シンデレラを大切に育てました

シンデレラを大切に育てました【143話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。

今回は143をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【シンデレラを大切に育てました】まとめ こんにちは、ピッコです。 「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 




 

143話 ネタバレ

シンデレラを大切に育てました【142話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。 今回は142話をまとめ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 展示会⑤

しばらく静寂が流れた。

私はケイシー卿にまた動こうと首をかしげる。

彼は私の手に委ねられて、人の少ない場所に来て言った。

「いい方法でした、バーンズ夫人」

「お褒めの言葉、ありがとうございます」

その時、ダニエルが私たちの方に近づいてきた。

ケイシー卿は彼を見るやいなや嬉しそうに尋ねる。

「ここにある絵の中で何点か売る気はないか?」

おかげで私とダニエルの顔に笑いが浮かんだ。

ダニエルは「考えてみる」と言った後、私にひじを差し出す。

「人々の反応がとてもいいです。もう私のところに来て病院に後援金を出したいという人もいました」

「それはいいことですね」

私はダニエルの視線に沿って首をかしげ、その先に病院長を見つけた。

彼はエリザベスと一緒に立って人々と会話をしていた。

「それで私が人々にロジャースさんを紹介しました」

「よくできました」

病院長は幸せそうだ。

そしてエリザベスは少し不機嫌そうな表情だったが、おとなしくちゃんと立っている。

私はダニエルの腕を軽くたたいて、アイリスがどこにいるかを確かめた。

「アイリスといえば、ちょっと誰かに会っています」

ダニエルは私が誰を探しているかを察知して素早く言った。

誰?

私が表情だけで尋ねると、ダニエルの顔に笑みが濃くなる。

「リアンがアイリスに謝りたいと言ったので」

「リアンが来たのですか?」

「はい、私が招待しました」

「今度はアイリスもそれを知っているんでしょうね?」

「もちろんです」

それならいい。

私は彼と一緒に休憩室に行って人々が足りないものがないか確認した後、再び尋ねた。

「ところで、どこで会うんですか?ここでは人々の目につくと思いますが?」

「外に馬車を停めておきました」

なるほど。

ということは、リアンはここの中には入ってこなかったということだ。

まあ、構わないだろう。

アイリスが王子妃候補として試験を受けるなら、リアンと感情を解かなけれはならないだろうから。

どうかリアンがリンゴを上手に食べてほしい。

なぜなら、私の娘は正しいし、あなたは間違っているから。

「あ、アイリスが話したことがあるんですが」

アイリスと聞いて思い出した。

私はダニエルに、アイリスから聞いた話を伝える。

 



 

「こんにちは、アイリス」

リアンは特徴のない馬車の中に座っていた。

あらかじめダニエルにリアンが来たという知らせを聞いていたおかげで、アイリスは心の準備ができている。

しかし、だからといって今のこの状況に驚かないわけではない。

アイリスはリアンの輝く金髪ときちんと着飾った服を見てため息をついた。

「こんにちは、リアン」

敬語も使わず、王子様とも呼ばない。

それだけでリアンは気分が良くなった。

彼はニヤニヤ笑ってアイリスに茶碗を差し出す。

「飲む?」

「いいえ、信じられる人がくれるのでなければ飲まない方がいいと思う」

その返事で、あっという間にリアンの表情が暗くなった。

アイリスはにっこりと笑いながら再び言った。

「冗談よ、飲むわ」

びっくりした。

リアンは自分でバスケットからやかんを取り出し、茶碗にお茶を注いだ。

そして茶碗をアイリスに差し出しながら彼女の顔を見た。

冗談を言うということは気分が少し良くなったという意味だろうか?

彼はアイリスがティーカップを安定的に受け入れることを確認した後、再び口を開いた。

「ごめんね。謝りたくて訪ねてきたんだ」

ティーカップを口に持っていくアイリスの動きが止まる。

彼女はそのままお茶をーロすすって言った。

「謝罪はもうしたじゃない」

リアンの顔に苦笑いが起こった。

彼女の言うことが正しい。

彼はすでに一度謝罪した。

しかし、リアンはそれで十分ではなかった。

「何が問題なのかも知らずにした謝罪だった。だから、またやりたかったんだ」

「何が問題なのかは分かった?」

「アイリス、あなたは私にはもったいない」

アイリスの動きが止まる。

彼女は信じられないようにリアンを見て反問した。

「私が?」

「あなたは私より責任感も強く、たくさん考えている。君が私の求婚を断った理由を聞いて、考えてみた」

あの日以来、リアンもじっくり考えた。

自分は王になるだろう。

しかし、準備はできているのだろうか。

そしてアイリスは王妃になる準備ができているのだろうか?

準備というのは実力や能力だけを言うのではない。

人の心がけも用意されていなければならない。

だが、リアンは王妃になることを皆が喜ぶと思ったし、それに伴う責任や義務については考えてみなかった。

 



 

「私はあなたにプロポーズする前に、私が王子で私と結婚すれば、あなたは将来王妃になると知らせるべきだった。そして君が王妃になる気があるのか聞いて心の準備をする時間を与えなければならなかった。それが私のせいだよ」

すべての人が高い地位に上がることを望んでいるわけではない。

それに伴う多くの特権にもかかわらず、義務や責任を負う人もいるからだ。

アイリスは特に責任感が強い人であり、王妃という地位を歓迎しないこともありうるということを知るべきだった。

「ごめんね、アイリス。私が勘違いしていた。君を無視したり国を無視したのではない。私の考えが浅かったんだ」

アイリスはリアンの謝罪にほんやりと彼を見る。

突然変わった彼の態度に驚いた。

同時にリアンが大人っぽく見えた。

彼女が知っていたリアンはハンサムだが、いたずらっぽくて少し分別のない、少年に近い青年。

しかし、今日のリアンは違った。

責任を負って真剣に謝る姿が少年ではなく男に見えた。

アイリスの顔が火照った。

彼女は頭を下げ、つぶやくように話す。

「いいえ、そう言ってくれてありがとう。そして、私もあなたに怒ってごめんね」

アイリスは謝罪を受け入れた。

それだけでもまたリアンの顔に笑みが浮かんだ。

彼は茶碗を見下ろして唇をかんだ。

そして勇気を出して言った。

「アイリス、私は相変わらずあなたが好きだ。これからもずっとそうだよ」

アイリスの顔はもうすっかり真っ赤になっていた。

彼女はリアンを見ることもできずにティーカップをいじり始める。

リアンは彼女に向かって身を乗り出して尋ねた。

「君がどんな返事をしても、私は相変わらず君の友逹でいるよ。だから言ってくれ。あなたはどう?」

アイリスは口を開けたり閉じたりした。

頭の中がぼうっと浮いているように感じる。

彼女は間違いを犯すのではないかと心配して目をぎゅっと閉じて、目を開けて頭を上げた。

そして、リアンのハンサムな顔を見て、再び顔を赤らめる。

「私、王子妃候補に入ったわ」

「知ってる。いや、聞いた」

「私が申し込んだのではないわ」

「知ってるよ」

なんで知ってるの?

アイリスは目を大きく開けて、リアンを見ているうちに気づいたかのように話した。

「男爵様がおっしゃったの?」

男爵が言ったことではない。

自分の目で見たよ。

リアンは頬をこすりながら慎重に話した。

「うん。男爵のことで知り合ったんだ」

なるほど。

アイリスは肩を落とした。

自分が馬鹿のようだったことに気づいたからだ。

申請書はアシュリーが書いたが、候補になった時に棄権しなかったのは彼女の選択だ。

「アイリス」

リアンは突然意気消沈したアイリスの態度に戸惑いながら彼女を呼んだ。

彼は両親と約束したことを思い出しながら続けた。

「候補を選ぶ前に私が両親にお願いしたことが一つある」

「何?」

「候補の中に私が・・・」

リアンの声が低くなる。

彼は口を閉じ、真剣な表情でアイリスを見つめ、再び話を続けた。

「私が愛する人がいたら試験を止めてほしいというお願いだった」

アイリスの口がばっちり開いた。

リアンは彼女の顔をまっすぐ見て、ゆっくりと話す。

「私が愛するのはあなただよ、アイリス・バーンズ。だから・・・」

リアンは深呼吸をした。

そして、ゆっくりと吐き出して言った。

「私が両親に試験を中断してほしいと言ってもいいかな?」

 



 

リアン・・・!

アイリスへの直球のプロポーズが素晴らしいですね。

アイリスの返事が気になります。

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