メイドになったお姫様

メイドになったお姫様【61話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「メイドになったお姫様」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

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又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【メイドになったお姫様】まとめ こんにちは、ピッコです。 「メイドになったお姫様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となって...

 




 

61話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 犯人は誰?②

シアナはビビの助けを借りて、グレイス皇女の宮殿で働く他の侍女たちに会った。

侍女たちは皆、宮殿内で起こっている奇妙な出来事について知っていた。

そして、その疑惑の中心にはいつもチュチュがいた。

(一体これはどういうことなの、チュチュ。)

シアナは、チュチュがグレイス皇女の宮殿にいることを知っている。

力が強く、賢いチュチュは、当然のように仕事をこなし認められて、うまくやっていると思っていた。

(・・・それでも食料泥棒として疑われているの?)

シアナは一方に立っていたビビに向かって言った。

「チュチュを呼んでください。」

ビビは待っていたように素早くお辞儀をする。

しばらくして、緊張した表情のチュチュが部屋に入ってきた。

「侍女様、どういうご用件でお呼びになられたのですか。」

低い声を聞いて、シアナは体を振り返らせた。

「チュチュ。」

チュチュの目が大きく見開かれた。

信じられないという表情で声を上げた。

「まあ、シアナ!これがどれだけぶりかしら。」

同じ宮殿にいたはずだが、二人が会うのは本当に久しぶりのことだ。

チュチュがグレイス皇女の宮殿に入った後、時間がないほど忙しい日々を過ごしていたからだった。

自由な時間がほとんどなく、宮殿を自由に出入りすることもできなかった。

新任侍女としての厳しい環境だった。

そんな状況だったので、チュチュは目の前に現れたシアナに驚き、ただ抱きしめた。

チュチュがシアナをしっかりと抱きしめた。

「元気だった?相変わらず子犬みたいに小さいままね。」

チュチュの腕の中でシアナが言った。

「あなたも同じよ。相変わらずしっかりしてるわね。新任の侍女がこれだけ忙しく働いているなんて想像してなかったけど、本当に大変だったでしょ。」

「ははは、仕事が大変で死にそうだよ。でも、姫様がいらっしゃる皇宮なんだから、侍女時代と比べたら食べ物だって贅沢だし、大丈夫だよ。」

「・・・」

チュチュは豪快に笑いながら、穏やかな態度で適量を楽しむように見えた。

シアナが三人分食べる中で、チュチュが一人分の食事量をとるような印象だった。

しかし・・・。

(それでもチュチュは、食べてはいけないものに手を出すような欲張りではない。)

どれだけ空腹でも、そんな食べ物を手にするとは思えなかった。

チュチュはまるで一本の木のように真っ直ぐな性格を持っていたのだから。

シアナはチュチュを信じていた。

だからシアナは遠回しにせず、率直に話すことにした。

「チュチュ、グレイス皇女殿下の宮殿で食材がどんどん無くなっているの。多くの侍女たちがその犯人としてあなたを疑っていて、だから呼んだの。」

シアナは当然、チュチュが激昂し、それが何て馬鹿げた話かと声を荒らげるだろうと思っていた。

しかし、チュチュの反応は意外だった。

「そう、そうなのね。」

チュチュは目線を逸らしながら、シアナの視線を避ける。

誰が見ても「お前が犯人だろう」と叫びそうなほど疑わしい表情だ。

しかし、シアナの考えは違った。

(あの表情は、自分が犯した罪が暴かれたことへの狼狽ではない。むしろそれより・・・)

シアナは口を開いた。

「チュチュ、まさか食材泥棒が誰なのか知っているの?」

「・・・!」

チュチュは目を伏せ、うつむいた。

「な、何言ってるの。私がそんなこと知るわけないじゃない!」

チュチュは嘘をつけなかった。

少しでも嘘をつけば、胸の奥からこみ上げてくる罪悪感が彼女を押しつぶしてしまう。

今のように。

シアナは目を細めてじっと見つめたまま、こう言った。

「一体食材泥棒が誰なのかを隠す理由があるの? もしかしてあなたの知り合いなの? だから代わりに責任を取ろうとしているの?」

「そ、そんなことないよ。私は本当に何も知らない!」

チュチュの声には、より一層の動揺がこもっていた。

シアナは目を細め、冷静に言葉を紡いだ。

「チュチュ、私は食材管理室を担当する中級侍女だよ。食材がちゃんと使われているか、誰かが横領していないかを確認する必要があるんだ。」

「・・・。」

「もちろん、犯人を捕まえたとしても、大ごとにはするつもりはないよ。これ以上のことはしないという約束だけを求める。それでいいから、話して、チュチュ。」

チュチュは険しい表情でシアナを見つめた後、ため息をついて髪を掻き乱した。

しばらくして、彼女はシアナの肩を掴み、こう言った。

「シアナ、君は見た目も柔らかくておっとりしているけれど、実際は全然違う。何事も徹底的にやるから、ただで済ませられる問題もそう簡単に見過ごさないよね。」

チュチュは深刻な表情で続けた。

「だけど、この世の中には知らない方がいいこともあるわ。それでも知りたいの?」

一体、食材泥棒が誰なのか、そんなふうに話すなんてどういうことだろう。

シアナはますます犯人が気になり、チュチュをじっと見つめた。

チュチュは息をつき、重々しい表情をしながら口を開いた。

「あなたが探している食材泥棒、その、何も恥じることなく皇宮で食材を盗み食いしている犯人はね・・・。」

チュチュが続けた言葉は衝撃的だった。

「グレイス公主様よ。」

シアナは目を大きく見開いた。

グレイス。

皇帝の三女であり、皇城にいる多くの公主たちの中でも、最も美しいと評される存在だった。

 



 

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