こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は133話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
133話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 告白
眩しく白い光が自分に近づいてくるような感覚と共に目が覚める。
一番最初に感じた感覚は、頭があまり働かないという感じだった。
手を動かしてみようとしたが、元気がない綿が水を含んだように垂れ下がってしまう。
ここはどこ?
私はどうして横になってるんだろう?
最後に何が起こったっけ?
家出した意識がゆっくりと脳裏に染み込み、記憶が徐々に蘇ってきた。
集まってくる記憶の破片を辿ってふと首を横に回すと、私の頭の下に腕を押し込んだまま横になっている誰かと目が合う。
いつからそうしていたのか分からない。
彼が無事で、このようにまともに見える姿で私のそばに横になっているという事実に喜んで当然だが、どういうわけか何も話せなかった。
ただ眺めるだけ。
赤い瞳が今日に限って変に広がって見える。
力のない手を努めてグズグズ動かし、彼の乱れた前髪に当ててみようとした。
「なんで言わなかった?」
すっかり沈んだ声は、ほとんど囁きに近い。
いつものように、目を覚ますやいなや初めてする話がそれかと思ったが、今は特に何も考えなかった。
どうでも構わないという、そんな気持ち。
今までのことも、私の前世のこともすべて。
それで、同じく淡々と口を開く私の声もまた、それに劣らず低く、閉ざされていた。
「そうすれば、あなたも変わると思ったんですよ」
「どうして?」
「持っているのは幻想だけだから。幻想が破れたら、いつもそうでしたから」
「いつもそうだった・・・?」
「いつもそうでした」
「周りの人間が、みんな盲目で馬鹿だったのか?」
「というよりは・・・、そうでなくても既に十分に嫌われている待遇じゃないですか」
痺れた指先で彼の目元をギュッと押さえる。
そんな悪戯をしても、イースケは相変わらずの表情で私をじっと見ていた。
腕枕をしない方の腕で私を抱きしめながら身動きもせずに。
それで私が代わりに動いて、腕を彼の体に乗せながら広い肩に頭を埋める。
頭がどうしてこんなに重いのか分からない。
何か夢を見たような気がするけど、全然思い出せなかった。
「イース、そんな目で見ないでください。あなたのせいじゃないですから。いつも全てがあなたに対することだけではないです」
「俺は盲目でも馬鹿でもない・・・。ある程度大体気づいていた」
「私たちが夫婦になったあの夜ですか?」
「いいや、その前から」
「本当に?」
そうだったんだ・・・。
「私って、そんなにハッキリ見える人ですか?」
「ああ、知らなかったのか?」
「全然知りませんでした」
「すごく分かりやすい」
「揶揄わないでください。そんなに分かりやすかったのに、どうして何も聞いてこなかったのですか?」
「そうすると、あなたが俺から離れると思って」
息が止まる。
目を丸くして見上げると、イースケはいつの間にか片腕を折って手の甲を目の前に置いていた。
まるで表情を隠すかのように。
「君がしっかり隠そうとそんなに頑張っているのを俺が掘り起こそうとすると」
「・・・」
「そうしたら、あなたが俺のことを好きなふりをするのを止めて、どこかへ消えてしまいそうだった」
「・・・」
「どうしてそんな気がしたのかは俺にも分からない。とにかく、だから一人で調べようとしたんだ。別に何かがあるわけではなかったけど、少なくとも今回の祭りの時は確実に分かると思っていた。・・・バレンティーノ枢機卿に会った後は」
「・・・」
「君があいつのそばにいる時は何も見えなかった。完全に・・・、別人のようだった。不安でも何かを隠そうともしない、ただ平凡に笑う女」
私は呆然としそうだった口を辛うじて閉じた。
いや、確かに前は好きなふりをしてたのは事実だけど・・・。
それはもう事実じゃない!
そして、私の演技力がチェシアレの前で特に空を突き刺したのは当然だ!
なぜなら前世でもあいつと同じような相手を死ぬまでずっと相手にしてきたのだから。
「私が・・・、イース、私があなたを好きなふりをしていたですって?」
イースケは依然として顔を覆った手を片付けなかった。
私が上半身をそっと起こして座ると、辛いため息が聞こえてくる。
「最初から俺を恐れていたじゃないか」
「最初から?いいえ、そんなことは・・・」
「そういう意味じゃない。あなたはいつも俺を何かの死神にでもなるような目で眺めていた。あなたの夫の面目はパラディンだ。恐怖と好感を識別できないような馬鹿ではない」
いや、あなたは私にとっては本当に死神になるからよ、この主人公め!
それにあなたが怖いのは万人が満場一致で同意する事案だよ!
ああ、これを全部言うこともできないし、おかしくなりそう。
やっとイースケとの会話!
彼もルビの違和感には気づいていたようです。
なぜ自分を恐れるのかまでは分かっていませんが。
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