こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は40話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
40話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 悪魔の囁き
「おい、お前たちも聞いたか?父さんが、今処罰の部屋にいるんだって」
ラントの状況に最も関心があるのは、彼の子供たち。
ラントが権威を失っただけでは足りず、処罰の部屋に閉じ込められたという信じがたい知らせは、異母兄弟たちに衝撃を与えた。
「え?本当に?聞き間違いじゃなくて?」
笑い話でそれに似た話を持ちかけた異母兄弟がいたが、まさか本当にそんなことが起こるとは誰も思っていなかったのだ。
「本当のことさ」
「ジェレミー!」
その時、兄妹の集まりに血の香りを漂わせたジェレミーが現れる。
「あなた、今までどこにいたの・・・?」
しかし、彼に質問を浴びせかけようとした人々は、すぐに黙り込むしかなかった。
中に入ってきたジェレミーが手に持っていた何かを玩具のボールのように投げつけたから。
赤い痕跡を残し、床を転がるものが何かを確認した異母兄弟たちが驚き、息を飲み込む。
「なんだ、これ!?」
「教育官だろ?まさか、お前が殺したのか?」
切られた首は彼らも知っている相手。
周りの空気が瞬く間に凍りつく。
「ああ、前から本気で殺したかったから」
ジェレミーは、「多くの教育官の中でも、ラントの命令で自分を集中的に教え、評価していた彼を真っ先に殺した」と話す。
耳を疑わせる話に誰もが驚愕し、気が気でなかった。
「この気狂いめ、頭がおかしくなったのか?廃棄処分されたくないなら、早く___」
「廃棄処分?はぁ・・・、処罰の部屋に監禁されている人間がどうやって?」
しかし、続くジェレミーに話を聞いた途端、空気を掌握していた混乱が一気に凝固する。
言葉に詰まった異母兄弟を見て、ジェレミーが血のついた顔に似合わない華やかな笑みを浮かべた。
「そうだ、今ふと聞いたんだけれど。ドアが開いていて、俺たちも処罰の部屋に出入りできるって言ってたよ。だから、父さんがどんな格好でいるかちょっと見物に行こうと思ってたんだけど、その前に・・・」
低い声が悪魔の囁きのように甘く心臓をくすぐる。
「残った教育官と執行官を処理しに一緒に行く人?」
アグリチェで生まれ育った子供たちなら、誰でも幼い頃に一度は想像したことのある夢。
彼らの命綱を握り、これまで気の向くままに一生を牛耳ってきた大人たちから抜け出すことを。
しかし、年を取るにつれてそのような欲望は次第に薄れていった。
ラントと教育官に服従することがあまりにも当然なことだと、生きている間に耳にタコができるほど聞き慣れていたから。
本当に殺してもいいのだろうか?
確かに、出来ないことではないだろう。
アグリチェでは強いものが法で、彼らを支配してきたラントは今や敗北者になって処罰の部屋に閉じ込められている、
アグリチェの主人は変わったのだ。
だからラントに従った彼の犬が一緒に駆逐されるのは当然のことではないだろうか?
突然、嵐のように押し寄せてきた現実感が込み上げてきた。
黒い毒蛇たちの目から、獣の眼光のような真っ青な輝きが溢れる。
深い喜悦が生臭さを漂わせ、戦慄で震える背筋を巻く。
音もなく引き金が引かれた。
彼らは弓を離れた矢のようにジェレミーについて行き外に飛び出していく。
まるでこの日を待っていたかのように。
その後ろ姿に躊躇いは微塵もなかった。
「えっ?それは本当なの?」
シエラは驚いた気持ちを抑えようとした。
しかし、動悸する心臓は簡単に収まらない。
さっき下女から聞いた言葉に、それだけ驚いたからだ。
当然だ。
彼女が聞いたのはアグリチェの絶対的な権力者だったラント・アグリチェがデオンによって監禁されたという知らせだったから。
だがシエラの考えでは、これには彼女の娘が絡んでいるに違いないと確信していた。
しばらく落ち着きなさそうに部屋をウロウロした後、彼女は決心する。
「今すぐにサナに会いに行きましょう」
シエラの女中ベスは困惑した様子で彼女を止めた。
「奥様、今は邸内が混雑しています。むしろ雰囲気がもう少し落ち着いて収まるまでお待ちいただいた方が___」
コンコン。
ドアの外からノックが聞こえたのは、まさにその時。
近くに立っていたシエラは、ベスを撒いて直接ドアを開ける。
彼女はその後、目に映った女性の姿にギョッとした。
「あなたは・・・」
ドアの外に立っている女性は、シエラに向かって丁寧に頭を下げて挨拶をする。
「ご無沙汰しております、奥様」
彼女はロクサナの影に似ているエミリー。
顔を上げたエミリーが再び口を開いてシエルに言った。
「ロクサナお嬢様の命により参りました」
タガが外れた子供たち。
これまでの鬱憤を晴らすかのよう出て行きましたね。
邸内が混沌と化していきます。
そんな中で、ロクサナが母親のシエルを呼んだ理由は?
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