こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は105話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
105話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ガラスの庭③
波のような混乱が収まり、頭が急速に回転する。
もし本当にそうなるとしたら、多分私があれほど憂慮した原作の結末は完全に別世界の話になるんじゃないかな。
エレニアの暗殺もなかったことになる可能性が高い。
でも、じゃあアーリエンは?
アーリエンの運命はどうなるの?
それに、イースケが果たしてそれを望んでいるの?
「私は・・・、分からない。想像もしなかったことだし、夫がそれに素直に同調するかも分からないし・・・」
「あなたの夫は、あなたが王妃になりたいと言うだけでいいだろうね」
鼻で笑うようにチェシアレが呟く。
目つきが乱暴に歪む姿が心からそんなに信じるのかと思うほどだった。
私は震える息を呑み込みながら丁寧に言葉を選んだ。
「でも、そうすると・・・、私は家に帰る見込みがなくなるわ。お兄様は、それでもいいの?」
「・・・」
チェシアレはすぐには答えなかった。
代わりに私の手を握ってしばらく黙って、じっと私を眺めてばかりいる。
両目には感情が完全に消えていた。
「君の言う通りだ。父じゃなくても私は私だよ。だから、どこかの島で魚を釣って暮らして満足できる人物ではない」
「それは今・・・」
「王妃になりたいの、ルビ?正直に言ってみて。ここで幸せなのかい?」
感情がすっかり消えた目に一瞬で火花が上がる。
青信号が燃え上がり、捕まった手が痛くなった。
あまりにも恐ろしい勢いだったので、つい戸惑いが起きてしまう。
「急にどうして・・・」
「あいつのそばで王妃になったら幸せなのかと聞いているんだ。どれだけ見ても、君がこれ以上家に帰りたくないようだから」
これは質問じゃない。
万が一、眼差しだけで人を殺せるのならば私はとっくの間にバラバラになっていただろう。
「そ、そんなはずがないわ。私はただ・・・」
「あなたはここにいる間ずっと徹底的に神殿の接近を無視した。それはどうしてだろうか?」
「それは家の人たちがいつも疑ってるから、夫も嫌がるし、それに・・・」
「いいや。君が依然として私を懐かしがっていたら、どんな手を使ってでも神殿と疎通する方法を見つけただろう。毎回監視される手紙ばかり書くのではなく。本当にあいつに何の権利があって君と組んでいる?何の権利で君を好きなようにしているんだ?」
最後の言葉が爆発するように鳴った。
ただ私に向けた怒りというよりは、この場にいない誰かに対する憎悪が生々しく感じられるような。
ふと疑問が頭の中を横切る。
嫉妬心に囚われたのだろうか?
彼が求める全てのものを持っている私の夫を?
無傷の高貴な血統も、騎士の肩章も、輝く王座も、父親に逆らう能力も全部、力一つを賭ける必要もなく、ただ生まれた時から当然生まれつきの権力の持ち主だから?
何一つ残念ではない法王の長男チェシアレ・デ・ボルヒアが密かに保管している劣等感。
彼があれほど水火を問わない野心家であるのは、もしかしたらその劣等感のせいかもしれない。
だけど、これほどとは・・・。
イースケの存在がこれほど彼に気になる劣等感の反射体であるとは。
「お兄様、私は今とても混乱しているわ。確かに、私の夫は私に優しくしてくれるけど」
それを言うべきではなかったようだ。
優しくしてくれるという言葉をつけるべきではなかったようだ。
しかし、チェシアレが持つ劣等感の根源が何なのか、正確に何が現在の彼を作ったのか、私が全く知らなかったというのが決定的な問題だった。
私がそれを知ることができる本当のルードべキアではなく、3年前に彼女の体を独り占めした部外者という事実が問題だった。
「ルビ、あなたをここに行かせるべきではなかった」
チェシアレは私の話を遮って、不気味に唸り声を上げる。
そう言いながら、私を近くに引き寄せた。
決断を下した毒蛇のように、メラメラと灼熱の視線に息が詰まるほどだった。
「優しくしてくれる?そうだよ、私がその全ての姿を見てもこれを予想できなかったなら、神は私を許すだろう。あいつとここで王妃になりたいの?そうだろ?」
「私の話は・・・」
「もうお父さんの操り人形をする気はない。勘違いしないで、ルビ。あいつがお前を捨てるのは一瞬だって。そうなると王妃も王妃次第だ。結局いつまでも君と私だけ。これから、そう悟るようになるだろう」
チェシアレの嫉妬心の根源が気になりますね。
ここまでルビに執着する理由は?
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