こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は148話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
148話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 仲良く食事を
私は思わずニッコリ笑った。
「だから、あなたも早く来ればよかったじゃないですか」
「・・・ごめん」
「そんなに大人しい態度は、あなたらしくないね」
「何を言ってるんだ、フロストドラゴンより俺の方がもっとおとなしい」
堂々と言い放ったイースケは、いきなり笑いながら私の腰を引き寄せる。
私に劣らず呆れた目つきになったエレニアが首を横に振って見せた。
「はあ、今度は魔獣に嫉妬なんて・・・」
「嫉妬は、あいつが俺にすることだぞ?」
「兄さん、本当に幼稚なの知ってる?」
「知らない。これでも受けろ!」
「きゃー!卑怯だ!」
「ごほん!」
静かな咳払いのおかげで、第2戦に飛び火しそうになった雪合戦は、そこで中止となった。
並んで仲良く息を切らしながら首を回す私たちの視野に、ようやく棟が開く邸宅の風景と、早朝から審判の日でも迎えたような表情の目撃者たちが目に入る。
しばらく妙な静寂が流れた。
オメルタ城がそのように静かな城になった中で、とても見識のある顔をしたお義父さんは、たった二言だけ告げる。
「入って、食事をしなさい」
ここで生活してからほぼ半年目、このような風景は初めてだ。
したがって、私が感無量な気分になるのは極めて自然なことだった。
ところが、とうして私とは比べ物にならない長い歳月をここで過ごしたはずの使用人たちは、あれほど揺れる瞳孔をしているのだろうか。
「お前、謹慎中ではなかったのか?」
「とっくに解けたんですが」
「いったいとうして?」
「慈愛に満ちた団長が私なしではだめだそうです」
「なんてこった、虎視眈々と息子を・・・」
「何ですか?」
「「鬱病になるな」と言った」
「ああ、ちくしょう。子供の前で言葉を隠しませんか」
この金持ちも見れは見るほと妙だね。
それでも遠くからでも暗黒の気運を漂わせていた昔と比べると一際違う雰囲気ではあるが・・・。
エレニアで言えば二人の男を極めて情けない目で見ていたが、特に気にしているようではなかった。
以前はそうでないふりをしても何か戦々恐々とする気配が少しあったようだが、こちらもまた妙だ。
「お父さん、もうやめてください。朝はお腹が空くとおっしゃったじゃないですか」
「私がいくらお腹が空いたとしても、朝早くからそうやって遊んでいたあなたたちだけにできるわけがないだろう?」
「・・・」
「子供たちがほかにいなかったんだね。面白かった?」
エレニアの無表情な顔がぎくりとすると同時に、イースケが罪のない豚の足を無慈悲に切り刻む音がドーンと鳴った。
私は香ばしい香りを漂わせるビールスープにスプーンを突っ込み、蜜を飲んだ兄妹の代わりに慎重に口を開く。
「今度はお義父さんも一緒にされるのはどうですか?」
「・・・私は肩がよくない。特に雪が降るとうずくまるんですよ」
「してからちょっと揉んであげればいいでしょう」
「ゲホッ!」
ああ、びっくりした。
ただ笑わせるために言っただけなのに、なんでみんな並んでむせびたりするんですか、恥ずかしい。
慌ててコップを匿いたエレニアが、手で口元を覆いながら首をかしげる。
そうしているうちに、イースケはやっと咳を引き締めて、いきなりめらめらと自分の父を眠みつけるのであった。
「その間そんなにこき使ったんですか?」
「ゲホッ、ゲホッ!私がおかしくなったのか?」
「じゃあ、これはどういう意味ですか?」
「くっく、くっふむ!不孝の極みである君たちにちょっとしろという深い意味ではないか?ちょっと見習いでもしなさい」
う一ん、とうやらみんなこの席がとてもぎこちないようだ。
みんなで一緒に食事したことが全くないのかな?
今、私が一番身の置き場を知らない方が正常なのに、私が一番何ともないようだね。
私はこれ以上何も言わずに黙々と一つのスープを全部空にした。
オリーブがつやつやと剌さった新鮮なパンにバターをたっぷり塗り,大きなーロをかじってびりっとした食欲が下から湧き上がってくる。
わぁ、本当に美味しい。
エレニアと食べたシェパードパイもおいしかったが、ここのバターがこんなにおいしいとは思わなかった。
北部は本当に偉大だね。
「口に合う?」
「うん?バターがすごく香ばしいですね」
「ヤクバターだよ」
そうなの?
ところでイースケ、あなたはどうして食べずに私だけをじっと見ているの?
普段の獣のような食欲はどこへ行ったの?
私は目を丸くして見せた。
私が食べる姿を眺めていたイースケが、すぐ何を考えていたのか、片方に置かれた肉のシチューを空の皿に取って、私の前に置くのであった。
「それ、こうやって食べるともっと美味しいよ」
「こう?」
「ほら、ここに入れて・・・」
「おかしいと思うんだけど」
「いや、とりあえず一度食べてみて」
ちょっと疑わしかったが、食べ物でいたずらする男ではないので、素直に真似してみる。
それからぐにゃぐにゃになったバターパンとシチューの具をスプーンいっぱい掬って口の中に入れた。
「美味しい!」
「だよね?」
意気揚々と笑う微笑が改めて照れくさく感じられるね。
なんだか浮かれてるような気もするけど、急にちょっと申し訳なくなる。
たかがこんなことでこんなに好きになってくれる彼に、私はいったいどんな姿を見せてしまったのか・・・。
「イース、あなたも早く食べてください。さあ、いつも肉ばかり食べないで」
「俺は・・・、分かった」
ソーセージと和えて炒めた野菜皿を渡すと、意外と素直に食べ始める。
確かについさっき自分の口で誰よりもおとなしいと主張したのだから、今さら噛まれるわけにはいかないだろう。
「ごほん!ごほん!」
「お父さん?」
謹厳なオメルタ公爵は、娘の索漠とした質問に答える代わりに、息子が熱心に切っておいた豚肉の皿を持って行き始めた。
この横暴に、イースケは当然呆れた表情になったが、なぜか何も言わない。
4人で仲良く食事をする光景。
使用人から見れば驚きの光景でしょうね。
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