こんにちは、ピッコです。
「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。
今回は152話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
152話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 妖精のお茶会
丸い屋根の邸宅の庭園にはカゼボ、つまり亭子が一つある。
ミルドレッドはそれを使うつもりだった。
一時、この邸宅に住んでいた人が裕福だった時に建てたのか、大理石の柱を利用して規模も大きくて素敵だが、管理をせずにあちこちに割れて崩れた状態だ。
特に屋根が最も被害が大きい。
ミルドレッドは使用人たちに綺麗に掃除した。
そしてアイリスのドレス刺繍を頼んだ妻たちにいくつかの縫い物を頼んだ。
当然のことながら、ここまで何のお金もかからなかった。
当然だ、貴族の奥さんたちは労働をせず、ミルドレッドが頼んだのは急いでいる人同士で助けることに過ぎないから。
「すごいですね」
1週間後、完成した光景を確認したダニエルは思わずうめき声を上げた。
ここまで立派だとは思わなかったが。
屋根の穴の開いた部分はそのままにして、椅子を置く場所に夫人たちに頼んで作った人工の木の葉をキャノピーのように置いた。
そして、東屋の柱と柱の間は、網布をカーテンのようにつけておいた。
「値段がかなり高いようですが」
「千代だけかかりました」
それもかなり安く買った。
ミルドレッドに使われた金額を間いたダニエルの目が細くなる。
布は王妃に安く買ったと言えば可能だ。
しかし、木の葉の形のための枠は?
そして、それらの布を裁縫する費用は?
「木の葉の形の枠は、家具を買った木工所に頼みました。サービスしてほしいと言いました」
「サービスですか?」
「高いテーブルと椅子を買ったから型を作ってくれと言ったのです」
曲がって使えない木を薄く切ってほしいと言ったという話だ。
なるほど、ダニエルはうなずいた。
ミルドレッドは続いて、カーテンのように柱に縛っておいた網布を触りながら説明する。
「そして、縫い物はアイリスのドレスに刺繍をしてくれる奥さんたちに頼みました」
木の葉の形に布を裁断した後、縁に細い木枠が入るように縫ってほしいと頼んだ。
そして、東屋の柱と柱の間を塞ぐことができるよう、カーテンを作るのも。
「では、その奥さんたちには・・・」
ダニエルの見返りに何をあげたのかという質問に、ミルドレッドはにっこりと笑う。
「前回と同じです。お茶と砂糖を送りました。いい肉が入ってきたそれと味見するためにティラミスも一緒に送りました」
立派な贈り物だ。
ダニエルは感嘆の意味でミルドレッドの手を取って手の甲にキスをする。
彼女は肩をすくめてゆっくりと家の中に足を運びながら尋ねた。
「ほかのところはどうですか?」
「他の令嬢たちのティーパーティーの準備ですね?」
ダニエルはミルドレッドが何を聞いたのか気づいた。
今日一日、3人の令嬢のティーパーティーがそれぞれの家で同じ日に行われる。
みんな今日までどんな準備をするのか隠そうとしたが、社交界の耳目が王子妃候補の試験に集中していて、それほど容易ではなかった。
ダニエルはすでにクレイグ侯爵令嬢とムーア伯爵令嬢がどんなデザートを準備したのかも知っている。
2人ともキュウリのサンドイッチを含め、クレイグ侯爵の令嬢はティラミス、ムーア伯爵の令嬢はティラミスとシューを含めた。
「そんなに大したことはないと思います」
ダニエルはそう言ってこっそりミルドレッドの手を握る。
彼の目にはウィリアムがろうそくを持って出てきて、パビリオンの背中を満たした。
今朝、リアンがどうしても一人でいられないから連れて行ってくれと頼んで連れてきた。
アイリスのために何でもしたいと。
ダニエルはその気持ちを理解するほど何も言わなかった。
彼もリアンのように変装でもしてこの邸宅にいたい気持ちだ。
しかし、今の時点で新しい使用人が登場するなら、ミルドレッドが警戒心を抱くだろう。
「私が発つ前に必要なものはないでしょうか?」
家の中に入ってきたダニエルは、ミルドレッドの手を握ったまま尋ねる。
彼はティーパーティーが終わる夕方までクラブにいることにした。
今日招待された客の大半は老婦人だ。
ダニエルがいるなら、何か魔法を使ったのではないかという声が出ることもありうる。
そのため、ダニエルは余計なことを言われないようにクラブに行って時間をつぶすことにした。
ミルドレッドは彼の思いやりに感謝し、ダニエルの手の甲にキスをする。
「ありません。あ、ひとつだけ」
ミルドレッドの言葉に残念な表情をしていたダニエルは、「一つある」という言葉に真剣な表情をした。
ミルドレッドが望むことなら何でも聞いてあげるつもりだった。
彼女はダニエルを真剣な表情で玄関のすぐ隣のコート保管室に案内する。
ダニエルが入っているだけでそんなに広くない保管室がいっぱいに感じられた。
ミルドレッドは彼の肩に手を置き、ダニエルの唇にキスをした。
「私に祝福のキスをしてください、妖精さん」
ダニエルの唇は気持ちよく曲がった。
彼は細いミルドレッドの腰を抱えてかがんだ。
そして、優しく優しく彼女の唇にキスをする。
「私のご主人様、あなたが望むことがすべて叶いますように」
ダニエルが去って間もなく客が到着し始めた。
ルーインとジムはミルドレッドの指示で客の接待を引き受けた。
ジムが希望する椅子を尋ねると、お客様が選択した椅子をルーインが決められた場所に持ってきてくれるのである。
「あら」
モーガン伯爵夫人は、椅子を選ぶようにというジムの言葉に、目を見開いて不思議そうに
うめき声を上げた。
いくつかの椅子がサンプルとして出ているのが見える。
背もたれが長くて肘掛けが短い古風な椅子があり、やや古い、農場で使えそうな椅子もあった。
もちろん、アイリスが新たに注文した白い塗りのおしゃれな椅子も置かれている。
モーガン伯爵夫人は椅子を見てその中の一つを選んだ。
そして、ジムの案内を受けて庭に向かう。
「来てくれてありがとうございます」
東家の前にアイリスが立っていた。
彼女はデビュタントの時に着たピンクのドレスを着てモーガン伯爵夫人を迎えた。
モーガン伯爵夫人の目に布で包まれたあずま屋が目に入る。
「お入りください」
アイリスの言葉とともに、もう一人の使用人が入り口の布を持ち上げた。
きれいに掃除された東屋の中は温室から持ってきた植木鉢と絵で飾られている。
白いテーブルクロスが掛けられたテーブルの上に大きさが異なるいくつかの水皿が置かれており、その上に平たいろうそくが浮かんでいた。
開けた屋根から日差しが入ってきたが、椅子の後ろに木の葉模様のキャノピーがあって座った人には陰を作ってくれた。
モーガン伯爵夫人は、まるで別世界に入ってきたような気分で、目を見開いてあずま屋の中を見回す。
同じ規格の椅子を並べて統一され、すっきりとした感じを受けた他のティーパーティーとは違った。
異なる規格の椅子と異なる規格のろうそく。
あちこちに置かれた植木鉢と絵。
片方に持って行ってすべて置いたいくつかの水盤の上には花と草と果物が水の上に浮かんでいるのが見えた。
「なんてことだ」
モーガン伯爵夫人が感心すると同時に、ルーインは彼女のために椅子を押してくれた。
席に座ったモーガン伯爵夫人は、すでに来て座っている夫人たちに向かって目礼をする。
「この方はモーガン伯爵夫人です。立派な演奏の腕を持った孫をお持ちですね。伯爵夫人のピアノの腕前もとても素晴らしいと聞きました」
最後の客まで到着すると、アイリスは席を立って客を紹介し始めた。
お互いによく知らない人がアイリスとミルドレッドという接点だけで招待されて話を交わすことになったので、特徴をつかむことが重要なのだ。
アイリスは人々が語り合うことがいるようにお客さんの長所や趣味を入れて紹介する。
ほとんどがアイリスとミルドレッドが招待した人たちだったが、数人は城で招待するように指目した人でもあった。
ティーパーティーの第一印象は成功のようですね。
ここからはアイリスの王子妃候補としての能力に注目です。