こんにちは、ピッコです。
「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。
今回は132話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
132話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 妖精⑤
「何の話か分かりました」
私はうなずいて、頭痛が訪れたのがこの世界について疑問を抱く時だったと話した。
そしてにっこり笑って付け加える。
「その力が私をここが童話の中だと思わせようとかなり努力したようです。頭痛のみじゃなくて、悪口も言わせないようにしたんですよ」
「悪口ですか?」
「だから」
私はあたりを見回し、ダニエルの方を向いた。
そして小さく言った。
「シャパルとかですね」
その瞬間、驚いたことにダニエルの顔が真っ赤になる。
いや、どうしたの?
まさかシャパルがすごくいやらしい悪口だったの?
「ど、どうしたんですか?」
私はびっくりして彼から身を引いた。
ダニエルは私に手を上げて反対側に顔を向ける。
そして、どもりながら言った。
「すみません」
「どうしたんですか?悪口のせいですか?」
ダニエルが悪口のせいでこんなに慌てるとは思わなかったよ?
戸惑っている私の前で彼は顔をそむけてしばらく時間を持ち、また私を見た。
「それは私のせいです。"
「何ですか?悪口ですか?」
再びダニエルの顔が熱くなった。
何?
私が呆れると、彼は私の覗線を避けて口を開いた。
「私が5歳の時のことです」
それで?
私は続けろという意味で何も言わなかった。
ダニエルは私をちらりと見て、再び顔を赤らめ、頭を下げる。
そして、這うような声で言った。
「母の前で私が、その・・・悪口を言ったんです」
「怒られましたか?」
「それだけではありません。私に二度とその悪口を言わないことを誓えとおっしゃいました」
まあ、私が5歳の息子を持つ母親だと言ってもそうだったかもしれない。
私はあごを出して彼を見つめていた。
ダニエルはもう一度私をちらりと見て、とても恥ずかしそうな表情で続ける。
「そして、私一人だけその悪口を言えないのが悔しかった私は・・・もう一度言いますが、私はその時5歳でした」
まさか・・・。
どうして話にならない想像が頭の中に浮かんだ。
私は目を大きく開けてダニエルを見る。
彼の顔はもう少し赤くなった。
「世の中からその悪口をなくすことに決心しました」
何てことだ。
「その結果ですか?これが?シャパルが?」
「私がその時5歳だったということをご参考ください」
「大きな力には大きな責任が伴う」という言葉が浮かんだ。
今の状況と合っているかは分からないけどね。
私は目を細めて彼を見る。
ダニエルは私の覗線に戸惑い、再び私の視線を避けた。
それが可愛く見えた。
私はニヤリと笑ってダニエルの頭に触れる。
5歳のダニエルは今よりもっと可愛かっただろう。
今も可愛いけど。
私は彼の髪が乱れないように軽く撫でて手を下ろし、彼の頬を覆った。
私が彼の母親だったら、息子のかわいい行動に腹を抱えて笑っていただろう。
私はくすくす笑いながら尋ねた。
「お母さんは何とおっしゃいましたか?」
「何も言っていません」
そうなの?
子供の教育のためにわざと何も言わなかったのかな?
ダニエルは私の頬に手を当てて静かに言った。
「妖精はそんなに親密な存在じゃないのです」
「そうなんですか?話の中には親密に出ていましたよ」
そしてあなたも。
私は陰口は飲み込んだ。
ダニエルは私の言葉に苦笑いし,私の手を取って唇を触りながら言った。
「脚色されたのですよ」
ふと、以前に思い出したことが再び思い浮かんだ。
人の絶望に反応するというその部分が妖精というよりは悪魔のように感じられた。
私はじっとダニエルの顔を見た。
彼もそうだろうか。
人の絶望に反応するのだろうか。
どうりで彼が加護を守護しなかった理由が少しは分かるような気がした。
絶望に反応するということは、人間の最悪の状況を見ることになるということと似ているのではないか。
ダニエルにキスをしたかった。
しかし、同時に躊躇ってしまう。
私がミルドレッドになった。
それは彼がすべきことをしなかったからだ。
そして私は元々私がどんな人なのかも忘れてしまったし。
「ミルドレッド?」
私が黙って自分を見ていると、ダニエルは私を呼んだ。
私はため息をつく。
そして悩みを打ち明けた。
「私がもともとどんな人なのか忘れてしまったのが良いことなのか悪いことなのかわかりません」
同時にダニエルの顔が固まる。
彼は何か言いたいように口を開けて閉じた。
そして、しばらくしてまた口を開いた。
「今のあなたにはもっといいことだったはずです」
「そうなんですか?」
「だから、加護があなたの記憶を消したのでしょう」
そう考えることもできるんだ。
私は再びため息をつき、体を傾けてダニエルの唇にキスをした。
それならいい。
どうせ私に未来とはシンデレラの継母としての未来だけだ。
ここがシンデレラでなければ、そして私の未来が決まったのでなければ、現在に集中するのが最も正しい選択だろう。
「ミルドレッド」
ダニエルはうめき声をあげて私の名前を呼んだ。
彼は私の頬を覆い、私の唇を注意深く洗う。
そうして私の様子をうかがうように、私の瞳をのぞいてみた。
だいじょうぶだ。
だいじょうぶだが、だいじょうぶだろう。
私には子供たちがいる。
王子妃になりたがるアイリスと、画家になりたがるリリー。
そして、私と一緒に長くいたいと思うアシュリーがいる。
そしてダニエルもいるよ。
私はもう一度彼の唇にキスをし、パーテーションの外側に視線を向けた。
約束の時間が過ぎたのに、フレッドがまだ来ていないのが不思議に感じた。
「遅いですね」
ダニエルもパーティションの外側を見つめている。
私は彼をちらっと見て席から立ち上がった。
そして、念のため入口に顔を出す。
昼休みの前だったので、お客さんが一人二人と入ってきていた。
しかし、入ってくる人の中にフレッドは見えない。
包帯で顔をぐるぐる巻いた男を見なかったはずがない。
「少々お待ちください。確認してきます」
ダニエルはそう言って外に出た。
彼はウィルソンと支配人に何かを尋ね、私の元に戻ってくる。
そして片方の眉毛を持ち上げて言った。
「周りに変な人を見たことがないかと聞いたんですが、誰も見たことがないそうです」
「何が起こったのでしょうか?」
フレッドは手紙に明らかに医者とロニー・ハリスを連れてくると言った。
しかし、家ではなく市内の食堂で会おうと言った。
理由は簡単だ。
医師とロニーの2人とも時間を少し減らすことなので、家まで来るのは時間がかかりすぎるというのが理由だった。
「どうですかね」
ダニエルは胸の前で腕を組み、目を細めた。
気分があまりよくない。
私は持ってきたハンドパッグを手に取りながら言った。
「家に帰りましょう」
5歳のダニエルの行動が微笑ましい?ですね。
約束の時間になっても現れないフレッド。
何か嫌な予感がします。