こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は102話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
102話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side オルカ・フィペリオン
ロクサナがペデリアンを離れる数時間前。
オルカはすぐにフィペリオンに戻らず、ペデリアンの境界に隠れていた。
「今頃出発したかな?」
彼はリセルとカシスがペデリアンを離れるのを待っていたのだ。
オルカはユグドラシルの会議に出席する意思も、またフィペリオンに素直に帰る気もなかった。
このような危険なことをする理由は、当然ロクサナのため。
自分があれほど探し回った毒蝶の主。
これまでオルカは望む魔物を得るために、その主人を殺すことも躊躇なく犯してきた。
しかし、今回はたとえ殺して奪うことが可能だとしても、それをしたくなかった。
オルカは「毒蝶の主人であるロクサナ」という女性自体に、今まで人を相手に一度も持ったことのない途方もない興味と魅力を感じていたのだ。
ペデリアンの庭で毒蝶を使っていたロクサナの姿を思い浮かべると、今も背筋がピリピリする。
このような感覚は、オルカが普段魔物たちにだけ感じてきた感情だった。
自分でも信じられないことに、彼は毒蝶だけでなく、その主人である彼女も一緒に欲しくなった。
しかし、よりによって青の貴公子の女性だなんて、相手があまり良くない。
「私が堂々と色仕掛けを使って誘惑したのに・・・」
ペデリアンを離れる前にロクサナと交わした会話を思い出すと、自然と眉間に皺が生まれる。
自分に興味がないとハッキリ言われるなんて。
考え直しても不愉快だった。
しかしオルカは、欲しいものは必ず手に入れる男だ。
そのためには、一旦ロクサナをペデリアンの外に引っ張り出さなければならない。
「会議の日程に間に合わせるには、遅くとも今日の日が暮れる前までにユグドラシルに出発するだろう。夕方頃に動いてみようか」
ロクサナがカシスの保護を受けていないとき、オルカは彼女を外に誘うつもりだった。
もし状況が不如意ならば、もう一度城門を越える危険を甘受する考えも。
もちろん、どれだけ計画を徹底的に立てても、ペデリアンの城に侵入するのは容易なことではない。
しかし、リセルとカシスが席を外した隙なら、一度は試してみる価値があった。
数時間後、ロクサナがベルティウムに行くために自分の足でペデリアンを出ることを知っていたら、当然このような苦労はしなかったはずだが。
オルカは顔をしわくちゃにしながら、噛んでいた干し肉を吐き出す。
「ペデリアンで豪華なものを食べていたから、全然食べれないな」
彼はペデリアンで食べた料理を思い出しながら舌鼓を打つ。
すると、奇妙な感覚がオルカの後ろ足を掠めて通り過ぎた。
まるで・・・、何かが彼に後ろに寄り添って立っているような感覚。
一瞬で、全身の産毛が鋭敏に逆立ち、腕に鳥肌が立った。
しかし、そんなはずがない。
さっきまで何の気配も感じられなかったのに。
ヒュッ!
振り返ろうとした瞬間、鈍い力がオルカの首に後ろを容赦なく殴りつけた。
彼は足音も出せず意識を失う。
side カシス・ペデリアン
不意に急所を殴られたオルカは呆気なく気絶する。
カシスは彼を冷たい目で見下ろした。
「気配を消す呪術陣か」
オルカに向けたカシスの視線は終始一貫して冷たい。
ただでさえオルカはペデリアンの中で、ずっとカシスの目に障ることだけを犯した。
ましてや、今回は境界にこっそり隠れているのを発見したので、カシスの機嫌が悪くなるのも当然だろう。
実際、カシスはオルカがフィペリオンに素直に帰ると言った時も信じていない。
最初からロクサナのいる別館に近づこうと躍起になっていた彼のことだ。
それだけではない。
ロクサナを露骨に誘惑したという事実もイシドールを通じて伝えられていた。
今回の意図も明らかだろう。
自分が離れている隙を狙っていたのは明らかだった。
「せっかく丁寧に送り出したのに、こんな真似をするなんてね」
オルカの体から取った装身具の宝石が、カシスの手の中で無惨に壊れていく。
その瞬間、オルカとマムルの間の刻印が一気に切れた。
魔手師なら誰もが血の涙を流すことだろう。
フィペリオンで使用する宝石は特殊制作のものだ。
一般的には外部的な理由で破損する危険性が極めて低い。
しかし、カシスはオルカが持っている宝石をすべて素手で破壊した。
もしオルカに意識が残っていたら、カシスの残忍非道な蛮行に泡を立てて気絶していただろう。
宝石をすべて破壊し、オルカを見下ろすカシスの顔には、一点の罪悪感も込められていない。
今オルカがこのような結末になったのも、彼自身が自ら招いたことだ。
素直にフィペリオンに戻れば、今ここで自分に遭遇することはなかったのだから。
カシスはオルカをこのまま魔物生息地に捨てたいという衝動を感じながら、足元にいる彼をじっと見下ろした。
しかし、オルカ・フィペリオンがペデリアンで目撃されたことを最後に行方不明になった時に訪れる反響と、それによって起きる面倒なことを考えれば、それは良い方法ではない。
「運の良いやつだな」
カシスは舌打ちしながら、オルカに再び手を伸ばす。
場面は変わってオルカの視点に。
彼はロクサナの事を諦めていなかったのですね。
カシスによって即座に処理されましたが・・・。
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