こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は116話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
116話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 後園のベルティウム
「ダンテ、これ飲んでみる?」
ダンテはニックスが差し出したものを見て傲慢な表情を浮かべる。
「いくらあなたでも私を毒殺することまでノエル様は許さないでしょう」
彼の目の前に突きつけられたのは毒の入ったお茶。
ニックスの手にあるお茶だけでなく、トレイの上にある各種デザートにも少量の毒が入っていた。
「残念、ここで死んでもいい人間は君だけだから、君が食べて効果を確認してくれればいいのに」
「死んでもいい人間だなんて、すごく侮辱的な発言ですね」
「この建物にいる人間は君とノエルだけなのだから、これをノエルに食べさせるわけにはいかないじゃないか」
「だから私なら食べてもいいと?」
「本当に死ぬほどの量は入っていないよ」
ニックスの厚かましい言葉に、ダンテは後の祭りを感じなければならなかった。
「今からでも他の方法を探してみましょう」
ニックスが用意した薬は少量だけでも効果が確実なことで有名だ。
ところが、なぜかロクサナには通じない。
ニックスとしては非常に怪訝で困惑することだった。
「彼女、今ノエルと一緒にいるんだよね?」
「ええ。一緒に花園に行くのを確認しました」
現在、ベルティウムはロクサナに表れる脅威を与えてはいない。
ロクサナが彼女の意志でベルティウムに残ることを選択することを望むノエルのとんでもない夢のためだった。
「変だよね。毒を昨日の2倍も注ぎ込んだのに、どうしてあんなに平然としているのかな?」
ニックスはトレイの上のデザートを見下ろして悩んだ。
やはりこの前、アグリチェの近くで会った男をすぐに殺さず、ロクサナに対する他の情報も少し掘り下げればよかったという気がしてきた。
小さく舌を巻いたニックスが皿の上のクッキーを持った後、席から立ち上がる。
「ちょっと待ってて。後園に行ってくる」
「え?急にどうしたのですか?」
ダンテは眉をひそめて首を傾げた。
しかし、ニックスはすでに遠ざかっている。
「ちょっと待て、ニックス!」
切羽詰まった呼び声にもニックスは飛ぶように軽く走り、瞬く間にダンテの視界から消えた。
結局、ダンテが再び彼を発見した時には、すでに息が切れて気絶する一歩手前の状態。
そして続いて視野に入ってきた光景を見て、彼は思わず目を瞑ってしまう。
「うっ・・・!」
「うーん、まだ反応がないね。もう少し待ったほうがいいのかな?それとも、もう一つ食べてみる?」
ニックスの明るい声が頭上に差し込む白い日差しの中に浮かんだ。
ニックスは男の首を掴んで、彼の口に毒入りクッキーを押し込んでいた。
男はそれを食べないようにもがいていたが、ニックスの愚かな力の前では意味を持たない。
その後、ニックスから抜け出そうとしていた男の体から力が抜け始めた。
それを見たニックスの目が光り輝く。
「何だよ、これ。効果抜群じゃないか」
しかし、副作用も少なくなかった。
男は口に泡を立ててふらつき始める。
「これはどういうことだ!」
その時、男の後ろから怒りのこもった声が飛んできた。
ニックスの視線はその音に沿って前に向けられる。
ニックスが手を離すと、首を掴まれていた男が藁のように力なく倒れた。
「お前・・・!一体何を食べさせた!?」
花木に隠れてよく見えなかったが、後園に繋がった道の端にこじんまりとした建物が一軒ある。
ニックスを発見し、その中から抜け出した人々がザワザワと集まってきていた。
その後、彼らは床に倒れた男を見て驚愕する。
「別に。ただ確認することがあっただけさ」
ニックスは大したことのないように話す。
動揺しながら怒る人々とは反対に、ニックスは毒の効果を直接確認できてスッキリした状態だった。
「大丈夫、死ぬほど危険な薬じゃないよ。まあ、下手したら痴呆くらいにはなるかもしれないけど」
もちろんそれはニックス基準での親切。
遠くからその姿を眺めていたダンテは、頭痛を感じてしまった。
この事態を一体どう収拾すればいいのか考えると、じわじわと頭が痛くなってしまう。
現在、ベルティウムは2つの領域に分けられていた。
後園と繋がったこの場所はベルティウムの血を引く人々が住んでいる。
本来彼らはノエルのいる本館で過ごした人たちだ。
しかし、いつからかノエルは血による繋がりより自分が作った人形に偏った愛情を注ぎ始めた。
そのため、他のベルティウムの人々は日増しに増えていく人形に押され、後園にある建物に生活の基盤を移すことになったのだ。
ノエルとダンテ以外の人間が見当たらないなと思ったら、そういった事情があったのですね。
思わぬ形で別のベルティウムの人々と出会うことになりました。
ニックスはどうするつもりなのでしょうか?
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