こんにちは、ピッコです。
「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。
今回は123話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
123話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- エリザベスの主張
冗談だった。本当に。
アイリスとアシュリーも笑ったから悪くない冗談だったはずだ。
しかし、リリーの顔が真っ赤になった。
「リリー?」
びっくりしたアイリスが飛び起きてリリーに手を差し出す。
いや、え?怒ることなのか?
私も驚いてはっと起き上がりながら言った。
「リリー、あなたを見て結婚しろってことじゃないわ。知っておけば悪いことはないということよ」
「わ、分かっています」
リリーは当惑した様子で両手で顔を覆いながら言った。
怒ってるんじゃなくて恥ずかしいのかな?
アイリスを見ると、彼女も困惑した表情で私を見ているのに気づいた。
これはどういうこと?
とにかくリリーが怒るのでなければそれでいい。
私は再び腰を下ろし、リリーに話しかけた。
「そしてあなたが画家になってあなたのギャラリーを開くなら、そんな時に役に立つこともできるわ」
リリーは何かを言おうとしているかのように口を開いたが、すぐにうなずいた。
何でも学んでおけば役に立つ。
たとえ使い道がないとしても、それならただ幸いなことだし。
「ギャラリーで思い出したんだけど、病院に行きましょうか」
私はそう言って席を立つ。
病院の工事はほとんど終わった。
昨日見たのが壁に塗るものだったから。
工事が終われば、すぐギャラリーにする予定だ。
飾るための彫刻や花も全部注文しておいたから、必要なのは招待客だけだろう。
そういえば、数日前にダニエルが招待状をすべて書いておいたので、好きな時に送ってほしいと頼んだことを思い出した。
招待状もそろそろ送らなければならない。
あまり早く送ると人々が忘れてしまうことがあり、あまり遅く送るとスケジュールが重なってお客さんが少なく来る。
「ルイン、男爵様の招待状を送っていただけますか?」
必要なものがないか調べに来たルインが私の頼みに頭を下げた。
手紙はルインに預けて。
私は着替えのためにこの階に上がろうとしたが、アイリスを見つけて尋ねる。
「一緒に行く?」
その一言で久しぶりに私は子供たち皆と一緒に市内に出た。
ダニエルが馬車を置いていってよかった。
うちもサイン用の馬車を一台新しく買わなければならないのに。
私は騎手のギルバートに1時間ほとかかると言って馬車から降りた。
なんだか病院に人が少し増えた気がする。
まさか伝染病のようなものでも流行するのではないだろうか。
だんだん暑くなるにつれて食中毒になる人が増えるかもしれない。
東の建物に向かうと、入口に誰かがうろうろしているのが見えた。
「ロジャース」
私はエリザベスに近づき、彼女の名前を呼んだ。
エリザベスは東棟の入り口の前で不思議そうに中をのぞき込んでいた。
彼女は自分を呼ぶ声にびっくりして私を見つけて硬い表情を浮かべる。
私は懐から鍵を取り出して尋ねた。
「どうなったのか気になって来たの?」
空いている建物を開けておけは浮浪者が入ってくることができるので、誰もいない時はドアを閉めておくようにした。
ギャラリーの準備をしながら中に高い絵や彫刻を置かなければならないため、鍵は必須だ。
しかし、エリザベスはそれが気に入らなかったようだ。
彼女は鍵でドアを開ける私を不満そうな表情で見ている。
「ここは病院じゃないですか」
ドアを開けて鍵を再び胸にしまい込むと、エリザベスは言った。
「そうよ?」
「みんなに公開されるべきです」
「そのために工事をするんじゃない」
こいつが何を望んでいるのか分からない。
私はドアを開けて中に入った。
まだ窓を付けていないため、窓があった場所を木の板で塞いでおいたため、中はやや暗かった。
どこかにランプがあるんじゃないかな。
私はドアの後ろにかかっているランプを探して火をつける。
きれいに整理された内部が出てきて、子供たちの目の前に現れた。
「綺麗になったね」
「これがですか?」
私の隣でアシュリーが困惑した表情で尋ねる。
彼女には全く綺麗ではないように思えるかもしれない。
まだ仕上げをしていないので、ほこりや木片のようなものが転がっていたから。
しかし、私が初めて見た時と比べると、確かに綺麗になっている。
エリザベスの顔を見て、彼女も私と同じ考えをしていることを確認した。
「ここで男爵様のギャラリーを開くんですか?」
リリーはあたりを見回して尋ねた。
私は大股で歩いて、奥の部屋を調べる。
そこもまだドアを付けていないので、そのまま開けていた。
ドアはギャラリーが終わった後につけてくれと言わなきゃ。
「ええ。絵はここに置いて奥の部屋は休憩室に使おうかと思う」
倉庫もあって物を置くのも良かった。
空っぽのホールに絵と彫刻を置き、奥の部屋に簡単な茶菓を置いてもよさそうだ。
お茶菓子はその部屋でしか食べられないようにすれば、絵や彫刻を保護することができるだろう。
私は工事がほぽ終わった空間を一周しながら調べた。
1階だけ使えばいいので、1階だけ修理した。
そして、この階に上がる階段はギャラリーが終わるまで防ぐことで妥協した。
「必ずパーティーを開くべきですか?」
その時、エリザベスが私に近づいてきて尋ねた。
うん?
私は壁にかかっているランプを一つ一つ確認し、彼女の質問に首を向ける。
パーティーだって?
「いや、私たちが開くのはギャラリーなんだけど」
エリザベスの表情に不満が浮かんだ。
私の返事がつまらなかったようだ。
しかし、私はそう言うしかない。
パーティーを開かなければならないんだって?
しかし、私が開くのはパーティーではなくギャラリーだ。
「何を望んでるの?」
私はエリザベスを見て単刀直入に尋ねる。
この子は、私とダニエルがギャラリーのオープン場所としてこの病院を選んだ初日から、私の周りをうろついていた。
そして工事中も周りをのぞいて。
私に「妖精の大母か」という質問までした。
今まで私のことじゃないから聞いてなかったけど、彼女が何か望むことがあるということだ。
エリザベスは私の質問に一瞬戸惑っているようで口を開いた。
そして、おびえた表情で口をつぐんだ。
「どうしたんですか?」
私とエリザベスが対峙して立っていると、アイリスが近づいてきた。
彼女はなぜかというようにエリザベスを見つめ、アイリスを見たエリザベスがなんとなく不満だという表情をした。
「病院は患者のための場所です。敢えてパーティーをここでして財力を誇示しなければなりませんか?」
エリザベスはついに口を開いた。
誇示だって?
私は彼女がそのような言葉を知っていることに驚くべきか、私がすることを誇示すると言ったことに驚くべきか、しばらくためらった。
しかし、アイリスはためらわなかった。
彼女は腰に手を当てて言った。
「何て言ったの?」
アイリスの攻撃的な態度にエリザベスは戸惑ったが、退くことはなかった。
彼女は私ではなくアイリスを見つめながら言った。
「あなたがお金が多いからといって、してもいいこととできないことがあるじゃないですか。病院には治療費がなくて治療を受けられない人もいるんですよ。敢えてここで見よがしに贅沢をする理由がないじゃないですか」
「贅沢だって?」
アイリスは呆れた表情でエリザベスを見る。
すぐに彼女の顔がゆがんだ。
「病院でギャラリーを開いてはいけない理由は何ですか?」
「ここは患者がいなけれはならない所ですから」
リリーがダグラスを意識しているのが可愛いですね!
文句をつけてくるエリザベスには少しイラッとしますが、彼女にもそれなりの理由があるのでしょうか?
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