こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は127話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
127話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 非常事態③
年配の人たちの言葉を耳の甲に流し、月の塔に到着した二人のパラディンもドラゴンを見た。
正確には、塔の真下から頭上を見上げて。
まるでお互いに気づいたかのように、せっかく降臨したドラゴンも彼らの方をじっくりと見下ろしていた。
これまで経験したことのせいか、アイバンは突拍子もなく頭の中で先ほどのバレンティーノ枢機卿とあのサタンの手下の子供を比較している自分を発見する。
するとなぜか、あの狂ったトカゲの方が法王の息子より遥かに人間的で情感が感じられるようになった。
そうするとなぜか恐怖より怒りが込み上げてきた。
今壊している塔がどれほど由緒ある国宝なのか、あの爬虫類は知っているのだろうか?
以心伝心で、イースケも同様の心情に達したに違いない。
しばらく黙々と妻の質の悪い家出友達と視線を交換していたイースケが、ついに口を開いた。
「降りてこい、間抜けなトカゲ」
「クラアアアアア!」
全身に戦慄を起こすドラゴンの恐るべき咆哮に、私を背負って走っていたエンディミオンも、そばで走っていたエレニアも一瞬止まったのは当然のことだろう。
いつのまにか暗く染まった空から雪が降って舞い散っていた。
「さあ、子供のようにぼうっとしないで早く動け!ロンギヌス所属は全員月の塔一帯へ!こ、公女!?なぜここにいらっしゃるのですか?」
アベス宮殿の外に出て色々な庭と建物を通り過ぎる道には、あちこちに魔晶石と死んでいる魔物の死体が散らばっていた。
巨大な噴水台が位置する本宮側の街角に近づくと、四方で忙しなく動いているパラディンたちと近衛兵たちの風景が現れる。
私たちがドラゴンの咆哮でしばらく止まった間、誰かが私たちを発見し、目がひっくり返った勢いで近づいてきた。
カミュ卿だ。
「避難室に向かわれたのではないのですか?エンディミオン、お前は一体何をしているんだ・・・」
「説明する時間がないので、そこと退いてください」
事務的な口調でポンと打ち上げたエレニアが、再び先頭に立って歩みを運ぶ。
もちろん、カミュ卿は私たちを行かせなかった。
「止まってください、公女!ここに出ていると危険です!公子妃まで伴って一体どこに・・・」
「オメルタ公子妃の要求です。したがって、あなたたちは私たちを止める権限がありません」
鳥肌が立つほど冷静で断固とした口調で、エレニアは釘を刺す。
カミュ卿のあごが力なく落ち、エンディミオンは「ああ」という音を立てて、カミュ卿の視線だけで殺すような目つきを受けるようになった。
「・・・公子妃」
カミュ卿が、エンディミオンの背中におんぶされた私を何とも表現できない表情で眺めた。
いつも冷静に感じられた水色の瞳は、どうしようもなく揺れている。
「イースケは・・・」
「月の塔ですよね?」
「・・・」
カミュ卿は答えず、動きもしなかった。
私たちは、そのまま彼の横を通り過ぎる。
「あれ?」
「公女?公子妃?」
「ここに来ては・・・」
右往左往してくる叫び声が耳元を掠めると思ったら、やがてカミュ卿の叫び声が最後に大きく響いた。
「無礼に立ちはだかるな!早く、お前たちは決まった場所に配置しろ!」
感謝すべきかな?
だけど、最もありがたく思うべき人はエレニアだ。
何も知らない彼女が、こんなに断固として決然と私を助けてくれるとは思わなかった。
後で全てのことを釈明することが少し心配ではあるけど・・・。
月の塔に繋がる街角を走ると、建物の階段の上から突然1匹のコボルトが飛び出してきて、私たちを遮った。
そして、その次に何が起こったのか。
私は文字通り驚愕し、感銘を受け、驚異に襲われた。
私が口を開けることも、エンディミオンが私を手放すことも前に。
エレニアは何かを呟き、突然腕を前に伸ばした。
バン!
そうするやいなや、絹の手袋をはめた手のひらから青い閃光が噴き出すかと思ったら、ポンと爆発した。
コボルトは悲鳴を出す暇もなく、そのまま埃になって飛び散る。
すべて瞬きをする瞬間に起こった出来事。
しばらく静寂がよぎった。
私とエンディミオンがぼんやりと眺めている中、オメルタの貴公女が手の甲で額を拭いて私たちの方を振り返る。
「オメルタ家の神聖です」
「・・・」
「もちろん普段は使いません。聖職に誓約しない限りは・・・」
無表情で話を続けていた彼女が、突然目眩がしたかのように激しくよろめいた。
慌てて彼女の腕を掴む。
「大丈夫ですか、エレン?」
「少し目眩がするだけですので大丈夫です。副作用なく扱うためには、やはり聖職に誓約しなければならないのに、そうしたくないので」
「副作用ですか?」
「ただ体に衝撃を与えるだけです。さっきみたいに」
驚異的な力というか・・・?
固有の神聖がどれだけ優れていても、聖職者に誓約して扱う方法を習得しなければ使用することはできない。
それは法や規律ではなく、ただ身体的に制約されることだった。
したがって、副作用が来たとしても、その設定を超えて今神聖を扱ったエレニアが凄いのか、純粋にオメルタの血筋が詐欺級に凄いのか分からなかった。
お義父さんもさっき神聖爆発を披露したけど、彼は引退しても厳然たるパラディン出身だ。
「クラアアアアアアア!」
ドラゴンの咆哮が再び天地を揺るがす。
いつかはそうではなかったが、今はとても怒っているように聞こえた。
私たちは再び急いで足を踏み入れる。
エレニアが神聖を使えるとは・・・。
イースケも神聖を使っていましたが、彼は誓約しているのでしょうか?
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