こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は164話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
164話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 許されぬ罪
白くて柔らかい冬の日が平坦に続いていった。
エンツォはエレンディルを存分に楽しみ、残りの私たちは自分たちなりにすることに集中して日常を続けた。
我々の竜の子は成長痛を終わらせる気配がない。
いつの間にかクリスマスが徐々に近づいているのに。
ロンギヌス騎士団長の話によると、遅くともクリスマス前には終わらせてこそ、みんなが久しぶりに気楽に祝日を楽しむことができるのに、こいつはどうもわざとこうしているようだという。
みんな一体龍を何だと思っているのか、深く疑問だ。
とにかく本当に早く竜の子の成長問題が終わってこそ私たち皆一息ついた後、あれこれと他の問題に集中できるはず。
たとえば、私の実家の事を考えても、すぐには父もエンツォの行商を見て、とりあえず放っておいてはいたものの、いずれは姻戚と談判をしなければならないはずであった。
もちろん私もその問題に協力しなければならなかった、恣意的にも他意的にも。
毎日訪ねて、できるだけ長く一緒にいようと努力したが、竜の子は全く気配がなかった。
弱り目にたたり目で、数日間、いきなり食事もろくにできないほど燃え上がっている。
もちろん、熱がめらめらと燃えているということだ。
それに私のことを調べるのに苦労したのか、一度は撫でるから私の手をぐっと噛もうとして大変なことになるところだった。
イースケがそのまま歯を抜いてしまう恐ろしい蛮行を犯そうとするのをポポが抱いて止めたので安心だ。
ポポもグリフィンも当分の間、私たちのパラディンたちと一緒にそこに居候していた。
何か尋常じゃないということをあの子たちも感じたらしく、何もしなかったのに一日中自分たちだけでIそこで食べて寝ているという。
皆苦労中なので私も一緒にしたい気持ちが山々だったが、日が暮れると皆頑強に私を追い出した。
しかも、毎日来るなって言うじゃないか。
ある時は私が必要だと言いながら、とにかく格好いいふりは自分たちが全部するんだ!
しょんぼりした私を、美しい義理の姉と謹厳なお義父さんが慰めてくれる。
エレニアは、私にいつものような姿を見せてくれなけれはならないので、レアとアーリエンを呼んでティーパーティーをしようと提案し、父親は少し紛らわしいという顔で招待状を一つ差し出した。
他でもない王妃が送った招待状だ。
ちょっと一緒にお茶を飲みに来ないかと。
そうしてせっかく吹雪がやんだその日の午後、エレニアがレアも呼んでティーパーティーの準備をしている間、私は宮殿に行って妃殿下と静かにお茶を少し飲んでからアーリエンと共に公爵城に帰って遊ぶことに予定されていた。
ところが、再建工事がほとんど終わっているアングバン宮に到着し、王妃宮に向かう道に一番先に出会ったのは王妃でも、アーリエンでもない。
「やあ、ルビ!ここにはどうしたの?」
まさに私たちの独り暮らしがだらだらしているゴンパロニエレ、エンツォだった。
どうしたって、それは私のセリフだよ。
「妃殿下とちょっとお茶を飲みに来たの。兄さんはどこに行く途中なの?」
「ああ、私はまたあなたが私に会いに来たと思っただけ」
しばらく沈黙が流れた。
へらへら笑う兄の顔をじっと見つめていた私が、ついに手を上げて、彼の背中を一発殴りつけるまでそうだったという話だ。
「ああっ!なんで?」
「ここで何をしているのかと思ったら、妃殿下に会ってきたってことだよね?いったいまた何を・・・」
「ただ親切にもお茶を出してくださるから、飲んで終わり、終わり!」
エンツォはふさふさしたショウガ色の髪の毛をかきながらにこにこ笑っていた。
「この前のお嬢さんも招待したんだけど、大丈夫?」
「お嬢さんって?」
「あの綺麗な紫の目のお嬢さん」
再び沈黙がさしかかった。
「お兄ちゃん、まさかもうピュリアーナ令嬢にまで・・・」
「おい!お前はどうしていつも僕をそんなふうに疑うんだ!そして、私があの時も言ったじゃないか、私は無条件に双方でなけれはならないと!」
「ねえ、お兄ちゃん、彼女にパラディンの卵の弟が一人いるんだけと、あの子がとても・・・」
「そんなことないから心配しないでよ?私たちは会ったら話すことしかない!あのお嬢さんも私が面白いからずっと相手にしてくれるんだろう、意外と関心事が似ているんだって?」
関心事なんかについてはまったく信憑性がなかったが、私はそのまま見過ごすことにした。
もっともフレイヤって主人公が初恋だったのに、こんなトラブルメーカーのヤンキーに騒されて抜ける偉人でもないし。
私なりにあれこれと複雑なこの頃だから、ちょっと余興に目を向けるのも悪くないだろう。
エンツォは一緒にいると何も考えず気楽に笑うのにちょうどいい楽しいやつではあるから。
この前エレニアと話はどうやって終えたのか分からないけどね。
本当に聖アグネスの祝日騒動の内幕まで全部打ち明けたのかな?
もしかしたら今日、みんなで集まった席でその話が出るかもしれない。
「分かった。じゃあ、私もすぐ帰るから、後でうちの家で会いましょうね」
「うちの家、いいね。私もあなたと一緒にうちの家がしたい」
「一日も生き残れないのに、心にもないことを言わないで」
「それはそうだ。じゃ、また後でね!」
それで私たちは仲良く手を振って別れた。
分からない理由で何かが引っかかったりするかのように、しきりに振り返りながら相次いで手を振る姿が笑わせたり妙でもあり、熱心に向かい合って振った。
とにかく何事にも突拍子もないやつだ。
私が王妃の侍女たちが案内する通りに取って応接間に入った時、一目でも異国的な東方の感じがする部屋の中には、まだ誰もいなかった。
いや、そう思った。
待っている間、ユニークな刺繍が入ったふわふわのクッションをつけた長い椅子に座って、赤いテーブルクロスが掛けられたテーブルの上の独特な茶器を鑑賞しようとした瞬間まで。
「アーリエン王女様?そこで何をしていますか?」
ガサガサという音に振り向いたそこには、片方の壁を覆った厚い徽章の後ろで、首をしっかりと突き出している小さな王女様がいた。
彼女は嬉しそうに微笑んでいる私の方へシーっと指を口に当てる。
「う、乳母とかくれんぼしてて・・・」
「ここに来て隠れたということですね?」
「はい、でも秘密ですよ。お母様が・・・」
秘密だから、そうなんですね。
私たちが初めて会った日もこうだったと思うんだけど。
宮殿の庭でアーリエンが私に黄色いルードベキアの花束をくれたし、それからイースケが現れて・・・。
あの時、あの池の中のペシボートは本当に愛の妖精だったと言っても遜色がないと思う。
「お母様が、夫人と一緒に行く準備をしていなさいとおっしゃったんですが・・・ここに勝手に入ってくると怒られるんですよ」
ああ、そうですか。
もぞもぞ打ち明ける青緑色の瞳がキュート極まりない。
エンツォがフレイヤに興味を示している?
少し予想外の組み合わせですが、意外と相性はいいのかもしれないですね。
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