こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は159話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
159話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ささやかな夜
エンツォは何もしないと宣言したが、彼と一緒に来た使節団は別の話だった。
ひとまず、法王庁で慰労と祝福の意味で、自らエレンディル神殿に寄付する莫大な救護資金を。
さらに、法王庁所属の治療司祭と高位聖職者たちが、血の祭りを行った都市のあちこちを訪問し、救護活動を繰り広げていた。
ゴンパロニエレがあのような形ではあるが、本人たちは、本人たちの任されたことを遂行するしかない。
したがって、姻戚であるオメルタの立場では時局が遊ぶ時局ではなく、半島から多くの恩徳を運んできたゴンパロニエレのためにささやかな宴会でも開くしかない立場だった。
そのため、すでに昼にはあらゆる社交の集まりに目を向け、夜には堕落した街にこっそりと入っていたエンツォは、当然、大喜びで急いでやって来た。
「いやあ、なるほど、オメルタ公女の美貌は肖像画などついていけませんね。私たちが結婚しそうになったのはご存知ですよね?ワハハハ、あの時私がやると言えばよかった!」
私はエンツォの背中を一発殴ってやろうかと思って、なんとか衝動を抑える。
幸いエレニアは、エンツォを聞いたことも見たこともない不思議な何かを見る目つきではあったが、ポーカーフェイスを維持しながら礼儀を失わなかった。
「お兄ちゃん、私の義理の妹にまで変なことを言うと、私が、いや、その前に私の夫がお兄ちゃんを半分に裂くかもしれないよ」
「おい、私が何を企んでそんな恐ろしいことを言うんだ?私はただ緊張をほぐして親和感を高めることを兼ねて言う言葉だよ。そうじゃないですか?公女と私はそんな熱い仲になるところだったことも事実であるのだし」
「やめてこっちに来て、私が何か見せてあげる」
エンツォにもう一言言わせておけば、氷の公女を慕う一振りの花が刃傷を起こす勢いが明るかったので、私は急いで彼を引きずり出した。
エンツォは何かぶつぶつ言いながらも、本当に駄々をこねる気はなかったのか、意外と素直に連れられてきた。
「急に何か見せてくれるっていうの?」
「庭園。素敵な庭園よ」
「私は庭より人の方が好きだけど。私は本当にあなたの義理の妹をどうする気がないんだから?」
「ロマーニャ最高の好色な方がよく言いますね。私を困らせたくないと言った時はいつで、もう私が聞いた噂だけでもいくつか分かる?」
「あ、いや、それはそれで、これはこれだ!」
神よ、この野郎を救いたまえ。
比較的静かな庭に出ると、私はぎゅっと握っていたエンツォの腕を放してため息をつく。
「何をしながら遊んでもいいわ。ただ覚えておいて。甚だしくは北部だと、勝手に一人で街を歩き回ると痛い目を見るって」
「へぇ、あなた、私のこと心配してくれるの?あんなに小さいのが、もうこんなに大きくなったの?」
「あなたがあまりにも好きなように行ったり来たりするから、まだ私の夫と挨拶もちゃんとできてないじゃん」
「私はあなたの夫に会いたくないんだけど」
「え?なんで? 」
「そりゃ当然、私の可愛い妹を盗んだやつだから!」
本当に堂々と叫ぶゴンパロニエレだった。
しかし、私がじっと見つめると、すぐに力強く広げた肩を垂らして、もぞもぞと呟く。
「実はちょっと怖くて」
「怖いって?また私の知らない何か罪を犯したの?」
「お前は私を何だと思うんだ!聞くところによると、性格もちょっと一般的な常識とは程遠いようだったが。いや、完全にめちゃくちゃだったよ。もし兄を終わらせない代わりに私を終わらせると宣言したら・・・」
「今、私の夫の話をしているのは知ってるよね?」
「はっ、失礼。とにかく、なるべく会うのは控えたいと。私はまだやっていないことが多いんだ。世の中がどんなに美しくて楽しい・・・、ねえ、あの女性は誰?」
この野郎がまた?
呆れて振り返ったそこにはなんと、意外な人物が立っていた。
「あら、ピュリアーナ令嬢?」
庭の片隅、老幹の木の近くで首を落としたまま静かに立っていたフレイヤが、びっくりして頭を上げる。
ぱっと見たところ、中に入るべきかどうか迷っていたようだった。
確かにこの子も招待されただろうね。
あの時、ガラスの庭で一緒に密林の野獣のようにもつれ合って戦った後、初めて見るフレイヤだ。
あの日の滑稽な姿は跡形もなく消え、優雅で孤高な美貌の令嬢に戻っている。
ただ、以前の断固たる自信に満ちた雰囲気は、なぜか見当たらなかった。
「そこで何をしているのですか?どこか不便ですか?」
精一杯にこにこ笑って声をかけると、腹が立ったようなのか、ぼんやりしていた紫色の目が鋭く私を見渡し始めた。
「奥様を訪ねてきたわけではないです」
「そうだったら酷いですね。それでも宴会にお越しになったはずなのに、早くお入りになったらどうですか?」
「・・・イースは、中にいますか?」
「あれ、令嬢はまだ私の夫を探しているんですね」
「そんなのではないです!ふぅ、それではエレンは・・・、エレンだけでもちょっと呼んでください」
「私がですか?どんな話でも直接行かなければならないようです」
「わ、私は!」
早合点したのか、声を荒げようとした彼女は、あわてて再び声を落とした。
ふむ、どうしたんだろう?
見たところ、宴会の前に何か話があって訪ねてきたようだが・・・。
「・・・あ、謝りに来たんです」
「え? 」
「あの二人に、謝りに来たんですって。あの時のあの・・・、聖アグネスのお祝い事も全部・・・、夫人の言うとおりです」
「・・・」
「公爵様は私に会ってくださると思いますが、大人たちに打ち明けると伯父さんが・・・。それで・・・、ああ、ムカつく!結構です、構わないでください」
私はこれ以上何も言っていないのに、どうして急に一人でイライラするの?
腕組みをして静かに私たち二人を興味津々に見守っていたエンツォが突然割り込んできたのはその時だった。
エンツォは少し前までのおっちょこちょいな姿はどこへ行ったのか、すっかりお上品なふりをしながらフレイヤに近づく。
「はじめまして、謎のレディー。私は公子妃の兄、ゴンパロニエレです」
・・・あのコメントは一体どこの国のコメントなのか。
時空間が縮むようなコメントにフレイヤが瞬間何かを見るような表情になってしまったのは当然の手順だった。
「ゴンパロニエですって・・・?」
「はい?はい、まあ。私について興味深い事実は実はそれだけですから。何かと兄妹とは違います」
「なるほど。公子妃のお兄様なら、この前も・・・」
「全く違う方です。バカだけど優しいから令嬢とも違うんですかね?」
それとなく吐き出すと、二人ともしばらく見ごたえのある顔で私をにらんだ。
「それでは、私は先に中に。やるべきことがちょっと多くてですね」
「令嬢、私たちも入りましょうか?私がエスコートします」
「あ、私は・・・」
「さっきあいつが言ったじゃないですか、何でも直接行って話さなければならないと。あの子は嘘はつかないんですよ?だから私がそばで勇気を煽ってあげます」
煽るって何を煽るんだよ。
頭を横に振りながら先頭に立つ私を、どういうわけかくっついているようになった二つの奇妙で滑稽な組み合わせがのろのろとついてきた。
なんか絵がちょっとあれだね。
宴会場のきらめく明かりが、中のみんなを優しく暖かく照らしている。
まあまあ平凡でささやかな夜になるね。
フレイヤとの和解?
イースケとエレニアが謝罪を受け入れるかどうか・・・。
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