メイドになったお姫様

メイドになったお姫様【25話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「メイドになったお姫様」を紹介させていただきます。

今回は25をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【メイドになったお姫様】まとめ こんにちは、ピッコです。 「メイドになったお姫様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となって...

 




 

25話 ネタバレ

メイドになったお姫様【24話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「メイドになったお姫様」を紹介させていただきます。 今回は24話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 自分が望むことのために

「皇太后様、アリスお姫様が忙しいことがあって、今日も来られないそうです」

その言葉に皇太后の眉がしかめられた。

皇太后の命令にアリスが来なかった時、最初はそういう日もあると思った。

しかし、それが2回、3回続くと腹が立ち始める。

「私があなたをどれだけ可愛がっていたか・・・」

皇太后も最近の状況を知っていた。

皇太后のおかげで皇居でアリスの立場は大きく上がっていた。

すると、まさにこのようだ。

ものすごい裏切られた気持ちが押し寄せてくる。

利用して捨てる皇居のすべてに幻滅し、宮殿に閉じこもっていた皇太后は信じていたのだ。

アリスだけは純粋に自分を訪ねてきたのだと。

しかし、そうではなかった。

「やはりあなたも甘い汁を狙って私を訪ねてきたのか」

そこまで考えが届くと、我慢できない怒りがこみ上げてくる。

皇太后がはっと席から立ち上がった。

「ルビー宮ヘ行くわ」

皇太后の侍女たちは慌てて彼女を支え、ルビ一宮に向かう。

わざわざ訪問するという伝言は送らなかった。

あらゆる理由を挙げて、皇太后宮に来なかったアリスの実体を目で見るためだ。

「きっと他の人たちと楽しく遊んでいるか、いい方向に転がっているだろう」

そうしては、突然現れた皇太后を見て、顔が青ざめて、悪かったとわんわん泣くだろう。

もちろん絶対許さないつもりだった。

しかし・・・。

「・・・」

ルビ一宮に入った皇太后は話を続けることができなかった。

アリスが血の気が消えた青白い顔でベッドに横になっていたためだ。

まるで死んだ人のように。

 



 

皇太后が震える声で尋ねる。

「い、いったいどういうことだ。この子・・・か、顔がどうしたの」

アリスのそばにいたシアナが答えた。

「申し訳ありません、皇太后様。お姫様がやっとお休みになったので、私が代わりに答えます」

「・・・」

「実は一週間前からお姫様の体調が悪くなりました。なので、皇太后様にお会いすることも出来ませんでした」

「どこが悪いんだ!」

シアナはしばらくためらった後、答えた。

「毒を召し上がりました」

「・・・」

皇太后の心臓がドーンと落ちる。

皇太后がよろめきながら言った。

「もっと詳しく状況を説明してみなさい」

「食事後に食べたデザートに毒が入っていました。幸い医師の話では致命的な毒ではないので、お湯を飲んで数日休めばよくなると言っていました」

「・・・」

お互いが死んで殺すここで、毒は水よりありふれたものだ。

そのため、微弱な毒はほとんど効果がないのと同じ。

皇族は幼い時から毒に体を適応させる訓練を受けるからだ。

シアナは暗い顔で話し続ける。

「ですが、アリスお姫様はそういう訓練を受けていないせいか、なかなか快方に向かないんです」

皇太后のしわだらけの手がぶるぶる震え始めた。

死んだ娘が思い浮かんだ。

彼女の娘もあのように死んだ。

湯飲みにあった毒を飲んで、一日一日乾いていき、ある日目を開かなかった。

その時、微弱な声が聞こえてきた。

「・・・お婆様」

皇太后がさっと顔を上げる。

目を半開きにしたアリスが自分を見つめていた。

皇太后が慌ててアリスのそばに近づく。

言いたいことが多かった。

体調は大丈夫か、とても辛いのか、なぜ私に言わずに隠したのか。

しかし、言葉が出なかった。

声を出した瞬間、体面も忘れて泣いてしまいそうだからだ。

そんな皇太后を眺めながらアリスが微弱な声で話す。

「すみません・・・すみません」

「・・・」

「正直に申し上げられませんでした。辛いことを知ったら心配するかと思って・・・」

これ以上我慢できず皇太后は崩れ落ちた。

床にひざまずいた皇太后のしわの寄った目元に涙がにじみ始めた。

こんなにいい子を疑ったのがとても申し訳ないのだ。

同時に、長い時間寝かせておいた娘に対する罪悪感が飛び出した。

皇太后が涙ぐんだ顔でアリスの両手を握る。

「君が謝ることは何もない。全部このお婆さんのせいだよ」

「・・・」

「そんな考えはしないで、早く元気になってほしい。そうしてくれれば、私のすべてを捧げてあなたを守るから」

 



 

皇太后はその日以来、すっかり変わった。

彼女は毎日ルビ一宮を訪れ、真心を込めてアリスの世話をした。

「アリス、牛乳を入れて柔らかくしたスープなんだって。早く食べてみなさい」

「アリス、薬剤を入れて沸かしたお茶だよ。一口だけ飲みなさい」

アリスが治った後もその姿は変わらない。

毎日ルビ一宮を訪れる皇太后に向かって、アリスはもう我慢できないように叫んだ。

アリスが皇太后に出した最初のイライラだった。

「私はもう治りました。もう来なくてもいいんですって!」

皇太后は、「私に腹を立てるのか!」と叱る代わりに、そわそわした顔で話した。

「わ、私はあなたのことがとても心配で・・・」

「知りません。今日はそのまま帰ってください。とても疲れて休みたいんですよ」

皇太后はためらい、頭を下げてうなずく。

「そうだね、行くよ。代わりにこれは必ず食べなさい。果物を挽いて作ったジュースなんだって」

アリスはしかめっ面をした。

「うっ、苦い」

皇太后がくれたジュースを、シアナも一緒に飲みながら同じ表情をした。

「本当に苦いですね」

こんなに苦いなんて、果物だけすりおろして作ったジュースではない。

確かに皇太后が大事にしておいた薬草を入れたのは明らかだった。

結局飲み切れなかったアリスが言った。

「最近見ると、まるで私が死病にでもかかったようにしているんだから。毎日訪ねてきて体はどうなのか聞いて、何度もこんなものを食べさせようとして」

シアナは眉をひそめて笑う。

「数日前にあんな姿を見たので、お姫様が心配になったからです」

アリスはとても理解できなかった。

実は数日前のことは、アリスとシアナが決心して飾ったことだ。

アリスはわざと弱い毒を飲んだ。

ところが、それは本当に弱い毒だった。

弱すぎて傷んだ食べ物を食べた程度の毒。

実際、アリスが病気になったのはお腹だけ。

下痢をたくさんした程度だ。

皇太后の命令で再び訪れた医師も確かにそう言った。

『一日二日休めばよくなると思います』

それでも皇太后はまるでアリスが今にも死ぬかのようにどうしていいか分からなかった。

シアナは言った。

「トラウマって怖いものですからね」

皇太后は娘が死んでいく姿を見守った。

それは彼女の魂の片隅に深い傷として残ったはず。

それに触れたのだから、皇太后は理性的な判断を下すような状態ではなかった。

彼女はアリスを守りたいという気持ちでいっぱいだろう。

「皇太后様はもう絶対にお姫様にむやみに接することはできないでしょう。トンと触ったら消えてしまうんじゃないかと恐れていますから」

それは、皇太后との関係でアリスが優位を占めたという意味だ。

アリスがふん、と鼻息を吹きかけながら話す。

「よかった。別に嬉しくはないけど」

当然だった。

いくら皇太后の心が切なくても、それは娘を照らすだけ。

そしてアリスも同じだ。

彼女は皇太后に一抹の愛情もない。

アリスは目を伏せて言った。

「利用できるまで利用して食べる。そして、もうお婆様の力が必要なくなった時に言うよ。なんであの時、お母さんを助けてくれなかったのかって。どうして私をほうり出しておいたんだよ。・・・私はあなたが憎いって」

もちろん、ただ心が楽なわけではない。

ずいぶん前に死んだ娘を思う年配の女性を騙すことに対する一抹の罪悪感もあった。

しかし、アリスはそれを知らないふりをすることにした。

自分が望むことのために。

アリスはシアナを見つめながら言った。

「私、本当に悪い子でしょう?」

シアナはにっこり笑って言った。

「いい子じゃないですね」

「・・・」

シアナはアリスの頭を撫でながら言った。

「だから私はお姫様が好きです。皇居は善良では生きられない場所ですから」

やっとアリスが笑った。

悲しみが少しにじみ出ている、痛ましい微笑だった。

 



 

皇太后のトラウマを刺激して、立場が逆転になりましたね。

これからのアリスの躍進に期待です!

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