影の皇妃

影の皇妃【123話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は123をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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123話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 急進的な考え方

席を外していたカリフが帰ってきた。

「今隣の部屋にクリスティーナさんが帰ってきたよ。早く行って」

「もうですか?」

エレナは驚いて問い返す。

人を送ったばかりなのに、あまりに早く到着したからだ。

「女神が探しているのだから、万事避けてくるのは当然だって」

愉快なクリスティーナを思い浮かべると、エレナの顔に自然と笑みが浮かぶ。

彼女はいつ会っても愉快で幸せな人だった。

「じゃあ行きますね。あ、先輩。討論会が終わったらザカリンさんとの席を用意してください」

「ザカリン?誰?」

馴染みのない名前が飛び出すと、カリフは公開討論会の参加者名簿を確認した。

紹介文には、「最近、首都広場で頻繁に集まる集会の演説家として平民の支持を得ている」ろ書かれていた。

「演説家なのか。この人にもオファーをするのか?」

「オファーだなんて。劇団ではないのですから、学識が優れているので話をしてみたいだけです」

「了解。それよりクリスティーナさんが待ってるよ。早く行こう」

エレナはうなずいて、急いで隣の部屋に入った。

ドアを開けて入るや否や、派手な孔雀の仮面を被ったクリスティーナが嬉しそうにエレナを歓迎する。

「L!いつぶりでしょうか?私はとても嬉しくて心臓が止まるところでした!」

「お元気でしたか?無理をさせてしまい、申し訳ありません」

「何を残念に思うのですか?Lが呼んでいるのですから、何をさておいても来ますよ!急だという話を聞きました。見てください。Lのために一つ一つ丹念に製作した新作ドレスです!」

マネキンの新作マーメイドドレスを見たエレナが感嘆の声を上げる。

「可愛いです。着るには勿体ないって思うくらいですね」

「そんなことを言わないでください。Lが着なかったら、誰も着れないです」

照れ臭い称賛にエレナは恥ずかしくなってしまう。

「クリスティーナさんは私を恥ずかしくさせる才能があるようですね」

「事実ですもの。さあ、着てみてください」

クリスティーナの助けで着替えると、以前よりもスリムに体に密着して体の屈曲を生かしていた。

その一方で、文様とパターンで一層高級感を生かして品格も与えている。

「素晴らしいです、L!どうしてこんなに完璧な人間がいるのでしょうか?感嘆しか生まれません」

クリスティーナの照れ臭い称賛で、途方に暮れていたエレナは部屋を出た。

廊下には鷲の仮面をかぶったカリフが。

「急いで。今、議論の真っ最中だよ」

二人は足を速めて公開討論会場に入場する。

 



 

楕円形構造の討論場では、仮面をかぶった10人の男性が熾烈に討論をしていた。

エレナは目立たないように、隅の座席に座ることに。

「あれはLなのでは?」

「ドレスがお洒落で高級に見えます。自然と目が移ってしまいます」

「今日は宴会に出席したいですね。貴族女性の徳目について話をしてみたいです」

討論の邪魔にならないかと気になったが、幸いなことに討論に差し支えるほどではなさそうだ。

「あそこのコウモリの仮面をかぶった男性がザカリンだよ」

名簿を確認したカリフが囁くと、エレナの視線はザカリンに固定された。

鋭い主張と反論が続く中でも、ザカリンは落ち着いている。

ややもすれば感情的に変質するかもしれないが、彼は冷静に理性を維持していたのだ。

「危ういわね・・・」

口数は多くないが、ハッキリと自分の主張を貫くザカリンを見て、エレナは内心でハラハラしていた。

時代的に先行した思想家であり、民衆の心を動かした演説家であることは確かだ。

けれど、一つ欠点がある。

それは、あまりにも急進的な性向を持っているということ。

彼が悲運の思想家であり演説家と呼ばれるようになったのも、そのような急進的な考え方の影響が大きかった。

結局、彼は貴族とガイア教団の憎しみを買ってしまい、異端に追い詰められて火炙りの刑を受けてしまうことになったのだ。

エレナは彼の死を望んでなどいない。

大公家を没落させるためには、ザカリンの支援が欠かせないのだから。

そして、彼の思想は帝国を変えようとするシアンの羅針盤になるだろう。

(彼を助けないと)

 



 

クライマックスを迎えた討論は予想外に呆気なく終わった。

切実な信仰心を持つ白鳥の仮面の男性が感情をコントロールできず、理性的な批判ではなく感情を前面に出した誹謗をしたことが原因だ。

「警告するが、言葉に気をつけた方がいいだろう。神格冒涜は許されない悪なのだから」

討論が終わったにもかかわらず、白鳥の仮面の男性は捨て台詞を吐いて帰っていった。

彼も学識と知識を兼ね備えた知性人であり、学界で名望の高い哲学者だ。

そんな彼があれほど激烈な反応を示したこと自体、国民にとってガイア教団の存在の大きさを知ることができるだろう。

参観者の反応も大きくは変わらない。

彼らもザカリンの主張に異議を唱えていた。

彼らにとっても、信仰と同じくらい不可侵の領域だったのだ。

 



 

エレナはザカリンをどう扱うのでしょうか?

表立って支持をすれば、サロンに来る人たちの反感を買ってしまうかもしれません。

ザカリンとどんな会話をするのか気になりますね!

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