夫を味方にする方法

夫を味方にする方法【143話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。

今回は143をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【夫を味方にする方法】まとめ こんにちは、ピッコです。 「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となってお...

 



 

死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。

前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。

しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!

小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…

ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。

イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。

エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。

フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。

ボルヒア:教皇。ルビの父親。

チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男

エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。

ローニャ:ルビの専属メイド

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143話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • オメルタ公爵の真意②

私が頭の中で丁寧に単語を選んでいると、今回も私が口を開く前に、養父が先に先手を打った。

「すでにご存知のように、率直に言って惹かれないものではなく、甘ったるい提案でした」

「あ・・・」

「夫人が私の事をどう思っているかは分かりませんが、目に見えるままと言うべきでしょう。私は率直に言って、誰が法王になろうが、聖徒がどれほど堕落していようが、オメルタに利益さえあれば、何の関心もない人ですから。若い頃はみんなのように熱い正義感と愛国心に燃えていた時代もありましたが、そんな崇高な気分など、いざ自分の家庭も守れなかった男にこれ以上何の意味があるでしょうか?一時は命も捧げる事を厭わなかった妻にさえ、そうさせてしまった男に」

「・・・」

「義弟になる国王が異教徒出身の女性を王妃にすると公表した時、他の人のように引き止めるふりをしましたが、心の中では微笑を浮かべていました。ずっとチャンスを狙っていたと言わなければ嘘でしょう。それはまあ今も同じで、ロマーニャからブリタニアの援軍を要請した時もやはり・・・。猊下の次男を娘と成婚させる栄光を与えるというような提案をすぐに受け入れるふりをした理由は、純粋に息子がどのように出るか見当がついたからだった。あの当時、私は事実上、この機会に生意気な息子のお行儀を直してみようという気持ちだったというか」

それはもう知っていたけど、このように本人の口からスラスラと打ち明けるなんて、本当に身の置き所がない。

しかもお義父さんの話し方は元々いつもこの形だったのかな?

 



 

「そうして夫人が私たちのところに来るようになったのですが。最初は私も夫人をただ・・・、それはまあ敢えて説明しなくてもいいでしょう。ただ、何というか、夫人はいつも私に不意打ちを食らわせていました」

「・・・はい?」

「いつも予想外だったということです。だから、ある時点から何となく・・・。ちっ、とうとううわ言が出てきました。雑談が長くなってしまいましたね。年を取るとすぐに話が脱線してしまって」

「・・・」

「何でも本質そのまま見抜くことができると自信を持っていたのは、傲慢な老人の誤った判断に過ぎなかったのだ。これだから生意気な奴らが私を信用できない・・・」

「お義父さん」

呼吸をじっくりと整えて呼ぶ。

「やめてください。お義父さんは誰よりも私を正確に見抜いた数少ない方です」

そうだとも。

私は以前、私たちが馬小屋のそばで交わした会話を生々しく覚えていた。

自分の息子に希望はあるのかとせがんできたお義父さんの表情は。

今ようやく分かった。

ただ呆れて窮屈だった当時とは違って、今はすべてのことが明確に感じられる。

あの時、オメルタ公爵が本当に何を心配したのか、食餌障害の他には私と何の共通点もない亡くなった公妃がそれとどんな関連性があるのかも、ぼんやりと分かるような気がした。

ある面ではチェシアレに感謝しないとね。

あの騒ぎがなかったら、私はもしかしたら永遠に殻を割って出てくることができなかったはずだから。

歳月がもっと流れ、とても遅れて悟って後悔しながら振り返った時、永遠に変わらなさそうだった愛は、すでに報われない仮面に疲れて、壊れて手の施しようのない愛憎に急変していたかもしれないからだ。

 



 

手遅れになり、あまりにも遅い報いを出しても、お互いに傷を負うだけだったのだろう。

永遠に続くと思っていただけに、永遠に再び元の姿に戻ることはできなかっただろう。

暴風のような愛憎に一緒に流され、狂気のバブルに閉じ込められていただろう。

公妃はそんな病気だったのだろう。

もし私の拒食症がコントロールの問題だったら、公妃は時間を戻したかったのかもしれない。

もっと小さくて弱い少女時代、赤い瞳が情熱と崇拝に満ちていたはずのパラディンと出会ったばかりのあの頃に戻りたいという切実な心理によって・・・。

もちろん全部私の推測に過ぎないけど。

でもよく考えてみると、イースケともお義父さんともそうだし、決定的なことは馬小屋で起きたんだね。

「私に必死にもがいているようだと仰ったじゃないですか。ちゃんとご覧になったということ、もうお分かりでしょう」

「・・・」

「今度の祭りの騒動の中で・・・、バレンティーノ枢機卿が鏡の部屋で私にした事は想像もできなかった事でしたが、とにかく必死に抜け出そうとしたのは事実です。だから罪悪感は私の役目でもあります。毎回イースを信じられず利用しようとしたのですから。いいえ、お互いに対してあまりにも遅く気づいてしまったというか・・・?結果的に彼に取り返しのつかない傷が残ってしまいましたが」

「夫人・・・」

「私のような立場なら仕方がなかっただろう、という言い訳をしてみることもできますが、それよりは私がお義父さんを誤解してきたと申し上げたいのです。この全てのことにもかかわらず、こんなにも寛大で優しくしてくださるなんて本当にビックリしました」

「・・・っ」

「あの時に私にされた質問に対する答えを今上げるとしたら・・・、もう安心しても良いと申し上げたいのです。安心してもいいのですよ」

 



 

オメルタ公爵は以前からルビの事を心配していたのですね。

言葉足らずで分かりづらいですが、亡くなった妻と重なる部分があったのでしょう。

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