こんにちは、ピッコです。
「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。
今回は135話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
135話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 絶望を呼ぶ再会③
お父さんが私のために財産を残したって?
アシュリーの目が大きくなった。
そうだったらいいな。
お金のためではなく、父親がそれだけ自分のことを考えてほしいという希望が彼女の心の中に浮かんだ。
「私のために財産を残しておいたのですか?」
「そう!私が君のために宝石とお金を残しておいたのに。お前のお母さんという女が自分だけに使って君に一銭もくれなかったみたいだね。すまない・・・」
アシュリーはフレッドの言葉の中で再び奇妙な気分になる。
彼女が知る限り、彼女の母親は自分だけが何かを買ったことがない。
昨年はアイリスとリリーだけに服を買ったことがある。
しかし、今年に入ってからは3人のうち1人にドレスを買わなければならないなら、他の2人にも必ず一緒に買ってあげた。
「ど、どこですか?」
「どこだって?やっばり君のお母さんが言ってないみたいだね」
フレッドはそう言って心の中で笑う
もしかしたら、彼が思っていたよりもはるかに簡単に物事が処理されるかもしれないという気がした。
彼は真剣な表情で話した。
「あなたのお母さんが貴金属を保管する場所がどこか知ってる?」
再びアシュリーの勘が働いた。
彼女はためらいながら言った。
「はい」
「そこだ!そこに隠しておいたに違いない!」
フレッドは嬉しそうに叫んだ。
しかし、それとは正反対にアシュリーの表情が沈んだ。
彼女は混乱した目で彼を見つめながら尋ねた。
「そこは空っぽです。あなた、本当に私の父ですか?」
フレッドの動きが止まった。
彼はじっとアシュリーを見つめ、かすれた声で言った。
「わ、私だ、アシュリー。お前のお父さんだ」
アシュリーはフレッドから非常に慎重に身を引く。
目つきがフレッドと似ていた。
背も声も似ていた。
しかし、彼女の父親ではなかった。
「私の誕生日がいつか知ってますか?」
アシュリーはまた一歩下がって尋ねる。
フレッドは目を細めて彼女を見上げ、にっこりと微笑んだ。
私が勘違いしたのかな?
後ろに退こうとしたアシュリーはフレッドの目が曲がるのを見てびくびくとした。
本当のお父さんなのかな?
まだ希望を捨てることができないアシュリーに近づいたフレッドが彼女に手を伸ばして言った。
「夏だったかな?」
父親ではなかった。
アシュリーはすぐ後ろに下がろうとしたが、フレッドのほうが速かった。
彼は逃げようとしているアシュリーの腕をつかみ、かすれた声でささやいた。
「間違っているようだね。あなたのお父さんが一度もあなたの誕生日を話したことがないからね」
アシュリーの心臓がぽんと落ちる。
父親ではなかった。
まさかと思ったけど本当にお父さんではなかった。
彼女の目に涙が浮かんだ瞬間、温室のドアが開く。
「アシュリー!いる?」
リリーはアンナと一緒に温室に入り、自分が行くということを知らせるために大声で叫んだ。
もし彼女が長い椅子に横たわっているなら、姿勢を直す時間を与えるためだ。
しかし、何の音も聞こえなかった。
いや、正確に言えばアシュリーの声が聞こえてこない。
おかしいな・・・。
リリーはガチャガチャという音に首をかしげて中に入った。
まさか寝ているのかかな?
「静かにしろ」
フレッドはアシュリーの口をふさぎ、彼女を温室から連れ出そうとしていた。
元々の計画はアシュリーを騙して家の中のお金を持っていく計画だった。
しかし、彼女にばれた。
このままアシュリーを置いていけば,彼女はこの家の人たちに自分が本物のフレッドではないと騒ぐだろう。
それでは困る。
彼はお金が必要だった。
フレッドはアシュリーを連れて行こうとしたが、リリーがメイドを連れて入ってくる音にびんと止まる。
同時にアシュリーが激しくもがき始めた。
「じっとしてて。そうでなければ君を殺してあの女も殺してしまうから」
フレッドが脅すとすぐにアシュリーの反抗は止まった。
彼女はリリーが自分のせいで怪我をするのを避けたかったのだ。
どうしてこんなにバカだったんだろう。
アシュリーは涙を流しながら後悔する。
父が生きていると、いつか戻ってくると、彼女のことを考えていると信じていたなんて。
自分があまりにも愚かに感じられて耐えられなかった。
アシュリーも実はそうなんじゃないかと思っていた。
もしかしたら、父親は自分に興味がないのかもしれない。
そうでなければ、一人だけの娘を残して、まともに覗き見もしないはずがないからだ。
しかし、わざわざそうは思わないようにした。
そう思ってしまうととても悲しいから。
誰も彼女を愛していないということだから。
「アシュリー!」
違和感を感じたリリーは、つかつか中に入ってきて、アシュリーとフレッドを発見する。
彼女はびっくりしてその場で立ち止まった。
そしてフレッドを見て言った。
「あ、あなたは誰?」
リリーの後ろで彼女についてきたアンナが「あっ!」と叫ぶのが聞こえた。
フレッドはアンナに目を向けてリリーを見る。
それでも女二人。
アシュリーまで合わせても女性3人に過ぎない。
しかし、家の中にいる他の男たちが走ってきたら困る。
彼は包丁を取り出した。
そしてアシュリーの首に当てて叫んだ。
「君たちも静かにしろ。この女の子が今日の夕方まで生きている姿を見たければね」
「ひーっ」とアンナが呻いた。
リリーは反射的に彼女を見て、両手を上げてフレッドに近づく。
その間、アンナが走って人を呼んでくればいいのに。
しかし、おびえたアンナは、凍りついたようにその場に立っていた。
「何が欲しいの?アシュリーを放してくれれば聞いてあげるよ」
「いや、違う。口先だけのお嬢さん。君が先に私が望むものを持ってこないと、この女の子を放してあげないよ」
この辺でアンナがこっそり出て人を呼んでほしいんだけど。
リリーはそう思ったが、アンナはまだ凍りついていた。
フレッドがアシュリーを刺すのではないかと心配して、アンナのことを振り返ることさえできなかった。
もどかしくてたまらない。
リリーはアンナが凍りついているのを哀れに思った。
しかし、アンナはとても驚いて何も考えられなかった。
彼女は目を大きく見開いてフレッドをじっと見ていた。
結局リリーはアンナに手を伸ばして言った。
「何が欲しいの?下女に持って来いと言うから言って」
その時やっとアンナは正気に返る。
彼女はリリーを見て、再びフレッドの方を向いた。
そして、ぶるぶる震えながらもうなずいた。
ここから出なければならない。
外に出て人を呼んでこなければならない。
アンナの頭の中にそんな考えが浮かんだ。
フレッドはそのようなアンナとリリーを交互に見ていた。
どうすればいいのか。
彼が望むのは一つだけだ。
お金。
死んだフレッドは妻がいかに裕福であるかを彼に何度か自慢した。
ミルドレッド・バーンズ夫人。
彼女にはお金があるはずだ。
彼は先日、バーンズ夫人が偶然家で見つけた絵を売って大金を稼いだという噂も思い出した。
実はそれ以外にもバーンズ夫人に対する噂をあれこれたくさん聞いた。
ドレスを考案して人気を集めたという噂もあり、幻想的な食べ物を作り出したという噂も。
しかし、彼はミルドレッドがそれでお金を稼いだとは思いもよらなかったので無視していた。
「お金、お金を持ってきて」
フレッドはアシュリーを捕まえて、後ろに下がって言った。
お金を持ってこの家だけ抜け出せばいい。
どうせ彼の本当の顔はここにいる人々に見せたことがない。
彼は好きなようにお金を払えば立ち去るつもりだった。
しかし、無事に去るために必要なものが他にもある。
彼は素早く付け加えた。
「そして馬車も」
アシュリーを引っ張るには馬車が必要だ。
近づいてくるのを誰が見るか心配で、わざと馬車にも乗らずに歩いてきたせいで、彼は移動手段がなかった。
アシュリーが可哀想です・・・。
一度絶望したにもかかわらず、再びこのような目に遭うなんて・・・。
フレッドを語る偽物の正体とは?
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