた。
――もう少しだけ早く探しに来ればよかった。もっと早く見つければよかった。
母を恋しがり、生涯、胸を痛めることになるなんて。
祖父が思い出された。
母が亡くなった後、病気になった祖母のことも。
いつも母に会いたがっていた叔父たちや叔母たちの顔も、目の前に浮かんできた。
そして……今この瞬間だけは、ペルセウス皇帝のことまで思い出された。
亡き妻を生涯恋しがっていた父を。
「……うっ……うぅ……」
守れなかったのは自分のせいだった。
すべてが自分の責任だった。
自分に対する絶望感で胸が引き裂かれた。
チリン。
そのとき、耳元で不協和音のような音が鳴った。
【最後の特別好感度対象者〈オスカー〉様の特別レシピを獲得しました!今すぐレシピを確認しますか?( 。•̀ ᴗ-)✧】
「……」
【最後のレシピを完成させると、ついに『賢者の石』を製作することができます!最終称号を獲得しましょう! ε٩( ^◡^ )۶³】
【現在の称号:かつて『賢者の石』を製作したことのある昔の人】
救いのように目の前にメッセージが現れた。
レリアはぼんやりとした表情でオスカーを見つめた。
最後のオスカーのレシピ。
レリアはまるで魅了されたように「はい」ボタンを押した。
【特別レシピ:ビロソを死に至らせる毒薬】※致死率100%と表示されていますが、効果は確実ですので、年金だけを信じてください!(。•̀‿-。)✧°
「★一般人は服用に注意してください。★」
【ビロソ 死に至る毒薬】
必要な材料リスト
・最悪の記憶の破片(1/1)
・呪われた記憶の破片(1/1)
薬の名前もそうだが、材料の名前も妙だった。
しかも、もう材料が揃ってる?
レリアはぱちぱちと目をしばたいた。
こんな材料がインベントリにあった?
理由はわからないが、素材も揃っている状況で製作しない理由はなかった。
このレシピさえ完成すれば、すべての功績を成し遂げ「賢者の石」を製作できる。
それができるのなら──もしかしたら死んだ母を生き返らせることもできるかもしれない。
レリアは一筋の希望にすがるように製作ボタンを押した。
【おめでとうございます!すべてのレシピを修得しました!】
【「伝説の錬金術師」称号獲得!】
【「特別レシピ」を極めた神の錬金術】
【新レシピ解放:エリクサー】
「おめでとうございます、ご主人様!すべてのレシピが完成しました!これで『賢者の石』を作ることができますよ!o(≧▽≦)o」
レリアは魔具のように表示されるメッセージを無視したまま、製作画面に戻った。
《究極のアイテム:賢者の石》
必要な材料:なし
<『究極のアイテム・賢者の石』完成!>
製作ボタンを押すと、10秒後に完成したというメッセージが表示された。
インベントリに入ると、新たにできたアイテムが見えた。
しかし以前と違い、輝く無地の金色ではなく、くすんだ灰色だった。
一瞬、嫌な予感が胸をよぎった。
「賢者の石を使いたい。お母さんを生き返らせて。」
えっ!?Σ(・Д・)!?賢者の石は昔のアイテムなので、今ではただの色あせた石ころに過ぎません。(╯︵╰,)※(昔の人っぽいな……;; 大型アップデート前の石器時代の人みたい。)
「……」
絶望感で目の前が真っ暗になった。
その瞬間、再びメッセージが現れた。
【ですが、新規レシピ『エリクサー』を作ってみましょう!エリクサーには特別な力が宿るそうです。】
その言葉に、レリアは再び製作画面に戻った。
<NEW! 究極のアイテム:エリクサー>
必要な素材:賢者の石
レリアは、もしかして……という気持ちで製作ボタンを押した。
【NEW! 究極のアイテム:エリクサー】※願いを叶えてくれる神秘的な薬(初回1回使用時に破壊されます)
レリアはアイテムを取り出し、心の中で願った。
「お母さんを生き返らせて、お願い……お願い、お母さんをもう一度生き返らせて」
「『エリクサー』を使用します。」
レリアは急いでエリクサーの瓶を開けて、母の口に注ぎ込んだ。
その瞬間、冷たくなっていた血が徐々に温かさを取り戻し始めた。
剣で切られていた傷が癒え、灰色に変わっていた肌が血色を取り戻していく。
その奇跡のような光景を見つめながら、レリアは「たとえどんな罰を受けようと構わない」と思った。
まるで永遠に動かないかのようだった指先が動いた。
ぱちり、まつげが震え、ゆっくりとまぶたが持ち上がった。
「お母さん……」
レリアは目を開けた母を抱きしめ、一度も口に出せなかった言葉を震える声で呟いた。
「…う…。」
セナは苦しげな表情を浮かべながら目の前の人を見つめた。
「お母さん、お母さん……」
なぜか夢で聞いたような声を聞きながら、セナは再び眠りについた。
レリアは彼女が安らかな顔で眠っているのを見て、我に返った。
「オスカー……とりあえず、ひとまず私たちの宿舎に連れていこう。」
オスカーは何も言わず、レリアが抱きかかえていたセナを抱え上げた。
彼が指を弾くと、空中に大きな円が現れ、その一部が割れて亀裂が生じた。







