こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は36話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
36話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 審判の部屋
赤く燃え上がる夕日が地平線上に落ちた。
アグリチェには不穏な雰囲気が漂っている。
城壁の内部だけでなく、外部からもその不吉な気運が如実に感じられるほどに。
「すぐにあいつを私の目の前に連れてこい!」
ラントは邸宅に入ると、すぐに激しく命令した。
長男ポンタインの謀反を知った彼は激怒した状態だった。
ラントは自身の手で直接判決を下し、罪人を処罰する時に利用する「審判の部屋」にポンタインを連れてくるように命じたのだ。
ラントがいない間に騒ぎが起きたせいか、邸内は多少騒然としていた。
その中にはロクサナの異母姉グリジェルダの姿も。
ラントの後をついていたロクサナは彼女の存在に気づき、足を遅らせる。
先に歩く父親の背中を見つめながら、ロクサナが小さく唇を開く。
「準備は?」
「終わったわ」
ロクサナの顔には小さな表情の変化もない。
その会話を最後に、姉妹は再び距離を広げた。
ロクサナから落ちてきた赤い蝶が壁に染み込むように静かに消えていく。
「ジェレミー、あなたは外を片付けて」
「分かったよ、姉さん」
まもなくロクサナは、父親のラント・アグリチェの後をついて審判の部屋に入った。
しばらくして、捕縛されたポンタインが審判の部屋に連行される。
「ポンタイン、貴様ついに・・・!」
ラントは噛み締めるように一喝し、床に押さえ込まれたポンタインに近づいた。
反乱を図ったという罪で捕まったポンタインは、大きく負傷した状態だ。
彼を制圧したデオンが腕に怪我をするほどだったので、ポンタインの状態がどうなのかは自分の目で確認しなくても明らかだろう。
「と、父さん!」
ポンタインは自分に向かって近づいてくるラントを見て、慌てて口を開く。
「これは全て誤解___、がぁっ!!」
しかし、彼が口を開けるや否や、ラントの手に持っていた棒を叩きつけられる。
金属で装飾された硬い棒がポンタインを打ち下ろすたびに、眩しい大理石の底に血が飛び散った。
ラントの手に慈悲など爪の垢ほどもない。
「お前が!」
ぱあん!ぱあん!
「私の背中に剣を刺そうなど・・・!」
ポンタインを見下ろすラントの目には、燃え上がる憤りがこもっていた。
彼からは殺気さえ感じられる。
中年になったが、ラントの恰幅と力はポンタインに遅れをとっていない。
しかも、今ポンタインは四肢を縛り付けられている状態で大怪我をしていた。
ぱあん!
ついに、ラントの手にあった棒が折れた。
そして、ようやくポンタインを殴るのを止める。
「虫のような奴め。よくもこの父に歯向かうなどと考えおって。貴様が陰で密かに事を企んでいるのを知らないと思っていたのか?まさかという気持ちでチャンスを与えようとしたのに、あえて私を裏切るとは・・・!」
ポンタインは血を流して床に倒れ、頭の上から降り注ぐラントの怒りをそのまま被っていた。
歯を食いしばって苦痛を堪えている間にも、彼の目は激しく燃えていた。
(くそっ!どうしてバレた!?全ての計画が完璧だったはずなのに・・・。デオン、あいつが途中でいきなり現れて邪魔をするから・・・!!)
憎悪に満ちたポンタインの目が、ドア近くに立っていたデオンをじっと見つめる。
「と、父さん。これは・・・、これは全部デオンが、あいつが私を陥れようと!」
ポンタインの哀愁に満ちた訴えにも、ラントは冷淡のままだった。
「私がお前の浅はかなやり方を知らないと思っていたのか?貴様が陰で密かに私兵を集め始めたことを知って、デオンに監視を任せたのは私だ!」
その言葉に、ポンタインは目を見開くしかなかった。
私兵を集め始めた時は、ポンタインが本格的にラントの後始末を計画し始めた頃なのだから。
そういえば、その頃から自分に対するラントの態度が冷ややかだった。
しかし、まさかそんなに早くから自分の考えを読まれていたのか?
「貴様の目には、私がそんなに愚かに見えたのか?」
「と、父さん」
怒りを抑えることができなかったラントはポンタインに矛先を向ける。
固い手が、ポンタインの頬を容赦なく殴りつけた。
ただでさえ、ラントは和合会でのカシスのことで神経を尖らせていたのだ。
「持ってこい」
ラントは殺気立った目をポンタインに固定したまま、ナイフを持ってこさせた。
「虫のような奴だが、使えそうな才能が一つくらいあったようだな」
彼はもの寂しい声で尋ねる。
「私がいない間に、貴様が密かに持ち出したアグリチェの兵士たちはどこにいる?」
その言葉にポンタインが目を見開いた。
「な、何を言っているのか分かりません」
その表情は、本当にこれとは無関係の人のように見えるほどだ。
「なるほど・・・。では四肢を一つずつ切り落としても、お前が言わないか試してみよう」
ラントは実に非常だった。
彼は決して裏切り者を許さなかったし、息子だからといって例外ではなかった。
手に持っていたナイフでポンタインの太ももを刺して、そのまま足の甲に向けてゆっくりと下ろしていく。
ポンタインの口から再び悲鳴が上がった。
尋問は始まったばかり。
ポンタインはあまり強くないと思っていましたが、デオンに傷をつけることができたのは意外です。
そして、ロクサナがグリジェルダと話していた計画とは?
ロクサナも何か考えていそうです。
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