ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【150話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は150をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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150話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 明白な嘲笑

「ど・・・、どうやって・・・?」

ダンテが何とか声を出す。

「ロクサナがカシス・ペデリアンと一緒に行ったということか?」

質問に対する答えの代わりに、もう一つの問いがダンテの耳の舞い込んだ。

ところで質問が何か変だった。

ロクサナとカシス・ペデリアン?

慌ただしい中でも、その名前は鼓膜に刻まれるように鮮明に刺さる。

ダンテは耳に流れた問いを振り返りながら、ぼんやりと陰影になった目の前の顔を視野に入れようと努力した。

そしてついに正面から自分を見抜くように直視している鮮やかな赤い瞳と視線が合った瞬間・・・。

「デオン・アグリチェ・・・?」

「そういう意味だな」

ばたり。

デオンの手がそのままダンテの首を折る。

その後、手の中で力を抜くと、先ほどまでデオンに掴まっていたダンテの体が、弦が切れた人形のように床に崩れ落ちた。

温もり一つない赤い瞳が、息切れしたばかりの死体を冷たく見下ろす。

デオンの体内で溶岩のような熱い炎が激しく吹き荒れ、やがてこの上なく冷たく凍りついた。

デオンは未練なく席から引き返す。

彼の背後には黒い影が長く垂れ下がっていた。

それはまるで巨大に口を開けている真っ黒な暗黒のように。

 



 

ニックスの期待とは裏腹に、その後シルビアは再び彼を訪ねてこなかった。

その事実が少し残念で、もしかしてロクサナとカシスが自分の意図に気づいたのではないかと思い、少し不吉な気分になる。

「こんにちは、ニックス」

しかし、再会したロクサナからは何の気配も窺えなかった。

「この前より調子が良さそうね」

いつものように高雅な、しかしニックスの目には邪悪に見えるだけの彼女の美しい顔からはそんな感情も表れなかった。

「思ったよりも地下監獄があなたの体質によく合うみたいね」

今日もロクサナは、それこそ耳が溶けそうな甘い声でニックスの感情を逆撫でする言葉を口にする。

彼女は鉄格子の前に用意された椅子にゆっくりと足を組んでニックスを見下ろした。

すると、非常に当惑した言葉を切り出してくる。

「私がここにあなたを訪ねるのは今日が最後よ」

「え?」

「だから気になることがあれば聞いてちょうだい」

清らかな声が耳に響いた。

「今なら答えてあげる用意もあるから」

ニックスはロクサナを眉をひそめた顔で見つめる。

「君の口から出た言葉は何もいらない」

何気なく口から飛び出しそうになった質問がいくつかあったが、ニックスはそれを飲み込み、代わりに半分虚勢混じりの言葉を吐き出した。

「君が何を望んで私を拉致したとしても、ベルティウムがじっとしていないに違いないから」

「拉致だなんて、面白いことを言うのね」

その言葉にロクサナがニヤリと笑う。

「思ったより頭が悪いのか、それとも現実を受け入れたくないのか、どっちなの?」

明白な嘲笑にニックスの目つきが刃を抜いたように一層鋭くなる。

だが、ロクサナの前で感情的な動揺を見せたくなかったため、彼は反応せずにただ冷たく向き合った顔を眺めるだけだった。

「あなたを助けにくる人はいないわ、ニックス」

しかし、相次ぐ彼女の言葉には無反応で一貫できなかった。

 



 

「私はただベルティウムで廃棄扱いされて処分される直前だったあなたを助けて連れてきただけよ」

「デタラメを言うな!私がそんな馬鹿げたことを信じると思っているのか!?」

「どうしてあり得ないと思うの?」

ニックスが鋭く冷たい反応をしているにもかかわらず、ロクサナは終始一貫して落ち着いた態度だ。

その態度を見てニックスは心の中に小さな不安が広がるのを感じざるを得なかった。

「あなたはベルティウムに正式に招待されて訪問した私を殺そうとして、しかもその場面を他の家門の人にバレたりもしたのに」

その瞬間、ニックスの体がぎくりと動く。

(そう、よりによってあの時ペデリアンの青の貴公子がベルティウムに来るとは誰も思わなかった)

ニックスもこの地下監獄で目覚めて以来、何度も繰り返して振り返った記憶だ。

彼が気絶する直前に突然現れた銀髪の男は、明らかに青の貴公子であるカシス・ペデリアンだった。

かつてロクサナを探しにペデリアンに行き、魔眼で城門の奥を覗き込んだ記憶のある顔。

あれもまたロクサナの計略ではないかと思ったが、あの時にチラッと見た彼女の顔にも驚きが浮かんでいたのを見れば、それは違うようだった。

「ニックス、ダンテが最後にあなたに何と言ったか思い出してちょうだい」

ただでさえ低いロクサナの声が囁くように一層小さくなる。

ニックスは思わず息さえ殺して、それに耳を傾けてしまった。

ロクサナの声には無意識のうちに注意を集中させる奇妙な力があったのだ。

『ニックス、あなたは本当にロクサナ様を攻撃したのですか?』

『知ってはいましたが、本当に救済不可能ですね』

耳元にひんやりと響いた声と温情のない視線。

それがニックスが気絶する直前に最後に向き合った光景だ。

 



 

デオンはいつの間に侵入したのでしょうか?

そして呆気なく死んだダンテ。

ベルティウムの頭脳が消えたことで、ベルティウムはどうなるのでしょうか?

ダンテの死を知ったノエルの反応は?

そして、ニックスを精神的に追い詰めていくロクサナ。

ニックスの結末にも注目ですね!

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