夫を味方にする方法

夫を味方にする方法【201話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。

今回は201をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【夫を味方にする方法】まとめ こんにちは、ピッコです。 「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となってお...

 



 

死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。

前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。

しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!

小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…

ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。

イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。

エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。

フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。

ボルヒア:教皇。ルビの父親。

チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男

エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。

ローニャ:ルビの専属メイド

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201話 ネタバレ

夫を味方にする方法【200話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。 今回は200話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ちび王子様の夏⑩

そしてダニルは、本当に痛いときは大げさな反応を一切見せなかった。

少し擦りむいたり、転んで怪我をした場合は大騒ぎするタイプなのに。

突然、彼が大きく呻いた。

「どれくらい痛いの? 歩けないくらい?」

「いや、ただ・・・よくわからない。」

本当にとても痛いのだろう。

大事に至るのではないかと心配になった。

真剣な表情でその場でジャンプしていたユリも、すぐに飛ぶのをやめて、捻挫や骨折ではないかと心配しながら尋ねた。

ダニルは答える代わりに片膝を抱え込むようにして地面にうずくまる。

そしてついには足を両手で押さえながら呻き始めた。

私たちはしばらくどうすればいいのかわからず、ただオロオロしていた。

「まさか骨が折れたわけじゃないよね?」

「折れていたら立つことすらできないよ。やっぱり落ちたときに捻ったのは間違いない!」

「じゃあ、どうすればいいの?」

ユリは首を横に振りながら、それは自分もよく分からないと言った。

するとダニルが、「むしろ知っているふりをするな」と言わんばかりに怒りをぶつけた。

死ぬほど痛くても、戦う力はまだ残っているようだ。

私もどうしたらいいのか分からなかった。

普段なら、どこかが痛かったり怪我をしたときは、大人に相談すればよかった。

しかし今は私たち以外誰もいないし、ここがどこかも分からない地下の洞窟だ。

どうすればいいのだろう?

「きっとトゥンボヌグリなら何か方法を知っているかも。木の葉の傘だって作ってくれたじゃない?」

ふと浮かんだ考えを口にすると、ユリもダニルも賛成した。

問題は、そのトゥンボヌグリが私たちがここにいることを知って、助けに来てくれるかどうかだった。

「・・・なんだか心配だよ。」

ダニルはひどく怯えた様子だった。

彼の左足を見ると、その膨れ上がり方が尋常ではない。

私たちは豚のヌグリが私たちを見つけるまで、ただ待つだけではいけないと思った。

上に戻って知らせなければならなかった。

しかし、先ほど私たちが落ちてきたトンネルの入り口はとても高くて、そこに再び登ることは不可能だった。

入り口があるなら出口もあるはずではないだろうか?

私は一生懸命に周囲を探し始めた。

辺りは広くて暗く、周囲がぼんやりとしてよく見えなかったが、探せば出口が見つかるかもしれないと思った。

「二人とも少し待ってて。ちょっと辺りを調べてみるから・・・」

振り返って行こうとしたその瞬間、体が突然横に引きずられるようにして倒れ込み、そのまま転がってしまった。

ただの転倒ではなかった。

ダニルは座り込んだまま引きずられ、ユリはその上に覆いかぶさる形に。

ダニルが悲鳴を上げながら怒鳴ったが、みんな同じように慌てていて、誰の声も届かなかった。

私たちが乗った土台が突然動き始めた。

まるで地震でも起きたように「ゴロゴロ」と揺れたかと思うと、突然片側に大きく傾いた!

「なんだ、これ!何が起きてるんだ!」

私たちは避ける間もなく、下に転がり落ちるしかなかった。

それでも土台の動きは止まらない。

まるで床全体がひっくり返るようだった。

波が打ち寄せるように「ぐらぐら」と傾いたり戻ったりを繰り返し、そのたびに何度も尻もちをつく羽目になった。

 



 

一体何が起こっているのだろう?

洞窟が崩壊でもしようとしているのだろうか?

私は手探りで身を支えながら、この混乱の中で何が起きているのか理解しようと努めた。

そのとき、世界全体が大混乱に陥ったような大きな音が鳴り響き、その直後に響いていた音も動きもぴたりと止まった。

頭がぐるぐる回り、右腕が抜けそうなくらい痛みを感じた。

そして目の前では星がちらちらと光っていた。

星が一つ、二つ・・・でもその星は少し大きいように見えた。

洞窟にこんな星があるのだろうか?

「痛い、鼻が折れちゃいそう・・・」

鼻を押さえたまま横に倒れていたユリが、体を少し起こそうとして止まった。

そしてそのまま微動だにしなかった。

右腕の痛みは依然として続いている。

見ると、ダニルが私の右腕をしっかりと握っていた。

先ほどより力を込めて、小さな声で彼がささやいた。

「・・・あれ、何?」

「え? お前も星が見えるのか?」

「星じゃないよ、よく見て・・・」

どういうわけか、周囲がさっきより少し明るくなった気がした。

まるで大きな星が瞬いているからだろうか?

私は手で目をこすり、じっくりと見直そうとした。

すると、金色の地面に赤と黒の模様がまるで星のように輝く二つのものが見えた。

しかし、それは星ではなかった。

瞳孔だったのだ。

それは、驚くほど巨大な頭部に付いている目だった。

それが私たちをじっと見下ろしながら観察しているようだった。

しかも、とても近い距離から。

さっき見た巨大な怪物の鳥と比べものにならないほどの大きさだった。

呆然としてその姿を見上げると、巨大な鼻孔がこちらに向けられていて、鋭い風が吹きつけてきた。

その鼻孔の先には危険そうに尖った巨大な牙が垂れ下がっていた。

あれで突かれたらどれだけの破壊力があるだろうか、想像すらできなかった。

こんなに巨大な生き物がこんなところにいるなんて、誰が予想できただろうか?

さっき私たちが落ちたトンネルは、この生き物には狭すぎるようだった。

とても目を疑う光景だった。

 



 

「お、おい、ドラゴンだ・・・。」

「いや、ワイバーンかもしれない。いつもドラゴンを誇るあのバカみたいにさ。」

ユリはぼそぼそとしゃべりながらも、明らかに圧倒されていた。

呆然としていた。

そもそもあの騒がしいワイバーンの話を知らないやつなんているのだろうか?

しかも、その姿は本に描かれていたドラゴンによく似ている。

でもワイバーンというなら、もっと小さくて不格好なはずだ・・・。

とにかく、本物のドラゴンであることは間違いない。

無言で私たちをじっと見ていたそのドラゴンは、ユリが知っている風を装っているように見えたが、それがむしろ気に障った。

なぜなら、突然恐ろしい音を立てたからだ。

「グルルル・・・」

「ひぃっ!」

髪が逆立つような恐怖が襲った。

ドラゴンは鋭い目でこちらを睨みつけ、威嚇するように青白い牙をむき出しにした。

そのまま私たちを一口で飲み込もうとする勢いだった。

私は無謀にも叫んだ。

「ほ、本物のドラゴンなら、王者を食べるなんてことはできないだろう!」

真のドラゴンは私の言葉を聞いているのかいないのか、鼻孔を大きく膨らませながらも行動を止めなかった。

だが突然、喉に何かが引っかかったようで、激しく咳き込むとともに首を振り回した。

その勢いで、何やら白っぽい巨大な塊が空中に投げ出された。

その後、大きな音を立てて吐き出したドラゴンは、長い首を横に振りながら、ついには自分の腹を掻きむしり始めた。

半透明でぬるぬるした皮膚を持つ腹部が、少しだけ透けて中が見えたような気がした。

その時、私はハッとして言った。

「わあ、どうしよう。さっき私たちが落ちた場所があのドラゴンのお腹の上だったんじゃない?」

「え、本当に?」

私は頭を強く掻いた。

どうやら私たちが腹の上でゴロゴロと転がり回ったり飛び跳ねたりしたせいで、ドラゴンの機嫌が悪くなったのは間違いない。

知らなかったとはいえ、やっぱり申し訳ない気持ちになった。

「うん、ごめんね。」

遅ればせながら謝罪の言葉を投げかけると、ドラゴンは荒々しく鼻を鳴らした。

やはり気分を害した様子だ。

当然といえば当然だ。

もっとちゃんと謝ろうと思ったが、ドラゴンは急に少し疲れたように見えた。

巨大な鼻孔をこちらに向けた後、さらに不機嫌そうに腹をぷっくり膨らませた。

 



 

 

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