こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は236話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
236話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ベロニカ主催のティータイム
「・・・」
無理やり笑っているが、シュヴァルツの気分は最悪だった。
ベロニカの派閥に入った事実を誇示するためのティータイムから徹底的に疎外されたのだから。
それよりもっとイライラするのは、今ティータイムに来た令嬢たちより流行やファッションなどそれなりに自負心を持っていた分野で遅れをとったことだ。
「あ、そうだ。公女殿下は開催されるティータイムに招待されたんですって?」
「ええ、そういえば2日後ですね」
さっきのことで顔色を伺っていたレオナが話題を変えた。
すると、令嬢たちが待っていたかのように一言ずつ付け加える。
「わぁ、羨ましいです。公女殿下に招かれるなんて・・・」
「大公家邸宅は皇居よりもっと立派だそうですね?行ってきたら、ぜひ話を聞かせてください」
おかげでシュヴァルツの口元に本当の笑みが浮かんだ。
「ティータイムの北方から来た商人も招待したそうです」
「本当ですか?」
「はい、帝国で唯一大公家と取引をするそうです」
「わあ、そんな商人なら珍しい宝石もたくさん持っているでしょう」
「そうだと聞きました。ですので、私も楽しみにしています。帝国でもなかなか見られないものを手に入れる機会はあまりないじゃないですか?」
対話の中心に立ったシュヴァルツがベロニカとの関係を誇示し、自慢を並べ立てた。
人は本当にずる賢く、令嬢たちは目を丸くして相槌を打ち、嫉妬深い視線を送る。
(どうせサロンより大公家の方がいいんじゃない?)
内心、ベロニカについて行ったのが良い行動だったのか不安だったシュヴァルツが気を引き締めた。
皇室の上が大公家という言葉が訳もなくあるではないか。
自身を取り戻したシュヴァルツは生き生きとティータイムをリードする。
しかし、そんな彼女の自信が壊れるのにそれほど長い時間はかからなかった。
ベロニカのティータイムに招待されたシュヴァルツは、自分が思っていたことと大きく違うことに気づいた。
皇居に次ぐとされる豪邸の規模には驚いたが、それだけだ。
ゴシック様式は上品な味があるが、目を引く格好よさは感じられない。
(サロンの別館の方が、遥かに雄大で優雅に建てられている)
比較しないようにしても巨大ドームの形で建てられたサロンがあまりにも印象深かっただけに感動がない。
(応接間の家具もちょっと・・・)
静かで落ち着いた雰囲気を与えたが、あまりにも昔のようだった。
それに比べてサロンは・・・。
帝国最高の大工として崇められているガフと弟子たちがサロンに備え付けられたすべての家具を製作したと聞いた。
洗練されていてアンティークならではの華やかさが込められたのも本当に素敵だった。
その時だった。
特に体つきの線を生かしたマーメイドドレスを着たベロニカが微笑を浮かべて来客をお迎えしたのは。
好みに合わせてお茶かコーヒーを注文し、デザート専門のシェフが出してきたケーキを食べながら対話の場が開かれる。
(不便だ)
シュヴァルツは合わない服を着たかのように居心地が悪かった。
その理由はベロニカにある。
彼女は内心、今回の機会をベロニカに近づけるきっかけにしようとした。
ベロニカは大公家の唯一の後継者。
自分一身の安危だけでなく、婚家や家門のためにも肯定的だと考えた。
しかし、いざ蓋を開けてみると、全くそうではなかったのだ。
(ちゃんと話しかけられない)
権威的でありながら高圧的なベロニカの雰囲気は、むやみに眺めることさえできない。
明確な垂直関係であるため、なおさらだ。
それはシュヴァルツだけではなかった。
ベロニカの追従者の大多数がシークレットサロンを出入りし、それなりに自由奔放な考え方と文化に染まった貴族たち。
そのため、このような垂直関係が強要され、形式にこだわるティータイムに大きな興味を感じられなかった。
(面白くない)
サロンに行けば、もっと有益で良い情報も多いのに。
(サロンの話を持ち出すこともできないし、言葉に気をつけなければならないから、とてももどかしい)
そぶりは見せないが、令嬢たちの本音はそれほど違わなかった。
ベロニカは時間を確認し、微笑んで口を開く。
「もうこんな時間になりましたね。大公家と100年以上取引した北方の商人が来ました。彼が扱う高貴な貴金属と宝石を階下に並べていますので、一緒に観に行きましょう」
半分死んでいた令嬢たちの瞳は生き生きとする。
今日のティータイムのハイライトに等しい時間がついに訪れたのだ。
ワクワクする気持ちでベロニカについていく。
ガラスのショーケースの中に入った貴金属と装身具を見た令嬢たちは、取り憑かれたようにそこに向かった。
ベロニカ主催のティータイム。
今のところは不況のようですが、北方の商人はどんな宝石を持ってきたのでしょうか?
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