こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は80話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
80話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- イースケからの贈り物
色とりどりのドレスの饗宴は、まるで祭りの旗のようだ。
あらゆる高級皮革に刻まれた繊細な刺繍と粒々が刺さった宝石たち。
一面眩しくて華やかな風景だった。
「何が一番気に入りますか、奥様?」
「そうね。ローニャ、あなたは?」
「えっと、私は、あえてどれが一番綺麗だと選ぶこともできません」
ローニャとルシルは、私が驚くほど完全にうっとりしていた。
真っ赤なバラと黄色いルードべキアで飾られた宝石箱の中に入った絢爛とした装身具を見た時、ほとんど涎が出そうなほどだ。
実は私もちょっとそうだ。
「公爵様は奥様を本当に愛しているようですね」
ルシルが5色のダイヤモンドがぎっしり詰まったネックレスから目を離すことができず、表した感想。
なんてこった、愛なんて!
それでもちょっと感動したことは認めなければならない。
あの索漠たる人がこんな豪華なプレゼントを贈ってくれるとは。
剣闘大会の祭典シーズンがついに開幕し、チェシアレがロマーニャ使節団と共にエルモス港に到着する日も目前に迫った。
実に暗鬱な現実と言わざるを得ないが、それでも前に比べて一層希望に満ちた気分だ。
うん、頑張ろう。
ミスしないで上手くやり遂げよう。
数日だけ耐えればいいことだから。
そのような悲壮な決意を固め、私は様々な色のダイヤモンドが星のように輝くチャップレットを頭に置き、足を運んだ。
知らないうちにプレゼントを貰ったなら、感謝の挨拶をするのが筋ではないか。
「そんなに走ったら怪我しますよ!」
曲がりくねった階段を下りる途中、突然聞こえてきた厳しい声に私は危うく足を踏み外すところだった。
目を向けたそこには回廊の横に並んで向かい合っている父親と執事長の姿が。
私、走っていませんが。
「本当に素敵なチャップレットだね。誰に自慢しようと、そんなに急いで行かれるのですか?」
また皮肉を言うのかな?
躊躇う私に向かって執事長が分かったような目つきを浮かべる。
「公爵様は今書斎にいらっしゃるはずです。ダイヤモンドの飾りがよく似合いますね」
「あら、本当ですか?本当によく似合いますか?」
「オメルタ領のダイヤモンドは色鮮やかで名声が高いです。奥様ほどお似合いの方は他にいないのではないかと。そうじゃないですか、閣下?」
「私がいつ宝石に興味を持ったことがある?とにかく早く行きなさい。走らないで」
早く行こうとしていた私を捕まえたのは誰だっけ?
夫の書斎の前に到着した私は、半分開いたドア越しに見える風景に立ち止まる。
かなり真剣な雰囲気だが、後でまた来ようかなと思った刹那。
「どうせロマーニャ側の使節団は私が・・・。ルビ?」
突然首を傾げると、目が合ったイースケがすぐ立ち上がった。
そのため、書斎の中の皆さんの視線が一気にこちらに集まる。
どうしたらいいか分からない。
「お邪魔してすみません。一人でいらっしゃると思って・・・」
「ちょうどよくいらっしゃいました。そろそろ男の険しい顔を見るのに飽きたところだったんです。ところで本当に綺麗な装身具ですね、とてもお似合いです」
やや軽薄に見える姿でアイバン卿がそう挨拶する。
意外と普段と変わらない悪戯な挨拶に、私もまたぎこちなさを隠して自然に向き合おうとすると、イースケが唸り声を上げた。
「ちょうど食事の時間になったな。お前たちはご飯を食べてこい」
全員が退出した後、私は書斎に入ってドアを閉める。
じっと私を見つめていた夫がニヤリと口元を上げた。
「また、どうしてそんなに浮かれているんだ?」
「あなたのせいです。正確には、あなたが贈ってくれたプレゼントのためです」
「気に入ってくれて良かった」
「全部とても綺麗で、何から着ればいいのか心が決められないくらいです。どう報いるべきかも分かりません」
「着て歩いてくれれば、それが恩返しだよ」
本当に?
「似合っていますか?これを使ったら、本当にお姫様にでもなった気分なのですが」
イースケは腕を緩めて近づいてきて、私の腰を引っ張って抱きしめる。
それから目よりもっと高く持ち上げて空中で半周ほど回して机の上に座らせた。
「本物のお姫様だから、肥満のトカゲが拉致するかもしれないね」
どんな褒め言葉だ?
触れ合っていた鼻先が心地よくくすぐられるかと思ったら、続いてキスされる。
鼻の甲に、瞼に、頬と唇に。
夢よりも甘いものを扱うように。
「イース」
「どうした、冷たいお姫様」
「私がどうして冷たいのですか?」
「いつも心配させるからさ」
「私は何の事故も起こしていませんよ?」
本当に悔しくて抗弁すると、イースケが私の頬をつねって引っ張った。
イースケからの贈り物。
これで使用人たちの認識も変化すればいいのですが。
いよいよ使節団の登場。
ルビが出迎えるのでしょうか?
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