こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は191話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
191話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 青臭い挑発
しばらくして今後はカシスが先に口を開いた。
「今度の懇親会に参加しないかもしれないと思ったのに意外だね」
彼の口から通りかかった言葉に、オルカは微かに目つきを動かす。
「ほう、どうしてそんな考えをされたのでしょうか?」
余計な考えか分からないが、なぜかカシスの言葉がペデリアンでオルカが襲撃された事件を暗示しているように感じられたのだ。
「元々こんな集まりが嫌いだったのでは?」
「ああ、そういう意味だったのですね。まあ、それは確かにその通りです」
しかし、続くカシスの反応は淡々としており、彼の表情からも何の怪しい点も発見できなかった。
オルカは口を捻って唇を離す。
「ですが私は美しいものが好きなので、今回の懇親会に参加できたことに十分なやりがいを感じています」
どこか微妙に感じられる言葉にカシスの視線が横滑りした。
「ユグドラシルがこんなに美しい花畑だと知っていたら、もっと早く訪れていたでしょう」
そんなカシスを見て、オルカは顔に一層濃い笑みを浮かべる。
「もちろんその中で一番美しいのは、この前までペデリアンの中に泊まっていた蝶でしょうが・・・、今は鳥籠の外に出てきましたから、新しい主人に捕まらないよう格別の注意が必要ですね」
「・・・」
馬鹿でない以上、オルカの言葉に内包された言葉が何なのか分からないわけにはいかない。
対応する価値もない青臭い挑発だった。
カシスは表情と同じくらい平然とした声を出した。
「どこへ飛んで座るかは、完全に蝶の心次第ではないか。そもそも自分を所有物扱いをする者を選ぶような気もしないが」
「・・・」
カシスの棘のある言葉にオルカは眉をひそめる。
彼は心の中で陰惨に思った。
(自ら私の手に入らないなら、強制的に捕獲するしかないだろう)
その間に、目的地である会議場に到着する。
「白の魔術師」
カシスは前にドアを押し退けながら低い声で呼んだ。
「これは老婆心から言う言葉だが・・・」
そして続く言葉を聞いて、オルカはこれ以上平静を保つことができなくなる。
「これからは魔物狩りに出る時、気配除去呪術と気配感知呪術を同時に使った方がいいと思うのだが」
オルカは足先からひんやりと血が冷める気持ちを感じながらドアの前で止まってしまう。
「もちろん、呪術に依存し過ぎること自体があまり良い方法ではないがね」
重いドアを押すと、継ぎ目から鋭い摩擦音が鳴る。
「そんな基本的な熟知すらできないのを見ると、魔術師としての威名が虚言ではないかと思われるよ」
耳に滲んだカシスの声はとても穏やかだったが、それを聞くオルカの心はそうすることができなかった。
オルカは固くなった足を止め、視界に映ったそびえ立つ背中を見る。
「それは・・・」
すぐに彼の乾いた唇が固く動く。
「青の貴公子、本当にあなたがあの日私を・・・」
カシスがオルカの方を振り返った。
彼の顔は依然として落ち着いている。
しかし、まさにその瞬間、カシスから広がった威圧的な気運が一気にオルカを飲み込んだ。
先日、ペデリアンの森で彼を襲った巨大で黒い影の残像がその上に重なった。
続いてカシスの顔に重ねられた三日月のような笑顔は、真冬の空のようにとても冷たく乾いており、オルカの背筋をゾッとさせる。
「ユグドラシルにいる間、どうか楽しい時間を過ごせたらいいね、オルカ・フィペリオン」
「面白いことをしているわね」
ロクサナは毒蝶が繋いでくれた光景を見ながら、持っていたシャンパンで軽く喉を潤す。
しばらくは大人しくしていると思ったら、他の異母兄弟たちが結局新しいオモチャを見つけたようだ。
グラスの光が反射した鮮やかな赤い目に、ある瞬間はっきりとした輝きが通り過ぎた。
「姉ちゃん」
その時、いつの間にかそばに近づいてきたジェレミーが彼女を呼ぶ。
「どうしたの?」
ロクサナが心の中で何を考えたのかというように優しく微笑んで尋ねると、ジェレミーの顔がもう少し近くで傾く。
その後、彼はこっそりと周りを見回して話した。
「赤の首長とその息子。さっきもずっと俺たちを注視しているようだったけど、今は部屋に戻ったのか見えないね」
そして続いた言葉にロクサナの瞳が微かな異彩で輝く。
「姉ちゃんも、何気にガストロのことを気にしてたじゃない?」
周りを見回していた青い瞳は再びロクサナに戻ってきた。
「それで一応俺もずっと見守っているけど・・・、もし俺にできることがあったらいつでも言ってね」
ロクサナは衝動的にジェレミーの頭に手を置く。
「姉ちゃん?」
ジェレミーは整頓された髪を乱されたにもかかわらず、彼女の手を避けなかった。
弟の勘が鋭いのは前から知っていたが、ユグドラシルに来て慌ただしい中でもこれほど周辺を把握できるなんて素晴らしかった。
最近、ジェレミーは他の家門の首長とも違和感なく自然に交流して会話をしている。
それに先ほど毒蝶を通じて見た光景でもそうだし、ユグドラシルに来てしばらく見守った結果、ジェレミーはアグリチェの人々をもうほとんど手に握っているようだ。
無邪気な腹違いの兄弟たちにあれほど顔色を伺わせることができるなんて、彼の成長が改めて誇らしく感じられ、褒めてあげたくなったのだ。
ロクサナに関して言及したオルカを威嚇するカシス。
彼女が関わると容赦ないのは相変わらずですね。
弟の成長を嬉しく思って頭を撫でるロクサナ。
シルビアがこの光景を見たら、ますますジェレミーに嫉妬するのではないでしょうか?笑
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