こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は139話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
139話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side ピエトロ
苦痛は慣れた感覚だ。
慣れすぎて鈍くなるほど鈍くなったと言えるほど。
燃えるような渇きも、生肉が破れて裂ける感覚も、骨が折れる感覚も、爪または生歯がまるごと抜ける感覚も、血が抜けて視野が出たり戻ったりして息をすることさえ難しくなる感覚もすべて、どんな肉体的苦痛にも慣れていた。
少年時代から数え切れないほど経験してきたのだから。
したがって、ピエトロは自信満々だった。
油断したせいでパラディンに敗れ、現在このように椅子に縛られている身の上であったが、それでも彼は自信満々だった。
彼が椅子に縛られているこの場所は光一筋さえ入ってこない暗い空間。
闇に慣れ、よく訓練された視野が、ここが地下監獄だという事実を知らせてくれる。
明らかな展開だ。
ここで拷問でもするつもりなのだろう。
思う存分すればいい、自分の主人の名前は絶対に聞き出せないだろうが。
そのように嘲弄しながらピエトロは余裕を持っていた。
時間がどれくらい経ったかは見当がつかない。
「寝たり目が覚めた」と言いながら、出来るだけ心を清めようとした。
奴らが来るなら、いつでも隙を狙って脱出する機会をうかがわなければならない。
「でも私たち謹慎中じゃないか」
「それがどうした」
ついに遠くからゆっくりと近づいてくる明かりが、長い闇を突き抜けて現れた。
眠りから覚めたばかりのピエトロの機敏な語感が大きく揺れる。
「でも謹慎中なのに、こうしているのはちょっと・・・」
「団長がそんなに怖いのか?」
「ふざけるな。お前が一番ビビったくせに」
「私がいつ?」
同時多発的に鳴る様々な荒い音声、粗雑に近づく足音が耳を叩く。
かなり多くの人が来ているようだ。
一人よりは数人の方が面白い。
ピエトロは満面の笑みを浮かべた。
「私たちは今パラディンとして働いているのではない」
「じゃあ、今これは何をしているんだ?」
ガシャンという音とともに錆びた鉄格子が軋みながら荒々しく押し出される轟音が鳴る。
「ただ・・・、秘密の場所に遊びに来た友達だよ」
燃え上がる松明が暗黒そのものだった四方を明るく染めた。
群れの中心に立った銀髪の男を見た瞬間、ピエトロは思わず背中を緊張で固める。
この男を見ることになるかもしれないという考えをしなかったわけではないが、それでも蛇のように細く無感な赤い目と実際に向き合うようになった瞬間、どんな恐ろしくも見慣れない感覚が脊髄を触り始めた。
群れの中には、あのヒグマのような奴もいた。
なぜか、みんな雰囲気が快活ではなく、正気ではないようだ。
どうでも構わないが、だからピエトロは松明を持ったまま遠くに立って自分を見つめる銀髪のパラディンに気を取られていた。
初めて見た瞬間からひどく気になった、引き裂いて、殺したい高貴な貴族へ。
しかし、そのようなピエトロの心理とは対照的に、傲慢なオメルタ公子の方は彼にあまり興味を示していない。
ぼんやりと目を通したのも束の間、無感な視線を何気なく回しては同僚たちに向かって冗談を開くではないか。
「ところで・・・」
「ところで?」
「これからどうするんだ?」
しばらく沈黙が流れる。
一人に全神経を集中させている渦中にも、ピエトロはふと彼らは一体何をしているのかという奇異な疑問が浮き上がるのを感じた。
やはり貴族の子たちだからか。
確かに売れっ子の騎士だからといって、綺麗に育った坊ちゃんたちにそんな才能があるはずがない。
なぜかもっと面白くなりそうだと思い、ピエトロは不正な長老を含んだ。
優しく怒らせて理性の綱を離す姿を見るのも結構面白いと思う・・・。
「ルーブ、君が先に始めなさい」
「どうしてよりによって私なのか?」
「こいつらは意外と感性が繊細じゃないか」
「おい!俺たちは繊細じゃないぞ」
「私も繊細だけど、実は虫一匹殺せない感性の持ち主だ」
「あなた、昔顧問官だったんだって?」
「私は既婚者だから体裁を気にしないと。ああ、お腹が空いた。一日中小言を聞いていたらお腹が空いたよ」
「この中に何を入れてきたんだ?おお、コムタンの酒瓶もあるじゃないか!」
「頑張れ、ルーブ。私たちは君を信じている!君が始めている間、私たちは先に始めているから!」
「本当にこの人たちは・・・」
一体彼らは何をしているのだろうか?
極めて呑気極まりない態度で、かごを囲んで座る小僧たちにピエトロは呆れてしまう。
同時に奇異な侮蔑感も芽生えた。
まるで気にする価値さえない相手のように目さえまともに合わせず、遠足にでも来たかのように悠々自適な格好をしている・・・。
これをどう挑発すればいい?
「お前の女房が___」
「このサンドイッチは誰の腕前だ?美味しいね」
「君の従者の腕前だ。私の弟でもあるよ」
「結婚させてもいいね」
得義満面に始まった挑発は、気が狂った貴族の声に埋もれてしまう。
努めて自らを落ち着かせ、今度はもっと大きく吠えようとしたピエトロは、すぐに額を跳ね返すデコピンによって神経を反対側に向けるようになった。
「ああ、ごめん。習慣で・・・」
「じゃあ、少し落ち着かないけど集中しよう、集中。私もお腹が空いたから」
片目を眼帯で覆った綺麗な顔立ちが悲しく笑っていた。
その呑気な顔を見つめながらピエトロは奥歯を磨いたが、すぐに歯を剥き出しにしてニヤリと向き合う。
突如始まったパラディンたちの食事。
ピエトロも目の前の光景に唖然としていますが、イースケたちの考えが気になりますね。
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