シンデレラを大切に育てました

シンデレラを大切に育てました【154話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。

今回は154をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【シンデレラを大切に育てました】まとめ こんにちは、ピッコです。 「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 




 

154話 ネタバレ

シンデレラを大切に育てました【153話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。 今回は153話をまとめ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 妖精のお茶会③

「もう一つやりましょう。ウィリアム、卵を持ってきてくれる?」

卵をどうするのだろうか?

桃をすましていたゴシンの視線がミルドレッドに向かう。

彼女はパンをこねるのに使う大きなボールと泡立て器を取り出していた。

「卵白だけ分離してちょうだい」

卵をかごごと持ってきたウィリアムに、ボールに白身だけ別に入れてほしいと頼んだミルドレッドは、今度は砂糖を持ってきた。

そして鍋の中に入れた桃の上に砂糖を注いで桃をさがした。

「このまま煮詰めなさい」

ミルドレッドがガシンにそう言ってウィリアムの元に戻ると、彼はボールの中に計10個の白身を入れた後だった。

もちろん簡単ではなかった。

ウィリアムは卵を割るのはもちろん、白身と黄身を分けるのも初めてだったからだ。

調理台の前が落ちた卵でめちゃくちゃになっているのを見たミルドレッドは口を大きく開けたが、すぐに平気なふりをしてウィリアムを褒める。

「よくやった。これで速く漕ぐんだよ」

漕ぐ?

ガシンは彼女が何を言っているのか分からず、ぼんやりとミルドレッドとウィリアムを見た。

ミルドレッドは彼の目の前でウィリアムに手本を示した。

「泡立て器でこうやって」

ミルドレッドの手に持った泡立て器が軽快なパチパチという音と共に動く。

ウィリアムはじっと見て、うなずいて泡立て器を受け取った。

続いてミルドレッドがオリーブオイルを取り出すと、ガシンは思わず眉をひそめた。

この国は植物性オイルを食品に使用していない。

あのオリーブオイルはミルドレッドが新鮮な野菜を洗って胡椒と塩、オリーブオイルだけをかけてくれと頼んで手に入れたものだ。

「よし、それは私が煮詰めます。行ってウィリアムと交代してください」

交代しろって?

ガシンはミルドレッドに押し出され、ウィリアムに近づいた。

そして泡立て器を手に取り、ウィリアムがやっていた通りに白身を素早くかき混ぜ始める。

何が変わるのか分からない。

しかし、腕が痛いほど白身をかき混ぜると、白身がだんだん色が薄くなり、薄くなるように見えた。

「砂糖を入れます」

いつの間にか桃を煮詰めたミルドレッドが近づいてきて、ボウルの中に砂糖を注いで去っていく。

もっとやれって?

ウィリアムは眉をひそめて白身を再びかき混ぜ始めた。

 



 

「え?」

次第に驚くべきことが起こり始めた。

白身がますます軽くなり、膨らんだのだ。

驚くゴシンのうめき声に近づいたミルドレッドが再び砂糖を注ぎ、ウィリアムに話した。

「ウィリアム、交代して」

その間、ミルドレッドは卵の黄身にオリーブオイルを入れてかき混ぜた後、小麦粉を入れて薄い黄色の生地を作っていた。

ウィリアムが泡立て器をかき混ぜると白目が白くなっていく。

「これはまさかメレンゲですか?」

ゴシンの口から驚きの声が流れた。

話を聞いたことがある。

卵の白身だけを使って作るお菓子があると。

しかし、ミルドレッドはそこで終わらなかった。

彼女はウィリアムが作ったメレンゲをのぞき込むと、ボールを手に取った。

そして、さっとひっくり返してメレンゲが落ちないことを確認する。

「はっ!」

ボールがひっくり返った瞬間、ウィリアムとガシンが辛音を吐いた。

しかし、メレンゲは落ちなかった。

「これくらいなら十分ね。よくやった」

ミルドレッドはウィリアムをほめた後、作っておいた生地にメレンゲを3回に分けて取り混ぜた。

そして、あらかじめバターを塗っておいた型に生地を入れてオーブンの中に入れた。

「あれが熟す間、私たちはこちらをします」

今度は煮詰めた桃の番だ。

ミルドレッドはいつの間にか煮詰めて冷蔵の食器棚に入れておいたクリームを取り出す。

そして、ゴシンがすでに焼いておいたパイの上に、同じように彼があらかじめ作っておいたクリームを塗った。

この次が重要だ。

ミルドレッドは手をきれいに洗って薄くスライスし、煮詰めた桃を端から花びらのように乗せ始めた。

「おお・・・」

かなり多いと思っていた桃がタルト一つに全部乗った。

ガシンは桃のかけらがまるで花びらのように見えるタルトの形に感嘆する。

「冷たく冷めた方が美味しいと思うんですけどね」

今頃はティラミスとシューをほとんど食べているだろう。

ミルドレッドはルーインを呼んで、完成した桃のタルトを持って行くように指示した。

「バラの形にした桃のタルトです。切る前にお客様に形を見せてください」

ルーインはうなずいてタルトを持って立ち去った。

ミルドレッドは素早くオーブンの方に向き直る。

「それでは、これを見てみましょうか?」

実はミルドレッドが作りたかったのはシフォンだった。

しかし、シフォンの型がなくてカステラに旋回することに。

彼女はオーブンをすき間からのぞき込み、ドアを開けて型を取った。

ただでさえ漂っていた甘いに匂いがばっと広がる。

「これは何ですか?」

ミルドレッドが取り出したカステラを見たゴシンの目が丸くなった。

こんなのは初めて見た。

彼はミルドレッドを助け、調理台の上にパン型を置き、長い間カステラを見つめていた。

「カステラです。クリームはありますよね?」

ミルドレッドは続けてクリームを探す。

もちろん彼女が見つけたのは砂糖を入れてホイップしたクリームだったが、それはさっきタルトを作る時に全部使った。

ウィリアムは素早くクリームを持ってきた。

これもホイップしなければならない。

ミルドレッドは洗った泡立て器を彼に差し出しながら言った。

「かきまぜて」

再び無限の漕ぎ時間が始まる。

ウィリアムが腕を震わせるとガシンが交代した。

それでもメレンゲを作る時よりは簡単にクリームが硬くなった。

その頃、カステラも冷めた。

ミルドレッドは包丁を持ってカステラを人数より少し多めに切る。

そして、自分の皿に一つずつのせ始めた。

「ベリー、ちょっと残ってるのありますよね?」

少し残した。

ミルドレッドの指示にガシンは慌ててラズベリーとブルーベリーを洗ってきた。

その間、ミルドレッドはカステラの上に生クリームをのせた。

「1、2個ずつのせます」

カステラの上に生クリームをてきばきとのせたミルドレッドが指示すると、ウィリアムとゴシンが生クリームの上にラズベリーとブルーベリーを1、2個ずつ乗せ始めた。

「ルーインが来たら渡してください」

ミルドレッドはそう言って手を拭く。

幸いなことに、デザートを2つも作っている間、彼女の服は汚れなかった。

彼女はそのままキッチンを出ようとしたが、立ち止まった。

「ああ、カステラはちょっと残るでしょう。残ったものは一つずつ食べてみてください」

ガシンはぼんやりとミルドレッドを見る。

彼が台無しだと思った瞬間、さっと現れて事を収拾して帰るミルドレッドの姿が何かと重なって見えた。

その時、パカッとお皿とフォークがぶつかる音が聞こえた。

ガシンが振り向くと、ウィリアムがミルドレッドが余分に作ったカステラを味見していたのだ。

 



 

「何かあったんですか?」

ミルドレッドが長い間席を外して帰ってくると、彼女の隣に座っていたモーガン伯爵夫人が慎重に尋ねる。

アイリスはジャクソン伯爵夫人と病院の後援について話し合っていた。

ミルドレッドは、2人の会話に割り込んできたり、傾聴する人々をちらりと見て、モーガン伯爵夫人に声を低くして話した。

「デザートがちゃんと準備できているか確認してきました」

「桃のバラのタルトが出てきました。とても綺麗でしたよ?」

モーガン伯爵夫人の賞賛にミルドレッドの顔に笑みが浮かんだ。

料亭の泉に売る時はタルトを小さくして一人当たり花を一つずつ作って出すのも良いだろう。

「次に出るのもいいと思います」

ミルドレッドの言葉に彼女とモーガン伯爵夫人の会話を聞いていた人々の表情に期待感が浮かんだ。

ちょうどルーインが再びサービングカートを引っ張ってくるのが見えた。

「生クリームとベリーをのせたカステラです」

ルーインはそう言って、客の前にそれぞれ一つずつ皿を置く。

人々の視線が皿に向かい、すぐに不思議だという反応が続いた。

黄色いカステラの上に白い生クリームが流れ落ち、その上に紫色と赤色の果物がのせられる。

先ほどの華やかなバラ模様のタルトより素朴な感じがした。

しかし、フォークで切って口に入れた瞬間、感嘆の声が上がった。

「あら」

ケーキだったが、どっしりとしたしっとりした食感ではなく、軽くて柔らかかった。

これは何だろうか?

人々の視線がアイリスに向けられる。

しかし、アイリスがゴシンに事前に聞いたデザートはこれではなかった。

彼女が答えられるはずがなかった。

ミルドレッドはアイリスが戸惑う前に素早く口を開いた。

「新製品です。さっきお出しした桃のタルトと同じように、妖精の泉に出かける前に、今日来てくださった方々にあらかじめ味見させていただきたくて用意しました」

人々の視線がぶつかる。

デザートだけを見れば、おそらくバーンズ家のティーパーティーが一番素晴らしかっただろう。

しかし、ティーパーティーはそれだけではない。

ジャクソン伯爵夫人の視線があずま屋の中を駆け巡った。

お茶を飲んでケーキを食べながら話を交わしているうちに時間が流れ、周辺が少し暗くなっていた。

いつの間にか下男が水盤の上に浮かべてくれたろうそくに火をつけたのが見えた。

頭の上を覆った人工木の葉のおかげで、まるで森の中でお茶を飲む感じがする。

しかし、水盤の上の平たいろうそくや亭子をまとった布のため、森の中よりは異国的な感じがした。

その雰囲気には、外とあずま屋の中を遮断するカーテンも一役買う。

網でカーテンを作ったおかげで風がさらさらと入ってきて、外の姿も見えるが、この中だけが別世界のように感じられた。

 



 

咄嗟の機転で生クリームをお披露目することになりましたが、結果は大成功ですね。

ティーパーティーも成功のまま終わるのではないでしょうか?

 

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