こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は159話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
159話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 有力貴族との交渉
欲を出してボロニー伯爵ともう一曲踊れば、リアブリックの疑いの溝は深まるだろう。
(急がないことにしよう。まだ時間はあるのだから)
シアンを説得しいて皇太子妃選出式を開催した理由もこのためだ。
貴族たちを揺さぶり、リアブリックを失脚させるための時間を稼ぐため。
「伯爵様、次にお会いする時は、私の提案に対する返事を聞かせてほしいです」
「次とはいつのことでしょうか?」
ボロニー伯爵の態度が積極的に急変する。
エレナが彼の胸に火をつけたので、彼は何でもやるように振る舞った。
「もうすぐビオラ伯爵の誕生日パーティーがあります。それに参加して席を輝かせてください。それじゃあ、私はこれで」
背を向けるエレナの胸はスッキリした。
大公家が握らせてくれた身分と爵位を掲げてベロニカを獄中させるという事実が、彼女にとってこの上なく痛快だったから。
これからが始まりだ。
エレナは自分がやられたようにベロニカを壊すだろう。
二度と再起できないよう徹底的に。
演奏が終わると、誰が先と言わず、ボロニー伯爵とエレナは挨拶を交わして背を向けた。
社交のための関係上、それ以上の関係には見えない。
再び一人になったエレナのそばに多くの貴族が集まる。
貴族たちは将来皇太子妃になるかもしれないエレナと踊る栄光を享受したかったし、令嬢たちは何とか彼女の懐に潜りたかった。
エレナは犬たちの中から最もハンサムな貴族を選んでダンスの申し込みを受け入れる。
(リブの疑いを避けるには仕方がないわ。あと何曲か踊るしかない)
リアブリックは露骨にエレナを疑っており、ボロニー伯爵との接触にも注目しただろう。
もしエレナがその後誰とも踊らなければ、さらにボロニー伯爵とエレナーの関係を深く掘り下げていたはず。
リアブリックの疑いを分散させるためにも、エレナはより多くの貴族と踊る必要があった。
飾り気のない笑みを浮かべてダンスを踊っている間も多くの言葉を交わす。
ほとんど栄養価のない言葉だったが、それさえも必要な瞬間がある。
特定の誰かと接触したのではなく、不特定多数とダンスをしたという事実を表し、リアブリックの疑いに混乱を与える必要があるためだ。
そんな中でもエレナは次のことを考えていた。
反対側の貴族の群れで豪快に笑っている男が視野に入る。
(ノートン子爵)
今年20代後半の若い領主である彼は、新興貴族の一人で帝国東部に金鉱を所有している。
豪快に見える外見とは裏腹に陰険で凶悪な男だ。
エレナが覚えている彼はずる賢い手腕を持っていた。
領地内で金脈が発見されると、自ら大公家を訪ねて頭を下げた。
金鉱を開発すれば上納金を出すはずなので、周辺領地の脅威から保護されることを求めたのだ。
そのような素早い措置のおかげで、周辺の脅威から脱したノートン子爵は、領地内の金脈を開発し、莫大な富を手にし、東部地域で指折りの影響力を持つ貴族に成長した。
しかし、人間の欲に終わりはない。
大公家の陰で力を育てたにもかかわらず、人より多くの上納金を払うという現実にますます不満が積もっていたのだ。
東部地域で指折りの貴族になってから、受け取ることなく大公家に払う莫大な上納金が勿体ないという気がし始めた。
エレナは貴族の群れに紛れ込むフリをしてノートン子爵の近づいた。
領地の特産品である金に関するテーマで対話の扉を開き、彼の好感を積むことはそれほど難しいことではなかった。
意図通りノートン子爵とダンスに成功すると、エレナは本題を切り出す。
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「リアブリックの失脚ですか?」
エレナの破格的な提案を受けたノートン子爵の反応も大きくは変わらなかった。
自身に利益となれば悪魔とも手を握る部類が貴族たちなのだから。
「東部貴族の世論を集めてください。派閥内の貴族たちが口を揃えて責任を負うべきだと言えば、いくらお父様だとしてもリアブリックを囲むことはできないでしょう」
最初は半信半疑だったノートン子爵もエレナの説得にうなずく。
計算が早いだけに、将来大公家の後継者であるエレナに従うのが長期的に良いと判断したのだ。
「それでは子爵様、次はビリオン子爵の舞踏会でお目にかかりましょう」
エレナはボロニー伯爵と会うことにした日ではなく、別の日にある舞踏会で会うことにした。
それはリアブリックの疑いを避けるため。
ノートン子爵と別れたエレナは心身の疲れを感じた。
リアブリックの露骨な監視の中で貴族たちと接触するというのは容易なことではないからだ。
(残るはフアン男爵を引き込めば・・・)
着々と外堀から埋めていくエレナの計画。
貴族たちの意見が合致してリアブリックを追い込めば、彼女も無事では済まないでしょう。
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