こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は192話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
192話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- シアンの役割
(エレナ、君は分からないだろうね)
次にシアンが演じる役割は餌。
皇太子の身分を持つシアンだけができることで、大公家の神経を分散させる役割だった。
「今すぐにでも君の元に駆けつけたいことを我慢している私の心情を」
今からでも秘密通路を利用してエレナが無事か確認したい。
できれば彼女が無事に脱出できるように駆けつけて助けたかった。
しかし、そうすることができないため、この切実さを飲み込むしかない。
シアンが本宮の裏に位置する別宮に到着すると、皇居近衛隊員が並んでいた。
皇居近衛大将が最初に礼を尽くすと、近衛隊員たちが一斉にシアンに向かって挨拶をする。
「準備は?」
「全て終わりましたが、本当に狩りに行くつもりですか?今は競合の___」
皇居近衛大将ジェラードの問いにシアンは頷く。
「私には関係ないことだ。皇居にいても胸が苦しいだけなのだから」
「・・・」
シアンはジェラード周辺の他の騎士にも聞ける大きな声で話した。
徹底的に計算された行動だ。
近衛隊員たちが上層部の貴族たちにシアンが騒いだ言葉を報告しろと。
突然狩りに出たシアンの行動に正当化を付与するためだ。
「行くことにしよう」
「はい。全員、殿下に従え!」
秀麗なたてがみを靡かせる白馬に乗ったシアンが先頭に立って別宮を出ていく。
「公女に靴を持って来いと言われたんですって?」
リアブリックの問いに馬車を追跡して帰ってきたルーカスが頷く。
「馬夫の話ではそうです。公女が足を踏み外して靴の踵が折れたと言って急いで持ってこいと言ったそうです」
リアブリックは眉をひそめた。
今日が皇太子妃選出式であることを勘案すれば、世話をするアンやメイが予備の靴を持ってこなかったはずがない。
それにもかかわらず、大公家に戻って新しい靴を持ってこいと言った?
辻褄が合わない。
「何か企んでいるに違いありません」
リアブリックはイライラして爪を噛む。
大したことではないので見過ごして失敗したのが一度や二度ではない理由だった。
「私も釈然としないのですが、焦りすぎでは?」
「いいえ」
やられてみないと分からない。
薄っぺらに見えるエレナの行動の向こうには、常にリアブリックより一歩先を行く高段者の策が隠れている。
「皇居に入って真偽を把握しなければなりません」
リアブリックはすぐにでも馬車から飛び出すようにお尻を上げた。
「落ち着いてください。私が確認してみます」
「今すぐ皇居に行きなさい。些細なこと一つも突きつけてはいけません。一つも欠かさず私に報告してください」
「分かりました」
リアブリックの頼みを受けたルーカスが直接体を動かそうとした時だ。
大公家所属の騎士団一人が馬車のドアを叩いた。
「どうした?」
ルーカスがドアを斜めに開けて尋ねると、騎士団員が緊迫した声で報告する。
「今、別宮の方に皇太子殿下が出てきたそうです」
「何をするつもりだ?」
表情を固めたルーカスはリアブリックを見た。
リアブリックも慌てた様子だ。
事前に調べたところによると、シアンの外出は予定にない。
「追跡してください!早く!」
「ですが・・・」
ルーカスは言葉を濁した。
相手は皇室だ。
騎士団員を同行して追跡した事実が発覚すれば、ややもすると困る可能性もある。
「離脱者がいるかだけ確認すればいいです。それさえもできないのですか?」
リアブリックの声が鋭く変わった。
漠然としていた不安感が現実になり、焦りはピークに達した。
命令を受けた騎士団員が急いで動く。
ここから離宮までの距離を勘案すれば、遅滞する暇がなかったためだ。
それはルーカスも同じ。
表情には焦りが滲み出ている。
「私も動きます。皇室の事情を把握した後、すぐに戻ってきます」
「急いでください」
ルーカスも去った後、馬車の中に一人残されたリアブリックが爪を噛みちぎった。
シアンのエレナへの想いが深いです。
シアンの行動がエレナの脱出への成功に役立つと良いですね!
一方で、リアブリックもエレナの行動を監視しています。
エレナが脱出できるかどうか緊張してきました!
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