こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は118話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
118話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 闘技会④
その時、彼と目が合った。
正確には、彼は地面に押し潰された状態で首を少し回してこちらを見た。
その瞬間、私がどんな表情をしていたのかは分からない。
一瞬凍りついたように無感覚でぼうっとした状態だった。
私たちの視線が絡まったその短い時間の間、ただ疑問だけが頭の中をぐるぐる回っている。
なんで・・・、なんでこっちを見ているの?
どうしてそんな変な表情で私を見るの?
それじゃあ、あなただけが損だって。
私たちの幻想は、あと1時間もしないうちに粉々になるのだから。
あなたの手で死ぬのなら最悪の死ではないかと思った。
なぜならあなたは・・・。
「ダメ!」
一体何の変数によって競技種目が変わったのかは私の知ったことではない。
リッチ聖職者であれ龍であれ、私が知る必要はない。
それでも自然に体が立ち上がり、膝を覆っていたガウンが足元に落ちる。
すべての悲鳴が一時的に止まり、一心同体で静寂を迎えたそんな瞬間だった。
口を大きく開けて、ちょうど足元を襲っていた化石竜が立ち止まってこちらを振り返る。
「イース!」
「イースケ!」
誰かが私の肩を掴んでいるのが感じられ、その手を振り切ろうとした。
空中をうろついていた黒いワイバーンたちが一斉に奇怪な鳴き声を出して鮮明に耳を刺す。
私が何をしたのか分からない。
おそらく悲鳴を上げたのだろう。
私を捕まえて無闇に振る手がなかったら、おそらくそのまま座り込んでいたと思う。
「ルビ、しっかりしろ!」
「レディー・ルードべキア、何事もありません!本当に大丈夫ですよ!さあ、見てください!」
え?大丈夫?大丈夫だって?
みんな私を揶揄うことにしたに違いない。
それでも私はよろめきながら自分の足で立った。
「さあ、早く・・・」
みんな変だね、どうやらみんな仲良く狂ったみたいだけど?
どうしてこの状況で気が狂った笑い声が聞こえてくるの?
「あははは!あれは今一体何をしているんだ?」
「何でリッチがあんなに馬鹿げているの?おい、ちゃんと操縦できないのか?」
私は戸惑って視線を上げた。
そしてなぜか、邪悪に笑っていたさっきとは全く違う慌ただしい姿で腕を無造作に振っている亡きリッチ枢機卿を見る。
見たところ、化石竜とワイバーンたちは、今や何が間違っているのか、自分たちだけで絡み合って転がっていた。
イースケは見えない。
彼はどこに行ったの?
「似合わない病弱美少年の真似はやめて早く終わらせろ!」
「ロンギヌス騎士団の名前に泥を塗るなって、狂人め!」
「団長が見守っていらっしゃるぞ!」
「北部のパラディンは最高だ!」
集団ヒステリーの最中、私は枢機卿の群れに囲まれている死体で終幕を見守った。
無駄な形であちこち熱心に腕を振るっていたゾンビ枢機卿が、すぐに何の決断を下したのか、土地をさらにメチャクチャにし始めた。
ひび割れた土と石が空中に飛び上がり、その瞬間から冷たい黒紫色の煙が立ち上がる。
そうするうちに一瞬で下に流れ落ちた。
生きたまま埋葬させるつもりだったようだ。
しかし、加工する土埃が起きる直前の際どい瞬間に薄い青色の閃光が爆発する。
目の前の神聖な透明壁にヒビがどんどん点滅しているのが肉眼で見えた。
神聖と神聖の衝突というか?
どんなに激しい衝突だったのか、一面眩しくて揺れ動くほどだ。
あの中に巻き込まれたら私のような一般の人はどうなるか実に疑問に思わざるを得なかった。
ついに視界を遠ざける光が消えてやっと目を開けた時、競技場の床は最初のように普通になっていて化石竜と呪われたワイバーンたちの痕跡はどこにも見つからなかった。
可哀想なリッチ枢機卿も同様だ。
「・・・あんな状況で浄化を使うとは。なるほど、あれがオメルタですね」
誰かが呟いた。
枢機卿の一人がチェシアレに言ったようだ。
うわぁああああああ!
二日間にわたる虐殺戦は、そのように虚しいほど一気に終わった。
もう完全に詰まってしまった耳を突く歓声が、なぜか遥か遠くに感じられる。
花と5色のハンカチと折り紙、十字架と旗、その他のあらゆる正体不明の物が降り注ぐ中、平らな競技場の真ん中に横たわって息を切らしていた銀髪に騎士がゆっくりと立ち上がった。
剣を床に突き刺して、それに支えられて立ち上がる。
医務官たちが一度に飛び出した。
「イースケ!イースケ!」
「愛しています、騎士様!」
「北部最高の騎士!北部最高の騎士!」
私はきちんと席に座る。
それが何の信号になったのか周辺に集まっていた人間たちもまた、再び謹厳な姿で本来の席に着席した。
また、もやもやしてきた。
変数が少しあるように見えたが、やはりそうだった。
この世界の主人公、イースケ・フォン・オメルタがもう一度優勝を手にしたのだ。
ものすごい歓声とともに。
そう、それがあなただよ。
ルビが見ていたのは幻想?
それともイースケがわざと力を抜いていた?
状況が良く分かりませんが、優勝はイースケでした。
優勝トロフィーはルビにあげるのでしょうか?
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