こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は171話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
171話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 虚無な日々
法王が寝込んでいる間、チェシアレが宮務処長として臨時代理を務めたという。
あいつとしては胸を張るのにちょうドいい機会ではないか。
法王が正確に何の病気にかかったのかは、治療司祭たちも議員たちも同じ表情で頭を横に振るだけだ。
ただ年をとっているので、ちょっとした風邪でも大きくかかるかもしれないとか。
ありのまま信じているわけではない。
レディー・ジュリアの終始一貫して青白く奇妙な不安に満ちた顔色を勘案すれば、あの藪医者たちがとうしてもチェシアレがさせた通りに話していることは明らかだった。
だから私の父をこうさせたのがチェシアレということに疑いの余地はない。
何か緊密な毒中毒でもさせたようだね。
息子によって患者になった法王と言えば、時々気がつくたびに私を探し回った。
正確には私の母を探し求めて。
回復の気配は永遠にないのか、決して私をまともに調べることがなかった。
何の話を聞いたか分からないが、レディー・アデラもレディー・ジュリアも私に何も聞かない。
むしろ良かった。
とうやら、レディー・アデラはまだエンツォが死んだという事実を知らないようだ。
長男が次男を殺し、続いて父親まで危篤にしたという事実を知ったら、どんな気持ちだろうか。
想像もできないね。
いや、でも・・・。
「今日あなたの離婚を公表するよ」
「・・・」
「ついてきて見守ってもいい」
こいつはどうしてこんなに一人で元気に見えるんだろう?
エンツォの話では、きっとどこか具合が悪そうだと言っていたのに。
やはり大したことではなかったようだ。
とにかく私が自分の仕事を台無しにしようと真実を騒いでも何の役にも立たないという事実を証明したいようだった。
それに『ロマーニャ』での私のイメージは、ただの白痴姫ではないか。
もちろん私は最初からチェシアレが望む寸劇を繰り広げる心は少しもないが。
ただ、病人の気がはっきりしている邸宅にだけいるのもイライラし、外の状況がどのように動いているかを確認する必要もある。
それでシスティーナに向かった。
当然一人で。
チェシアレが去った後、しばらくしてからだ。
私が邸宅を出るのを誰も止めなかったというのが少し意外だった。
しばらく監禁すると思っていたのに、私が完全に自分の手の中に落ちたと信じているのだろうか。
それは当然違うことが明らかであり、やはり監覗を付けたのが確実だった。
あの時、あのピエトロのやつかな?
いざとなったらレディー・ジュリアに頼んで、彼女が妊娠前に着ていた服を借りて着て、フードマントで顔を半分くらい隠した。
聖徒が堕落して可能な数少ない有盆な点の一つだ。
コルチザンのような身なりの若い女性が、法王庁を勝手に出入りしても、誰も気にしないという。
そのように変装して久しぶりに入城した法王庁は記憶の中の姿そのまま。
状況が状況だけでなかったら、私が私じゃなかったら本当に美しく感じたはずの暖かくて雄大な風景。
いつか前世で訪れたことのある法王庁とも非常に似ている。
これは私が知っている原作とはすごく違うようだけど、今の私の状況だけはとても似ている。
結婚生活半年ぶりにロマーニャに戻ったということだ。
そして私が去る時期にエレンディルにいた誰かが死んだということも・・・。
今頃イースケはどうしているのかな。
うちの竜の子は無事に脱衣したのだろうか?
他の人たちはみんなどうしているのだろうか?
私がこうなったことを知ったのかな?
あの時そこにアーリエンが隠れていたが、王妃がすぐ分かったのか・・・?
とにかく私がここにいるという事実は、遅かれ早かれ皆に知られること。
そうすればどうなるかは未知の領域だ。
あえて変装をしたのは、ただ騒々しい挨拶の言葉を交わす心の余裕がなかったから。
変装した状態ではあったが、誰かが私のことを知ることもでき、また厳しい嫌がらせを避けるために最大限人通りの少ない場所を選んで歩いた。
ちぇっ、原作で土壇場で法王一家を裏切って、聖杯を盗んだ枢機卿が誰なのか分かったらよかったのに。
それでも信じてみるに値する者ではないかと!
よく考えてみると、この原作は本当に役に立つものがほとんどなかったようだ。
毎回、手打ち専門に過ぎなかったよね?
私がもともとルードベキア、つまり幼い頃からここを自分の家を出入りするように出入りしながら生活したルードベキアだったら、自分が信頼できる高位聖職者の何人かは知ることができたかもしれない。
だけど、私はこの体に入ってきてわずか3年目だったうえに、私が入ってきた時期に合わせて相次いで続いた結婚式に苦しめられるのに忙しかった。
それにお父さんもチェシアレも一体どういうわけか私が他の聖職者たちと少しでもくっついているのを放置しなかったから。
あれこれ考え込んだまま、自然と見慣れた場所だけを選んで歩いていると、壁の外側が騒々しい薄暗い廊下を通っていた。
いや、廊下じゃなくて回廊だ。
窪んだ壁感の中に位置した性状と、その上に垂れ下がった絵の風景に見覚えがある。
だらりと垂れ下がった聖火の中に子羊を抱いた聖アグネスの姿が改めて目についた。
私たちのエレンディル神殿の性状を思い出したからだ。
そして、この聖女の祝日に起こった騒動も。
今になって振り返ってみると、たとえあの時は悔しくて窮屈で怖かったが、ある意味その騒動のおかげでグリフィンと竜の子を知った。
また、様々な意味で夫と新しい関係を始めることになったわけだ。
フレイヤにありがとうと言うか・・・。
「あなたその格好は何だ・・・?」
ちょっとした感想がばっと退いた。
ぼんやりと頭を上げる私の目に濃い紫色のシマールを羽織った姿でこちらに向かって近づくチェシアレが入ってきた。
まさか私についてきた監視があなた自身じゃないよね?
「レディー・ジュリアから借りたんだけど」
「いつかは来たくないと言っていたのに。そんなもの着ないで気楽に来ればいいじゃないか?お前がロマーニャに戻ってきたことはもう知られているのだから」
「それでお兄さんが私だったら、今は騒がしい挨拶の言葉をいちいち受け取ってくれる心の余裕があると思う?」
「あいつが君を探しに来ると思う?」
「・・・」
「何も知らないやつの目に、今君がどう見えるか、と思うんだけど」
何も知らないのはお前だし。
悠々自適な覗線で私に目を通していたチェシアレが突然手を上げて私の頭のフードを脱いだ。
「何をしているんだ?」
「ただ、何というか、せっかくこう着飾って」
「お父さんがあなたのお母さんとすれ違おうとしてるけど、今のあなたの姿が彼女と同じじゃないかと思って」
「お兄さんのお母さんも同じでしょ?」
この野郎はことあるごとに言いがかりをつけてくる。
同じように喧嘩を返すと、濃い黒い眉毛がピクピクと動いた。
「どうしてそんな風に言うんだ?」
「お兄さんがしたことを同じように返しただけだけど?」
「私がいつあなたのお母さんを侮辱したことがあるの?」
「今やったじゃない?」
「それが侮辱だって?あなた今わざとこうしてるのか?」
「侮辱じゃなかったら一体何なの?」
あまりにも呆れて尋ねると、チェシアレがとても堂々と答えを出した。
「あなた、前にあなたを産んでくれたお母さんがどんな顔なのか気になると言ったじゃないか?」
「・・・え?」
「だから今のあなたに似ていると教えただけだ」
この人とはなんで毎回ピントがずれるような感じなんだろう。
私たちの中で誰がねじが抜けているのか分からない。
もしかしたら両方かもしれない。
「もうそんなこと全然気にならないから、教える必要はないわ。それより、お父さんは一体どうなったのか教えてくれない?毒でも飲ませたの?」
「答える価値もないということはさておき、それがいったいなぜ疑問なんだ?」
「ますますあなたが何を望んでいるのか分からなくなって。聖職が嫌いなんじゃなかったの?急に教皇になりたくなったの?」
「そうだな、あなたは私に何になってほしい?」
「殉教聖人。一体私と何をしようとしているの?いっそのこといつも通り殴って閉じ込めてはいけないの?」
しばらく沈黙が流れた。
チェシアレはまた急に口を固く閉ざしたまま、私をじっと睨んでいるのかと思いきや、急に強い手で私の肩を強く握り締める。
あまりにも痛くてうめき声が漏れそうになったのを辛うじてこらえた。
「そうしてほしいのか?」
「・・・」
「私もあなたに罰を与えたくない。だからこんな風に刺激しないで。こんな雑巾のかけらを羽織って歩き回らないで!」
彼は最後に不気味なうなり声が耳をつんざくように振り向いた。
サミールの裾がはためいて遠ざかっていく。
そう、それでこそ君だよ。
ずきずきする肩をちょっとこすって、やつが出て行った反対方向に出ようとした瞬間だった。
「こ、公子妃?」
体が自然と固くなった。
ここで私を「レディー・ルードベキア」ではなく「公子妃」と呼ぶに値する人が一体誰が・・・。
「驚かせて申し訳ありません。昔ながらの顔ですよね、私たち?」
当然のことながら顔見知りだった。
深紅色の手段をかけた、私が立っている壁の近くに静かに近づくある栗色の髪の枢機卿。
ー通り30代後半あたりの・・・。
心臓が激しく鼓動し始めた。
「ロクロワ枢機卿」
「おお、覚えてくれてよかったです。私の不実な甥っ子が送った急報を受けて、まさかと思っていたところでしたが、案の定先ほど、バレンティーノ・イエハがものすごい発表を続けていたのではないでしょうか?」
チェシアレの目的が謎です・・・・。
ロクロワ枢機卿と出会いましたが、彼から何か得るものはあるのでしょうか?
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